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CHAIが語る、海外のステージに立つ中で感じる緊張、課題、自信

CHAIが語る、海外のステージに立つ中で感じる緊張、課題、自信

Honda
インタビュー・テキスト・編集
矢島由佳子(CINRA.NET編集部)
撮影:山本佳代子

日本のミュージシャンって、海外にあんまり行かないじゃん? 海外に出ていくには、やっぱり勇気も根性もお金もいるからさ。(カナ)

左から:ユナ、マナ、カナ、ユウキ

―マナさんが言った「メディアが見て新しいと思う存在にはなってる」というのは、裏を返すと、リスナーに対してはまだまだやらなきゃいけないことがあるという意識?

マナ:ある。やればやるほど思うね。いろんな人のオープニングアクトをやらせてもらう機会が多くて、それはチャンスだからめっちゃ嬉しくて。ただ、それってチャンスだけど、裏を返せば大勢の前で誰よりも恥をかくことで。だって、お客さんは誰もCHAIのこと知らないからさ。メディアは知ってるけどお客さんは知らない、という状況だと思うから。

だから、次のアルバムの発売を遠ざけたのもそれが理由なの。ちゃんと納得したいから。「こういうのを作りたい」というのが最近はっきり出てきて、それを納得した形でないと出せないから。

あまりにもいいアーティストを目の前で見ちゃってるもんだもんで、納得いく範囲が狭まってきちゃったんだよね。だって、「これが絶対いい!」って思うものが目の前にいるんだもん。自分がファンだった音楽を目の前で見れる環境にいたのが、日本にいた環境とは明らかに違うと思う。日本にいる環境だと、実はそれって聴いてない音楽だったんだ、みたいに思うっていうか。目の前で見ちゃうと、本心で「マジでいいわ!」みたいな感じになるの。

マナ
マナ

―遠いと思ってたものが目の前に現れると、それの捉え方や感じ方、あと自分の実力や立ち位置に対する意識が、まったく変わるというのはありますよね。そりゃ中途半端なアルバムは出せない、ってなりますね。

マナ:そうなの。だし、早く出す理由も今ないし。だったら新しいやり方でどんどんチャレンジして、すごく納得いくものをちゃんと作りたいって、めちゃくちゃ思った。そうじゃないと勝負できない。

―カナさんは、YouTubeのドキュメンタリーで「外に行けば行くほど、日本って鎖国してるんだなと思う」ということを言ってて。

カナ:そうだね~、思うね~。

―どういう意味で鎖国してると感じます?

カナ:海外のほうが、音楽が身近だから。ライブハウスとかもバーが一緒になってたりしてさ、普通のお客さんもいる中にステージがあって、そこにミュージシャンたちがヒョロっと来てヒョロっとやる、みたいな。そんな環境、日本じゃあり得ないから。そういうことが、日本にももっとあったらいいなって思う。

あと、日本のミュージシャンって、海外にあんまり行かないじゃん? アジアは行くけど、アメリカとイギリスには行けない。それって、行きたいのか、会社が行けなくしてるのか、なんなのかはわかんないんだけど。スポーツと、あと車だけが、世界中に行ってるかなって思うんだけど。音楽も、スポーツくらい出て行けばいいのに、なぜか出ていかない感じがする。そういう意味で鎖国してるって感じるかな。

―本当は行きたいと思ってるアーティストも、いっぱいいると思うんですけどね。

マナ:その感じもわかる、日本人だよね。私も日本人だもん。ものすごいわかる。

カナ:出ていくにはやっぱり勇気も根性もいるからさ。

マナ:そう、勇気がいるよね。

カナ:お金もいるから。売れてる人たちはお金あるんだから、もっと出て行けばいいのにって思うけどね。いい音楽をやってる人たちはもっと出て行ったほうが日本の魅力がもっと伝わるんじゃないの? って思うよね。

カナ
カナ

―海外に行ってない人たちって、勇気と根性とお金の問題なのかな?

