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100名限定、福岡から配信された『Studio LIVE ORANGE』レポ

『Studio LIVE ORANGE vol.1』
テキスト
天野史彬
撮影:日隈天明 編集:山元翔一(CINRA.NET編集部)
100名限定、福岡から配信された『Studio LIVE ORANGE』レポ

オンラインライブにも関わらず、100名限定で、福岡から配信された『Studio LIVE ORANGE vol.1』。オープニングを飾ったのはASOBOiSM

去る3月20日、音楽のパッケージ販売 / 配信のディストリビューションを行っている「The Orchad Japan」の企画によるオンラインライブイベント 『Studio LIVE ORANGE vol.1』が開催された。

MCにZoomgalsの活動も話題のシンガーソングライター・ASOBOiSMを起用し、ライブゲストには4ピースバンド、クレナズムと、ソロアーティスト・Doul(ダウル)という福岡在住の2組のアーティストが出演したこのイベント。「オンライン」といってもチケットは100名限定で販売され、配信ライブでありながら現地の模様を見ることができたのは非常に限られた人のみ。キャパシティの関係ないオンラインライブであればチケットは無制限で販売できるにも関わらず、『Studio LIVE ORANGE vol.1』には心地よく閉ざされた時間が流れていた。

またライブだけでなく、アーティストのトークセクションも設けたイベント構成は単なる「ライブ配信」の枠に収まらないメディアとしての広がりを感じさせるものであったと同時に、今回は、ライブに出演するアーティストのブッキングも、音楽性的なジャンルではなく、福岡という地域性に根差しており、とても作り手の意思を感じさせるものだった。

イベントは、MCを務めるASOBOiSMによる“あまのじゃく”のライブパフォーマンスで幕を開けた。メロウなトラックに乗せて、世間の既成概念への疑問符と、自分の人生を生きる決意をあくまでも軽やかに綴るこの曲は、このイベントが目指す方向性を指し示しているようでもあった。

ASOBOiSM(アソボイズム)<br>1994年生まれ、横浜市戸塚区育ちのソングライター / シンガー / ラッパー。飾り気ないOLライフを遊び心あふれる歌&ラップで描いたガールシティポップで、2018年より怒涛の配信シングルを発表。なみちえやサイプレス上野らラッパーとのコラボも注目を集めたほか、『ねこねこ日本史』(NHK Eテレ)やアイドル・神宿などへのジャンルを超えた楽曲提供で「作家」としても高く評価されている。
ASOBOiSM(アソボイズム)
1994年生まれ、横浜市戸塚区育ちのソングライター / シンガー / ラッパー。飾り気ないOLライフを遊び心あふれる歌&ラップで描いたガールシティポップで、2018年より怒涛の配信シングルを発表。なみちえやサイプレス上野らラッパーとのコラボも注目を集めたほか、『ねこねこ日本史』(NHK Eテレ)やアイドル・神宿などへのジャンルを超えた楽曲提供で「作家」としても高く評価されている。
ASOBOiSM“あまのじゃく”を聴く(Apple Musicで聴く / Spotifyで聴く

活動に関するあらゆるクリエイティブをセルフプロデュースする17歳、Doulとのトークセッション

曲が終わるとASOBOiSMとDoulのトークへ。作詞、作曲、アレンジ、演奏だけでなくヘアメイクやスタイリング、映像制作なども自身でプロデュースする現在17歳のDoulは、この日はデヴィッド・ボウイや宝塚の男役を彷彿とさせるような、ジェンダーレスかつ耽美でパンキッシュな出で立ちで登場。

左から:ASOBOiSM、Doul
左から:ASOBOiSM、Doul

ASOBOiSMの質問に答えて、「(ファッションは)誰かを参考にすることは全然なく、ハイブランド系のファッション誌で見たイメージをもとに、自分で古着屋に行って探してコーディネートする」「(楽曲が英詞である理由は)生まれたときから英語の曲と洋画にしか触れていなかったから、耳馴染みがいいのは英語の曲」「音楽以外でやっていることは、滑ること(※スケートボード、インラインスケートのこと)。少林寺拳法やキックボクシングもやっている」「将来はアメリカや、いろんな国に行きたい。今はまだ、気持ちはいつも他のどこかにいるけど、体が福岡にいる状態」……など、未だ謎の多いそのマルチカルチュラルな人物像の一部を垣間見せていた。

Doul“16yrs”を聴く(Apple Musicで聴く / Spotifyで聴く

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イベント情報

『Studio LIVE ORANGE vol.1』

2021年3月20日(土)

出演:
ASOBOiSM
クレナズム
Doul

プロフィール

ASOBOiSM(アソボイズム)

1994年生まれ、横浜市戸塚区育ちのソングライター / シンガー / ラッパー。飾り気ないOLライフを遊び心あふれる歌&ラップで描いたガールシティポップで、2018年より怒涛の配信シングルを発表。なみちえやサイプレス上野らラッパーとのコラボも注目を集めたほか、『ねこねこ日本史』(NHK Eテレ)やアイドル・神宿などへのジャンルを超えた楽曲提供で「作家」としても高く評価されている。

クレナズム

大学の同級生で結成された4人組ロックバンド。2018年5月より活動を開始し、同年9月には『りんご音楽祭2018』に出演。2020年11月、3rdミニアルバム『eyes on you』をリリース。2021年3月24日には新曲『酔生夢死』を発表した。シューゲイザーやドリームポップに影響を受けたサウンドで福岡市を拠点に活動中。

Doul(ダウル)

2003年生まれ、福岡県出身。歌唱、作詞、作曲、アレンジ、楽器演奏、ヘアメイク、スタイリング、映像制作など全てをプロデュース。2020年、9月16日に配信シングル『16yrs』でデビュー。世界90か国で再生され、3,000以上のプレイリスト入りを果たす。2021年3月17日、シングル『The Time Has Come』をリリースした。

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