レビュー

下町発信世界行き 楽しいアートを体験しよう

CINRA.NET編集部
2008/11/18
下町発信世界行き 楽しいアートを体験しよう

現在開催中の水戸芸術館での「日常の喜び」展に参加しているKOSUGE1-16は、作品自体にコミュニケーションを起こさせるようなアーキテクチャを持っている。例えば、長屋の中に自転車がショートカットできるような抜け道を作ったり、横浜トリエンナーレでは「巨大サッカーゲーム」を出品し、見ず知らずの人とゲームを「しなければならない」状況を作り出したり、地元サッカーリーグのトロフィーを履きつぶしたスパイクを使ってみんなで作るブロジェクトを実施したりというように。

彼らは実際に東京都葛飾区小菅に住み活動を行っているが、下町のコミュニケーションという個々人の越境行為が彼らにとっての作品の源となっていることは間違いない。今回、「日常の喜び」展において行われるワークショップも、「参加者間にあそびをとおしたコミュニケーションを呼び起こす」ことを目的としているが、逆に言えばそうしたコミュニケーションに私たちは飢えているともいえるのではないだろうか。「日常の喜び」が本当の「日常の喜び」として根付くために、彼らのこれからの作品群を追ってゆきたい。

※このコンテンツは旧「ピックアップアーティスト」の掲載情報を移設したものです

プロフィール

『アスレチッククラブ4号DX』『サイクロドロームゲームDX』など

KOSUGE1-16は車田智志乃、土谷享の二人組のアーティストユニットとして2001年から活動しています。KOSUGE1-16の作品制作のきっかけは日常のありふれた環境や、現象、人のつながりにあります。作品を介在させることで鑑賞者を参加者として変質させ、参加者同士、あるいは作品と参加者の間に「もちつもたれつ」という関係性を構築します。アートが身近な場所で生活を豊かにしていく存在として成立する事を目的にしています。

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