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デジタルコミュニケーションが社会を変える

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ART

ボリビアの「沖縄村」を追う 佐々木加奈子インタビュー

ボリビアの「沖縄村」を追う 佐々木加奈子インタビューをdel.icio.usに追加 このエントリーをはてなブックマークに追加 ボリビアの「沖縄村」を追う 佐々木加奈子インタビューをlivedoorクリップに追加 ボリビアの「沖縄村」を追う 佐々木加奈子インタビューをlivedoorクリップに追加 (2009/02/19)

歴史的な出来事や人の記憶をテーマに、「セルフポートレイト」などユニークな手法で表現するアーティスト・佐々木加奈子。今回、戦後の移民政策によってボリビアに渡った沖縄の人々が暮らす「沖縄村」を実際に訪れ、写真や映像でその歴史や現在の姿に迫るプロジェクト『Okinawa Ark』が、資生堂の公募展「第三回 shiseido art egg」に入選した。現在、東京・銀座の資生堂ギャラリーにて個展を開催中(2009年3月1日まで)の彼女にお話を伺ってみた。

(インタビュー・テキスト:田中愛子 撮影:柏井万作)

PROFILE

1976年宮城県生まれ。2001年米国イサカ大学ジャーナリズム学科卒業、04年米国スクール・オヴ・ビジュアルアーツ大学院写真映像学科修了、06年に文化庁新進芸術家海外留学制度で英国ロイヤル・カレッジ・オヴ・アート大学院へ留学。近年の展覧会に、個展『ウキヨ』(Gardian Garden、東京、08年)、グループ展『ニューヨークフォトフェスティバル Portrature』(アメリカ、08年)、『風景ルルル』(静岡県立美術館、08年)、『戦争と芸術』(京都造形大学ギャルリ・オーヴ、09年)など。

Kanako Sasaki
Kanako Sasaki / Okinawa Ark

ボリビアに移住した最初の頃は、ジャングル同然の土地に絶望し、伝染病も蔓延して亡くなった方もいたそうです。

─今回の個展はボリビアにある沖縄村がテーマになってますが、佐々木さんが沖縄村を知ったきっかけは何だったんでしょうか?

佐々木:始めて知ったのは随分前のことなんですよ。海外の学校に通っていたときに、ボリビア人の同級生がボリビアに日本人だけの村があることを教えてくれたんです。それ以来ずっとその人たちに会ってみたいと思っていて。

─それから、ずっと温めていたんですね。でもどうしてボリビアに日本人の村があるんでしょうか?

佐々木加奈子インタビュー

佐々木:第二次世界大戦のときに沖縄では上陸戦が行われたので、戦後の沖縄は仕事がなくなって大変な状況だったんですね。その時、「無料で土地をあげるので農作業をしてください」と申し出たのがボリビア政府だったようです。ブラジルやアルゼンチンではすでに日本人が移住して成功していたので、ジャングルが多く、農作技術もなかったボリビアも積極的に移民を受け入れていって。でも、ボリビアに移住した最初の頃は、ジャングル同然の土地に絶望し、伝染病も蔓延して亡くなった方もいたそうです。それでも、あとには戻れないという。

─最初は大変だったんですね…。現在の村の様子はどんな感じなんですか?

佐々木:今はボリビアの中でも沖縄村が成功していることは有名なんです。沖縄村の人々は大農場を経営する立場になっていて、地元のボリビア人が仕事を求めてそこにやってくるようになっています。私も現地に行くまでは、「日本に帰りたくても帰れない」というネガティブな部分があるんじゃないかと思っていたんですけど、全然そういう感じじゃないんですよね。移民の方々の家に個別訪問してアンケートを書いてもらったんですけど、「日本に帰りたい」なんて誰も書かない。むしろ「ボリビアの日系人社会を守りたい」というのが多かったんです。

─『Okinawa Ark』のwebサイトにもそのアンケートが掲載されていましたね。とてもポジティブで驚きました。

佐々木:辛いことはあったけど本当に前向きで、なんだか自分も勉強になりました。やっぱり家族の絆って、場所は関係ないんですよね。


佐々木加奈子インタビュー

─そうしたテーマが今回の展示にも反映されていると思うんですが、会場に入るとまず大きな三つのスクリーンに小学校の映像が投影されていますね。授業風景や校庭で遊ぶ子どもたちの姿などがゆるやかに流れてきますが、学校を映像作品のモチーフにしたのはどうしてですか?

佐々木:小学校時代の記憶は誰もが持っているので、見る人が入り込みやすいんじゃないかと思ったのが一つですね。撮影したのは沖縄村にある「ボリビア第一日ボ小学校」というところで、日系人の子どもたちが通っています。私が初めてここに行ったとき、体育館で沖縄戦をテーマにした劇の練習をやっていたのを見て、ショックというか、とてもビックリしたんです。一回も日本に行ったことがないのに、「日本人なのに自分たちはどうしてボリビアにいるのか?」を理解するために、沖縄戦が言い伝えられているんですよ。それを見て私は、小さな子どもたちが過去に対してこんな風に向き合って、取り組んでいるということを、たくさんの人に見せたいと思ったんです。

2/3ページ:「メディアの役割」を考える、ジャーナリズムに溢れるアーティスト

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