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国境の島・対馬でフェス開催。ニュースでは流れない日韓関係とは

CAMPFIRE
インタビュー・テキスト
麦倉正樹
編集:矢島由佳子
国境の島・対馬でフェス開催。ニュースでは流れない日韓関係とは

長崎の離島でフェスを開催。日韓のアーティストが共演

この秋、日本と韓国を結ぶ国境の島、長崎県は対馬の地で、新たな野外フェスティバル『TSUSHIMA BORDER ISLAND FES』(以下、TBIF)がスタートする。対馬出身 / 在住の有志たちが中心となって企画・立案したという『TBIF』。「音楽、テクノロジー、日韓という3つの要素を組み合わせたお祭りを対馬で開催することで、対馬の魅力を発信し、来島するきっかけを生み出したいと考えました」。そう語るのは、対馬市在住の新庄清孝とともに本フェスの共同実行委員長を務める、対馬市出身 / 福岡市在住の小宮大輔だ。

東京と福岡で、チーム「ロックの夜明け」の一員として、ライブイベントの制作を7年以上続けてきたという小宮が、「対馬の人に極上の生の音楽を届けたい」という思いのもとブッキングしたのは、昨年10枚目のアルバム『Lush』をリリースして以降、精力的にライブを行っているbirdを筆頭に、ASIAN KUNG-FU GENERATIONのドラマ―・伊地知潔率いるインストバンド・PHONO TONES、さらには地元対馬で活躍するミュージシャンまで、合計10組のアーティストだ。

注目すべき、「インディーズ」の概念を覆した韓国アーティスト

「日韓交流」を大きな柱として掲げる『TBIF』だけに、そのなかでもとりわけ注目なのは、本国でも人気の高い2組の韓国人アーティストの存在だろう。アイドルと歌謡曲以外は「インディーズ」と呼ばれる韓国で、その「インディーズ」をメジャーシーンに引き上げるなど、韓国音楽史を塗り替えた存在として知られている男性アコースティックデュオ・10CM(シプセンチ)。

そして、もう1組は、同じく韓国では珍しい女性2人による弾き語りデュオとして、若者たちを中心に高い人気を誇っている、屋上月光 / OKDAL(オクサンタルピ)。

そのブッキングについて、小宮は言う。「『韓国の音楽』というと、BIGBANGなどのいわゆるK-POPアイドルのイメージが強いと思います。事実、韓国内でもメジャーと呼べるアーティストはアイドルが大半のようです。しかし、10CMと屋上月光は、アコースティックユニットとして韓国のメジャーシーンに躍り出た稀有な存在なんです。そんな2組を日本のみなさんにも伝えたくて、今回オファーさせていただきました。まさか両組とも決まるとは思いませんでした……驚きです(笑)」。

報道では伝えられない、対馬の現状と日韓のいい関係

九州と韓国のあいだに浮かぶ、文字通り「国境の島」である対馬には、年間約20万人の韓国人が観光で訪れ、平日・休日を問わずにぎわいをみせているという。一方、対馬の高校には「国際文化交流コース」が設置され、日頃から日韓の学生が盛んに交流を続けている。しかしながら、対馬に関するニュースは、仏像盗難問題など、両国のあいだの軋轢ばかりが大きく報道されている現状だ。そんな現地の感覚とは異なるイメージに対する憂慮も、地元出身の彼らのなかには強くあったとのこと。

「ネガティブなニュースではなく、もっとポジティブなニュースを発信し、対馬を日韓交流の最重要拠点にしたいと考えています。これは、対馬が国境の島だからこそできること、やるべきことだと思うんです」

日韓のアーティストが出演する国際色豊かなフェスであること。日韓のフードコートやクラフトワーカーによるマルシェを開催すること。さらには、小宮の本業であるウェブエンジニアとしてのキャリアと繋がりを活かした、テクノロジーに関するトークセッションを合わせて開催するなど、教育面にも力を入れているフェスであること。そして何よりも、それらのことを、歴史と文化、豊かな自然に恵まれた対馬の地で行うこと。それが、『TBIF』を開催する彼らの意思であり、対馬という場所の伝統と未来に寄せる、彼らからのメッセージなのだ。

対馬の風景
対馬の風景

フェスの運営資金の一部は、クラウドファンディングで募集

そんな『TBIF』は、現在その運営資金の一部を、クラウドファンディングで募集している。「都会田舎に関係なく、どこからでもプロジェクトを実施できて、支援していただけるところに魅力を感じています。それと、島内でクラウドファンディングプロジェクトを実施した前例がないので、僕たちが率先して利用し成功させることで、今後島内でも活用する人が増え、いろんな事業のサポートに繋がれば嬉しいなと思っています」(小宮)。

支援額と実際に来場する人 / しない人によって、通常よりも細かく分けられたリターンの設定。そのなかでも特に目を引くのは、「対馬の厳選海産物セット」など、地元ゆかりのリターンだ。「対馬出身の方には地元の味を懐かしんでほしくて、対馬に行ったことがない方には島の味を伝えたくて、地元の名産をリターンに設定することに決めました」(小宮)。

郷土愛はもちろん、国際交流という観点からも、非常にユニークな試みとなっている『TBIF』。そんな『TBIF』に興味を持ってくれた方々に対し、小宮は実行委員会を代表して、最後に次のようなコメントを残してくれた。

「この記事を読んで、初めて『対馬』という島について知った方もいるかと思います。韓国の近くにある、長崎県の素敵な離島です。お見知りおきを。最高のロケーションのなか、素晴らしい音楽を楽しみ、今や生活に欠かせないITやテクノロジーに触れ、絶品フードに舌鼓を打ちませんか? このフェスをきっかけに、対馬のことを知ってほしいです。よかったら遊びにきてください! 待っとるばい!」

対馬を拠点に活動する3ピースグループ・ずんだれ

対馬のスーパーで買える刺身
対馬のスーパーで買える刺身

プロジェクト情報

CAMPFIRE

『日韓友好の柱となる野外フェスを開催します ~国境の島・対馬から未来を創る~』
2016年9月13日(火)までクラウドファンディング募集

イベント情報

『TSUSHIMA BORDER ISLAND FES 2016』

2016年10月15日(土)
会場:長崎県 対馬市 浅茅シーサイドパーク
出演:
bird
PHONO TONES
UQiYO
トレモノ
10CM
屋上月光 / OKDAL
ずんだれ
武末潤哉
DJ:
石毛輝(the telephones、lovefilm)
タイラダイスケ(FREE THROW)
MC:依布サラサ

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