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21年目の韻シストが語る、目指すは全世代に届くヒップホップ

21年目の韻シストが語る、目指すは全世代に届くヒップホップ

韻シスト『SHINE』
インタビュー・テキスト
金子厚武
撮影:垂水佳菜 編集:川浦慧(CINRA.NET編集部)
2019/08/07

韻シストで発信するときに守っているのは、哀愁とか切なさ、完璧じゃないものなんです。(BASI)

―新作の『SHINE』には「One For All, All For Shine」(一人はみんなのために、みんなは輝くために)というテーマが掲げられていて、やはり20周年を経て、オーディエンスとの関係性を再確認したからこそ生まれたテーマなのかなと思ったのですが、いかがでしょうか?

BASI:去年はやはり、ある種の達成感を感じていました。だけど今作に関しては……言うたら、このジャケ写にこのアー写ですよ?(笑)

韻シスト『SHINE』ジャケット
韻シスト『SHINE』ジャケット
韻シスト アーティスト写真
韻シスト アーティスト写真
韻シスト アーティスト写真

―かなりユルいですよね(笑)。

BASI:今回はどちらかというと、ちょっと肩の力を抜いて、笑えるものにしたかったんです。ジャケットを陽気で明るいバイブスのものにしたくて、『SHINE』って言葉が浮かんできました。そこから派生させて、「どんな曲が必要か?」っていうプロセスでアルバムを作っていった感じです。

―たしかに、肩ひじ張った感じではないですもんね。『SHINE』というタイトルではあっても「ギラギラ」みたいなイメージではなくて、楽曲もわりとチルな感じですし。

BASI:来年が今のメンバーになって10年になるんですけど、そこで「こういうものを作りたい」っていうビジョンを設定してあるんです。だから今回はその分、遊び心のあるちょっとユルいものにしたかったんですよね。

TAKU:韻シストのメンバーを石で例えると、変な形の石ばっかりなんですけど、それを削っていい感じにするんじゃなくて、マネージャーも含め、6個集めたらたまたま上手いこと大きい石になった、みたいなイメージなんです。「One For All, All For Shine」っていうのもそのイメージで、一つひとつはいろんな形なんですけど、6個集まったらきれいに輝くのが理想的やなって。

今回40曲くらいデモがあって、そこから10曲に絞って、そのなかから多数決で被ったものを選ぼうって話をしたんですけど、マネージャー含めて6人全員割れたんですよ(笑)。それで「じゃあ、その6曲を収録しようか」ってなったんです。このエピソードが今回のテーマをすごく象徴してるんですよね。

韻シスト『SHINE』を聴く(Apple Musicはこちら

BASI:個人的に、韻シストで発信するときに守っているのは、哀愁とか切なさ、完璧じゃないものなんです。“Just like this”も「結局何が言いたかったんかな?」って、解決しないんですよね。サビで「明日は言える? 明後日なら言える?」って言っているこのニュアンスって、韻シストとしてずっと守ってるところ。何かを言い切ったり、「これが正解」っていうのはあんまり好きじゃなくて、日常って上手くいきそうでいかなかったりするし、ほんまに完璧な人なんていない。そういうことをいかに表現するかは大事にしています。

また『OSAKA GOOD VIBES』の話になりますけど、子供から大人までが聴いているなかで、嘘っぱちなことじゃない、日常のなかで「僕も、私もそう思う」っていうリアルなことを、言葉を通じて表現したいとずっと思ってますね。

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リリース情報

『SHINE』
韻シスト
『SHINE』(CD)

2019年8月7日(水)発売
価格:2,000円(税込)
TKCA-74810

1. Shine
2. Come around
3. Just like this
4. SMILE
5. よあけの歌
6. Get out of my head

プロフィール

韻シスト
韻シスト(いんしすと)

生々しく独創的でグルーヴィーなサウンドと極上のライブパフォーマンスが圧倒的な評価を受け続ける、大阪をベースに活動するファンキーグルーヴマスターと称される唯一無二のヒップホップバンド。数度のメンバー・チェンジを経て、2 MC(BASI, サッコン)、Gtr.(TAKU)、Bass(Shyoudog)、Drs.(TAROW-ONE)からなる鉄壁の現メンバーとなる。2019年4月には、超満員の大阪城野外音楽堂で初の主催野外フェス“OSAKA GOOD VIBES”を開催。また、8月には早くもミニアルバム「SHINE」をリリースする。

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