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Lucky Kilimanjaro熊木の節目になった、エモめの30歳、夏

Lucky Kilimanjaro熊木の節目になった、エモめの30歳、夏

タフヴァイナル
インタビュー・テキスト
金子厚武
撮影:寺内暁 編集:久野剛士 (CINRA.NET編集部)

「ライブに行けない人」っていっぱいいるから、コロナだからとか関係なく、配信ライブができたのはいい機会だった

―8月には無観客での配信ライブ『DANCE IN DA HOUSE』がありました。その感想を教えてください。

熊木:演奏側の気分としてはめちゃめちゃ難しかったです。テレビの収録に似ていて、慣れないと難しいなって思いました。そもそも僕はフェスとかにもよく行ってて、「やっぱり現場だよね」という感覚はあったからライブの魅力を伝え切れるかという疑問はありました。

熊木幸丸

―そこもアーティストそれぞれに葛藤があったでしょうね。

熊木:とは言え、普通のライブができないので、うちらもやってみようってことになったんですけど、ライブハウスの大きなスピーカーではなく、それぞれ視聴環境も違う中で、うちらの音がちゃんと鳴るのかなって不安もありました。でも、スタッフさんがいい音を作ってくださって、結果的にはすごくいいライブになったと思います。あとやっぱり、「ライブに行けない人」っていっぱいいるんだなと思いました。

―ライブに行けない人?

熊木:お子さんがいるとか、いろんな理由でライブに足を運べない人っていっぱいいるし、そもそも僕らは東名阪しか自分たちのツアーを回ったことがなかったから、まだ行けてなかった場所の人たちにも届ける機会にもなりました。そういう意味では、「コロナだから」とかじゃなくて、すごくポジティブないい機会になったと思います。ただやっぱり僕らの音楽は現場でより高揚感を得られるものだと思っているので、それが制約なくできるようになるまでたくさん曲を作って、ライブが楽しみだって思ってもらえるようにしないといけないですね。

―ちなみに、インドア派な自分と、フェス好きの現場主義な自分って、熊木くんの中ではどういうバランスなんですか?

熊木:確かに。なんでしょう……昔からお父さんがよくキャンプに連れて行ってくれていたので特に外で遊ぶことに抵抗はないんですが、でも僕ゲームも大好きだったんですよ。両方とも楽しくて……だから、正確には「インドア派」でも「アウトドア派」でもなく、「どっちも派」なんだと思います(笑)。ただやっぱり日常的に過ごすのは家で、バランスを取るための非日常としてフェスやライブがある。そういう感覚が一番しっくり来ますね。

―9月と11月に開催されるツアーは有観客で行われるんですよね。

熊木:コロナになって初めてのことなのでどうなるかはわからないですけど、お客さんを入れてライブできることが嬉しいですし、そういう時間が来年になればより増えていく希望もありますから、それに向けてゆっくり準備して行こうと思ってます。この前の配信ライブがリハビリになっていて、バンドとしても一度リセットされたというか、自分たちがどんなバンドなのかを改めて考えたりもしたので、もっとパワーアップできたらいいですね。

―メンバーとはどんなやりとりがあったんですか?

熊木:普段のメンバー間はゆるい感じなんですけど、一時期はスタジオにも全然入れなかったので、個々の演奏力のパワーアップを粛々としました。なので、Lucky Kilimanjaroの演奏をもっとよくしたいっていう意識はこの期間でさらに高まって、メンバーもより上手くなったし、より面白い発想を考えるようになったと思います。ライブでのフレーズとかって、僕は「こういう空気にしてほしい」みたいなこと言うくらいで、「こう叩いてほしい」とは言わないんです。そこがバンドの面白さだと思うし、メンバーからいろんなアイデアが出るようになって、この感じをライブに生かしたいですね。

―この記事が公開されるのは7インチのリリース日で、つまりはツアー初日のLIQUIDROOMの前日です。おそらくは、ライブに参加するお客さんも少なからず戸惑いがあると思うので、どう楽しんでほしいでしょうか?

