レビュー

教科書はいつもレコードとステージだった

金子厚武
2013/05/02
教科書はいつもレコードとステージだった

「あなたの側で、生きてる音楽。」をコンセプトにしたスペースシャワーTVのプレミアムライブ特番『LIVE with YOU』。これまでにSuperfly、槇原敬之、KREVAが登場した人気シリーズの4回目に、昨年から活動の拠点をロンドンに移し、ワールドワイドな活躍を続ける布袋寅泰が登場した。この日は「映像作家とのコラボレーション」をテーマに、ディレクションを手掛けた四尾龍郎(RGBcreation)をはじめとしたクリエイターが多数参加して、楽曲ごとの世界観を構築。布袋にとっては普段よりも格段に小さな会場であるSHIBUYA-AXには、高倍率を潜り抜けた幸運なファンが集まり、一夜限りのライブに酔いしれたのだった。

布袋寅泰

インパクト大の巨大な筒型4面スクリーンが設置されたステージに布袋が登場すると、映画『キル・ビル』でおなじみの“BATTLE WITHOUT HONOR OR HUMANITY(samurai mix)”でライブがスタート。スクリーンには曲のダイナミズムを倍増させるようなCGに加え、鯉や障子といった和のモチーフ、トレードマークの幾何学模様などが次々に現れて、すぐさま「布袋ワールド」に引きずり込まれる。続く“Cutting Edge”からは上下左右のスクリーンそれぞれに布袋の姿がシンメトリーに映し出され、まるで分身したかのような不思議な空間が出現。さらに、“MATERIALS”ではモーションキャプチャの技術を使用したマイクロソフト社のXbox 360向けゲームデバイス「キネクト」が用いられ、ギターソロを弾く布袋の姿がリアルタイムで線描や点描へと変化していく様に目が釘付けになった。「人とは違う、奇抜でクレイジーなことが昔から大好き」とMCで語った布袋だけに、今回の試みも誰より彼自身が楽しんでいたと言えるかもしれない。

布袋寅泰

BOØWYの“Marionette”なども挟んだ“Greatest Guitar Medley”からのライブ後半では、誰もが知っているヒット曲を連発。スクリーンに円を描くように並べられたトランプが順番にめくれていく“MERRY-GO-ROUND”や、バーチャルドラッグを思わせる万華鏡のような映像が、サイバーな雰囲気を作り上げた“SUPERSONIC GENERATION”など、演出と楽曲の相乗効果によって、オーディエンスの盛り上がりも目に見えてヒートアップしていく。「教科書はいつもレコードとステージだった」「自分の帰ってくる場所、故郷はやっぱりここ(ステージ)」と、ライブへの愛情を語ったMCに続き、最後に演奏されたのは“FLY INTO YOUR DREAM”。圧巻の長尺ギターソロのバックで映し出された無数の光が天に昇っていく映像は、夢に向かって飛び立つ一人ひとりを表すと共に、この日「LIVE」という空間を共有し、キラキラした笑顔を見せた一人ひとりの「YOU」を描き出しているかのようでもあった。

布袋寅泰

アンコールの“バンビーナ”に至るまで、約80分に及んだ熱狂のライブの模様は、6月1日にスペースシャワーTVで放送される。名実ともにトップクラスの「ギターヒーロー」である布袋のステージングと、さまざまな映像演出が作り上げたプレミアムな一夜を、ぜひ楽しんでもらいたい。

番組情報

『SPACE SHOWER TV「LIVE with YOU」 〜布袋寅泰〜』

2013年6月1日(土)21:00から22:00までスペースシャワーTVで放送

リピート放送:
2013年6月10日(月)23:00〜
2013年6月16日(日)20:00〜
2013年6月20日(木)20:00〜
2013年7月予定

"あなたの側で、生きてる音楽。"をコンセプトに、スペースシャワーTVがトップミュージシャンと送るプレミアムライブ番組『SPACE SHOWER TV "LIVE with YOU"』。第四弾出演アーティストとして登場するのは、昨年ロンドンへ移住し、世界へ向けて更なる活動の場を広げるギタリスト、布袋寅泰! 今回は、ニューアルバムツアーで帰国中の彼に、スペースシャワーTVがプッシュする新進気鋭の映像クリエイター集団が挑む、一夜限りの音楽と映像のバトル! 世界照準のギタリストと映像クリエイター、そしてファンの熱気が産んだ、超刺激的な60分のライブ特番をお見逃しなく!

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