小豆島に移住の近藤亜樹『飛べ、こぶた』展 新作約30点を展示

近藤亜樹の個展『飛べ、こぶた』が、7月21日から東京・六本木のシュウゴアーツで開催される。

1987年に北海道で生まれたアーティストの近藤亜樹。東北芸術工科大学大学院の在学中に東日本大震災を経験し、震災をテーマとした作品を制作しているほか、2014年には1年間絵画制作を中断し、実写と油彩アニメを組み合わせた映画『HIKARI』を発表した。

同展では、香川・小豆島に移住するという近藤亜樹が新作を発表。約30点が展示される予定だ。

なお近藤は、7月22日から山形・山形美術館で開催される『高橋コレクション・マインドフルネス2017』展に出品。『高橋コレクション・マインドフルネス2017』展では、現代アートのコレクターとしても知られる精神科医の高橋龍太郎、映画監督の根岸吉太郎とのトークも予定されている。

近藤亜樹のコメント

筆を握り絵を描くとき、感情のバロメーターがぐっと振り切れる。
身体の中の血が騒ぎ、ほとばしるような鮮烈な体験をキャンバスに刻まずにはいられなくなる。
心のバロメーターが振り切れるとき、勇ましい武士のような気持ちでキャンバスに向かう。
深く深呼吸をして思い切り吐き出すと指先から伝わる熱は色になり形に変わり、やがて物語が生まれる。
何か頭の中にあるものを考えて描きたいのではない。空間と記憶を掘り起こしてもう一度鮮烈に蘇る体験に出会いたいのだ。
探るように感情と記憶と今を混ぜ合わせ、私はもう一度キャンバスに記憶する。私の肉体が滅びても、ここに生まれた作品がもう一つの人格を持ち生き続けるように、私はアトリエで絵という種を蒔き、水を、光を、風を、熱を、一枚の絵に送りこむのだ。
ここにある絵が誰かの手に渡り、そこで絵は成長する。葉が出て花が咲き、また新しい種になるだろう。
私にとって一枚の絵は、未来をつくるはじまりの希望の種だ。

イベント情報

近藤亜樹
『飛べ、こぶた』

2017年7月21日(金)~8月26日(土) 会場:東京都 六本木 シュウゴアーツ 時間:11:00~19:00 休廊日:日、月曜、祝日、8月13日~8月21日 料金:無料
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