カナ:わかんない。でも、日本だけでいい、っていう気持ちもあると思う。

マナ:海外でやるって、本当に挑戦だからな~。

ユウキ:最初から日本しか見てない人のほうが多いのかなって思っちゃう。日本だけで十分に回せるからさ、困らないんだよ。

カナ:まあそうかもね、日本だけでお金は稼げるもんね。

マナ:そうね。

ユウキ:日本でてっぺんまで登り詰めればいいって思うのもわかるし。

マナ:それもそれで正解。

ユウキ:でも、それで終わっていいんだ? って思っちゃう。日本は米粒くらいにちっちゃいからさ。

カナ:ほんと、世界は広いからね。

ユウキ:でも日本でやってくって人は、そういう音楽にしかならないから、世界にはなかなか行けないよね。

―日本でナンバーワンを獲れる曲と、世界でナンバーワンを獲れる曲は、違いすぎますからね。

ユウキ:そう、圧倒的に違う。世界を日本に入れるっていうこともしないんだよね。だから、そっちの意味での鎖国もあると思う。出て行く方もだけど、外を受け入れて世界と一緒に回っていくということがないよね。アート系は特に。

CHAIのInstagramのアカウントを見ていると、様々な国で撮った写真が流れてくる。これはアメリカ・オハイオ州にて、Whitneyとツアーを回ったときの写真

―音楽的にも、気持ち的にも、外に出て行きたいと思ってるけど、なかなか出て行けないというバンドもたくさんいるわけで。CHAIの場合、なにがこの1年の海外での活動を広げるきっかけになったと自覚していますか?

マナ:いろんな人が気に入ってくれたからかな?

―ひとつの大きいきっかけというより、小さな積み重ね?

マナ:うん。あと私たちの意志もあるけど。

ユウキ:まずは意志だよね。意志から始まったと思う。

マナ:そう、意志を伝えた上で、スタッフもみんな動いてくれた。

ユウキ:『グラミー賞』を獲りたいって最初から本気で言ってて、すべて、世界を見た上での行動だったから。作るものにしても、動き方にしても、発言にしても。全部「世界」があって、やってきたから。

左から:ユナ、ユウキ、カナ、マナ
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ウェブサイト情報

「Honda×Music バイクに乗っちゃう? MUSIC FES.」
「Honda×Music バイクに乗っちゃう? MUSIC FES.」

今を全力で走るアーティストとHondaでスペシャルコラボミュージックビデオを制作し、前に進むみんなを応援するプロジェクト。CHAIの他、マカロニえんぴつ、雨のパレード、the peggiesが登場。

リリース情報

CHAI『NO MORE CAKE』
CHAI
『NO MORE CAKE』

2020年3月27日(水)配信

イベント情報

『CHAI JAPAN TOUR 2020「Ready Cheeky Pretty CHAI」』

2020年5月30日(土)
会場:大阪府 梅田CLUB QUATTRO
出演:
CHAI
長岡亮介

2020年5月31日(日)
会場:愛知県 名古屋CLUB QUATTRO
出演:
CHAI
中村佳穂 TRIO

2020年6月13日(土)
会場:東京都 渋谷CLUB QUATTRO
出演:
CHAI
Homecomings

2020年6月14日(日)
会場:東京都 渋谷CLUB QUATTRO
出演:
CHAI
崎山蒼志

プロフィール

CHAI
CHAI(ちゃい)

ミラクル双子のマナ・カナに、ユウキとユナの男前な最強のリズム隊で編成された4人組、「NEO - ニュー・エキサイト・オンナバンド」、それがCHAI。2017年1stアルバム『PINK』が各チャートを席捲、音楽業界を超え様々な著名人からも絶賛を受ける。2018年には日本テレビ系『バズリズム02』の「コレはバズるぞ2018」1位、『第10回CDショップ大賞2018』入賞など、各所より高い評価を得る。3rd EP『わがまマニア』はApple Music/ iTunesオルタナティブランキング1位を獲得。海外の活動も活発で、2018年2月にアメリカの人気インディーレーベルBURGER RecordsよりUSデビュー、8月にイギリスの名門インディーレーベルHeavenly RecordingsよりUKデビューを果たし、4度のアメリカツアーと、2度の全英ツアー、アメリカ、ヨーロッパ各国のフェスへの出演、中国・香港・台湾・韓国などアジアツアーも果たす。2019年2月13日にはタイアップ曲など話題曲満載の2ndアルバム『PUNK』をリリースし、世界の音楽ファンから最も信頼を受ける。音楽サイトPitchforkで8.3の評価を得たのを筆頭に、様々な音楽サイトで軒並み高評価を獲得し、アメリカ、UK / ヨーロッパ、日本を回る初のワールドツアーを大成功に収める。また2020年1月には世界的なスターMac DeMarcoのオーストラリアツアーのサポートアクト、1月から2月にかけては世界から絶賛されているUSインディーバンドWhitneyのサポートアクトに抜擢される。彼女たちに触れた君の21世紀衝撃度No.1は間違いなく「NEOかわいい」バンドCHAIだよ!

関連チケット情報

2020年5月30日(土)
CHAI
会場:梅田クラブクアトロ(大阪府)
2020年5月31日(日)
CHAI
会場:名古屋クラブクアトロ(愛知県)

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