美術作家やなぎみわが日本現代演劇の聖地、築地小劇場の誕生を描く 『1924海戦』

演劇や美術などジャンルを越えた活躍を展開する美術作家・やなぎみわによる演劇プロジェクト『1924海戦』が、11月3日から神奈川・横浜のKAAT神奈川芸術劇場で上演される。やなぎが劇場での演劇公演を手掛けるのは、同作が初となる。

『1924海戦』は「築地小劇場」と、そのこけら落とし公演『海戦』に関わった人々の物語を描いた作品。のちに「赤い伯爵」と呼ばれることになる華族出身の演出家・土方与志、若き前衛芸術家・村山知義ら、その後の日本芸術界をけん引する実在の人物たちが登場する。

そのほか、1994年のデビュー以来、日本近代の様々な約束事や制度を問い直す装置として度々やなぎみわの作品に現れてきたモチーフである「案内嬢」が、同作においても一風変わった狂言回しとして登場する点も注目だ。

また、ドイツの劇作家ラインハルト・ゲーリングによる実在の演劇作品『海戦』を劇中劇として再構成し、舞台美術を再現するなど、史実に新たな息吹を与える刺激的な視点と手法も堪能できるだろう。

『1924海戦』

2011年11月3日(木・祝)~11月6日(日)※全5公演
会場:神奈川県 横浜 KAAT神奈川芸術劇場

原案・演出・美術:やなぎみわ
脚本:あごうさとし
出演:
金替康博(MONO)
富岡晃一郎
山本麻貴
大久保綾乃
植田真介(文学座)
川口 覚
山森大輔(文学座)
遠山悠介
下村マヒロ
南拓哉(文学座)
関 輝雄(文学座)

料金:一般3,500円 シルバー割引(枚数限定)3,000円 U24チケット(枚数限定)1,750円 高校生以下割引(枚数限定)1,000円

(画像上:『1924海戦』フライヤー、画像下:やなぎみわ演劇プロジェクトvol.1『1924 Tokyo-Berlin』より)

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