しりあがり寿、天久聖一らが漫画の可能性に挑戦、初のグループ展『漫画少年ドヴァイ』

現代の日本漫画界で独自の地位を築いてきた漫画家たちが、初のコラボレーションを行ったグループ展『漫画少年ドヴァイ』が、9月18日より静岡市クリエーター支援センターにて開催される。

同展には、ゲストキュレーターであるしりあがり寿をはじめ、タナカカツキ、天久聖一、河井克夫、長尾謙一郎というかねてから幅広い活動を行ってきた5名が参加。漫画家を目指す架空の少年・ドヴァイを主人公におき、彼の学校やプライベートでの生活模様や心情風景などが、オブジェ、インスタレーション、虚構の資料など様々な形で登場する。

そんなドヴァイの断片を用いて表現されるのは、笑いと狂気、夢と現実など、人間の心の奥深くにある相容れない感情。それぞれが人間に対する鋭い洞察力を持つ漫画家だけに、一見奇妙な作品のどれにも強烈なメッセージが内包されている。

「おもしろいだけの漫画はもういらない！（しりあがり寿）」と、漫画の可能性を広げるべく企画された本展。初日には、そんな参加作家の声を聞くことができるクリエイティブトークショーや、レセプションパーティーも開催される。

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