レビュー

泡まみれパーティーの前哨戦はバブルにハジける夜

福アニー
2013/06/06
泡まみれパーティーの前哨戦はバブルにハジける夜

「渋谷clubasiaが給料日の金曜日、一夜限りの『バブル』に染まる!」というなんとも花金でバブリーな触れ込みに誘われ、5月24日、オールナイトイベント『バブルナイト』に行ってきた。これは、同会場で6月から毎月開催される『泡パーティー(以下、泡パ)』を記念してのキックオフイベント。『泡パ』とはイビサ島で毎年行われているクラブイベントにヒントを得て、「泡マシーン」で泡まみれになるパーティーだ。今回の『バブルナイト』は泡なしだが、ギンギラ、扇子、お立ち台スタイルで、ハジける夜を演出しようという試み。ちょうどバブル崩壊期に小学生だった筆者としては、ジュリアナの記憶はやんわりあるものの、どんなムードなのか興味津々!


いずれのイベントも、仕掛け人はパーティーオーガナイザーのafromance。アメリカ・ネバダ州の砂漠のフェス『Burning Man』の日本版『Burning Japan』や、世界最長記録に挑戦した7日間ノンストップDJイベント『Big Joint Tokyo』などを手がける注目のパーティークリエイターだ。

『バブルナイト』

文字通りきらびやかな雰囲気の会場。ダンサーだろうか、カラーウィッグにビキニにホットパンツ、首にはフラを巻いた女性が通り過ぎる。光るバニーを頭につけたボディコン姿の女性も。同性グループ、カップル、外国人も入り乱れての盛り上がりだ。女性無料という大盤振る舞いだったので女性が多いかと思いきや、男性率高し! 声をかけられただけでも、いまの「バブル」がどんなものか体感しに来たというリアルバブル世代、日本人の女の子と仲良くなりたいインド人やスペイン人、ノリノリなサラリーマンたち、友達に連れられて来たというレントゲン技師など、それぞれの思惑がある様子。草食系男子、ぜひ見習ってください! ともあれバーカウンターからメインステージにいたる通路はぎゅうぎゅうで、熱気に溢れていた。

『バブルナイト』

DJは1階のメインステージ、バーカウンターの横、2階のサブステージと3か所で。どこもアゲアゲなアップテンポナンバーがかかっている。とくにVJやレーザービームで、目にも楽しいメインステージのビカビカ感は凄まじかった。DJに合わせて10人ほどが扇子を振りながら踊る「バブルガールズ」も圧巻。お立ち台に登る姿は言わずもがな、露出度が高いので、セクシーに動く腰のラインやフレッシュな素足に釘付け……そこに下半身にクマのぬいぐるみをつけまくったafromanceも加わって踊ったり、ダミーのお金をフロアにばらまいたりと、景気のいい演出で盛り立てる。フロアもチークダンスをする人がいれば、サイリウムを振ったりジャンプしたりする人もいて、思い思いのハジけっぷりを楽しんでいる。

『バブルナイト』

メインステージでは0ga、DADA、hiroshi kinoshita、リアルバブル時代から活躍するAstrosnoicに続いて、スペシャルシークレットゲストのFantastic Plastic Machineが登場! 「バブルってるかー!?」「バブルは俺たちのなかにあるぞ!」のコールに、フロアも肩車や手拍子で応える。afromanceがシャンパンタワーにシャンパンを注ぎ、観客に振舞うと、盛り上がりも最高潮に。そしてSENのあとは、afromanceのDJで締め。早朝5時にかけられたtofubeatsの“朝が来るまで終わることの無いダンスを”は沁みた。

『バブルナイト』

「いけすが四角形なのは、四隅でお魚が休めるようにするためって聞いたことがあるんですけど、自分もみんなの人生のなかに四隅を作りたいって思いがあります。悩み事とかを一時でも忘れてもらって、解放できる瞬間を作ることが自分の役目なのかなって」というafromance。日本のイベントに思うところもあるようだ。「日本のイベントって出演陣のネームバリューに頼るところが大きいと思うんですけど、アメリカのイベントって『誰が出るか』じゃなくて『誰が企画してるか』ってところでお客さんが集まることが多いんですよ。だから、日本のイベントも、企画力というかアイデアのパワーがもっとあってもいいんじゃないかなって。ライバルは同じ日に開催するイベントやアーティストじゃなくて、テレビやラジオ、もっと言えば季節の恒例行事だったり。日本のパーティーシーンを底からひっくり返したいと思ってます」。

『バブルナイト』

そんな彼が手がける「泡パ」のコンセプトは、「非現実」だという。「去年、都内初の泡パをやったときに、なんでみんなこんなに泡が好きなんだろう? ってくらいの熱狂だったんですよ。泡が出てないときは泡コールが起こるくらいで。みんな日常からの解放のスイッチを求めていて、それが泡なんじゃないかなって。なので、6月からの渋谷clubasiaでの『泡パ』でも、メインフロアの両脇に泡マシーン2台を置いて、泡まみれになってもらうつもりです。しょぼそう? 安心してください、出た泡を消すのに1時間以上かかるくらいの凄さですから(笑)」。afromanceがおくる「泡パ」という名のロマンスに、大いに期待しよう。

イベント情報

『泡パ』

2013年6月28日(金)、7月26日(金)、8月17日(土)、9月27日(金)
会場:東京都 渋谷 clubasia
参加アーティスト:
afromance
ほか
※詳細は随時オフィシャルサイトにてご確認ください

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