熊木:ライブの楽しみ方もリセットされた気がするので、身勝手だと思うんですけど、マジで好きなようにやってほしいです(笑)。まだライブに全然行けてない人のほうが多いと思うから、みんなにとってもリハビリだと思うんですね。なので、安全を守った上で、本当好きにやってほしい。僕らのライブだから踊らないとダメってことでもないし、僕らとしてはいつも通り、一番いいライブをする準備をするので、難しいことは考えず楽しんでほしいです。

―まずは自由に楽しむ。それが第一ですよね。

熊木:しいて言うなら、こういう状況下を自分の中で過去のものにできるようなライブをしたいと思ってます。もちろん、まだ現在進行形ですけど、一回悲しみを置いて、一旦ここでアルバムにしまっておけるような、気持ちが切り替えられるライブにできたらいいなとは思いますね。でも……そういう気持ちで意気込んでほしくはない(笑)。

―あはははは。

熊木:「節目のライブだぞ」みたいな感じじゃなくて、普通に楽しんでほしいです。その上で、2021年を想いたいですね。この先が楽しいものだっていうイメージをつけたい。自分たちも正直「今どうなってるの?」って感じだし、「フェスとかイベントとかライブやれるの? やれないの?」と戸惑いもあるけど、「やっぱりライブっていいな。どんどんやっていこう」って思えるようなツアーにしたいです。

Lucky Kilimanjaro『エモめの夏 / HOUSE』7インチを持つ熊木幸丸
Lucky Kilimanjaro『エモめの夏 / HOUSE』7インチを持つ熊木幸丸(こちらから購入する
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リリース情報

Lucky Kilimanjaro『エモめの夏 / HOUSE』
Lucky Kilimanjaro
『エモめの夏 / HOUSE』(7インチアナログ盤)

2020年9月23日(水)発売
価格:1,980円(税込)
TBVC-0001

[SIDE-A]
1. エモめの夏

[SIDE-B]
1. HOUSE

※お一人様5枚までの購入が可能です。

イベント情報

『Lucky Kilimanjaro presents TOUR “2020 Dancers”』

2020年9月24日(木)
18:00開場 / 19:00開演
会場:東京都 恵比寿 LIQUIDROOM

2020年11月13日(金)
18:15開場 / 19:00開演
会場:愛知県 名古屋 JAMMIN’

2020年11月14日(土)
17:00開場 / 18:00開演
会場:大阪府 梅田 CLUB QUATTRO

チケット:前売り3,900円(ドリンク代別)

『Lucky Kilimanjaro Presents TOUR “2020 Dancers FINAL”』

2020年12月11日(金)
18:00開場 / 19:00開演
会場:東京都・恵比寿ガーデンホール

サービス情報

『タフヴァイナル』
『タフヴァイナル』

タフビーツは2004年に立ち上げたインディーズレーベルです。2019年、私たちはアナログレコード事業の立ち上げという大きなチャレンジに挑みます! 動機はいたってシンプルです。ミュージシャンが求める“理想の音”を追求したいから。始動のために、東洋レコーディング株式会社と組み、彼らの持つ工場でアナログレコードを生産する体制を作りました。海外から新たに導入した最新のプレス機を使い、熟練の技術者と一緒に、今世の中に流通しているレコード以上の美しい音を追い求め、今まさに邁進しています。4月から生産ラインがスタート予定です。どんな音が仕上がるのか、まだ私たちも分かりません。でも、私たちがこれまでに信頼関係を築き上げてきたミュージシャンや、職人と一緒に、未だ聴いたことのない最高の音作りをしていきたいと思っています。

プロフィール

Lucky Kilimanjaro
Lucky Kilimanjaro(らっきー きりまんじゃろ)

熊木幸丸(Vo)を中心に、同じ大学の軽音サークルの仲間同士で結成され、2014年、東京を拠点にバンド活動開始。「世界中の毎日をおどらせる」をテーマに掲げた6人編成によるエレクトロポップ・バンド。スタイリッシュなシンセサウンドを軸に、多幸感溢れるそのライブパフォーマンスは唯一無二の存在感を放つ。2018年11月に1st EP『HUG』にてメジャーデビュー。 2019年11月、バンド自身初となるワンマンライブ『FRESH』@渋谷WWWは、4か月前の7月には既に即完状態。2020年3月にはメジャーでは初のフルアルバム『!magination』のリリース。

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