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ヒップホップの挑戦者、KREVAが語る「悔しさばかり覚えてる」

ヒップホップの挑戦者、KREVAが語る「悔しさばかり覚えてる」

インタビュー・テキスト
柴那典
2015/02/27
  • 0

KREVAは日本のヒップホップシーンを切り拓いてきた「挑戦者」の1人だ。

ソロのヒップホップアーティストとして初めてオリコン1位を記録したのが彼だった。たった1人で武道館に立ち、DJとラップを全て自分だけでパフォーマンスするという前人未踏のステージを成し遂げたこともあった。現場からのリスペクトを集めながら、マスに向けて日本語ラップの面白さを届けてきた。昨年に活動を再開したKICK THE CAN CREWも含め、かっこいいヒップホップを、ちゃんと「売れる」ものとして形にしてきた。

だからこそ、今回のインタビューでは2つのテーマで彼に話を聞いた。1つはなぜ彼がそこまでヒップホップに惹かれ、そしてアンダーグラウンドなものだったそのカルチャーをどのようにポップに引き上げてきたのか。そしてもう1つは、彼はここ数年のシーンの変化をどう見ているのか。

昨年の6月にソロデビュー10周年を迎え、2月27日から47都道府県ツアーを実施している。そのテーマソング的なシングル『Under The Moon』もリリースとなった。節目のタイミングを迎え、奮闘を続ける彼に語ってもらった。

(雑誌のインタビューで)「夢は?」って聞かれて。「100万枚売りたいですね」って答えたら「ふふっ」って鼻で笑われた。「こいつ! 見てろよ」って思いました。

―KREVAさんはかつて高校の卒業文集に「将来はヒップホップの世界でDJかラッパーとして君臨する」と書いていたという話を聞きました。

KREVA:そうですね。「DJ兼ラッパー」だったかな。

―すごいですよね。当時の夢をちゃんと実現している。卒業文集に夢って書くもんだなと思いました。

KREVA:そうですね、確かに(笑)。

―なぜ高校生の頃にそこまで強く思えたんだと思います?

KREVA:中学生の時にヒップホップに出会って、「やっと見つけたぞ」って感じがあったんですよ。「翼を手に入れた」感じというのかな。もともと目立ちたがり屋で、人前に出たいし、音楽も好きだったんですけれど、ヒップホップを聴いて初めて「この音楽だったら俺がやれる」と思った。「俺はこれだ」って強く思うようになったんですよね。

―10代のKREVA少年にとって、ヒップホップの魅力はどこにあったんでしょう?

KREVA:まず、ラップというものが、性に合ってたんだと思う。それが1つ。

―もう1つは?

KREVA:ヒップホップの「それでいいの? 感」を知った時の衝撃が半端なかった。「人の曲を、コピーとかカバーじゃなくて、そのまま使っちゃうの?」って。RHYMESTERの宇多丸さんは「ヒップホップの土足感」って言葉を使うんですけど、それにやられてしまったんですよ。

―「土足感」というのは、人の家に土足で上がりこむみたいな感じ、ってことですよね。

KREVA:そう。「お前、よくそんな状態で人の家に来たな!?」って。「ブーン!」っていうベースかドラムかよくわかんないくらいの低音と、「パーン!」ってクラップのビートだけでよく「うちの娘を欲しい」とか早口で言ってんな! みたいな(笑)。ヒップホップにあるそういう感じが今も自分を動かしてくれています。

―ただ、1990年代の日本ではヒップホップはそこまでオーバーグラウンドなものではなかったですよね。

KREVA:なかったですね。全然。

―そういう中で、ずっとラッパーとしてやっていくイメージはありました?

KREVA:とにかく自分がラップしたら売れるだろうって思ってました。「100万枚は余裕だろう」って(笑)。だから気持ちに迷いはなかった。大学に行って、卒業が近くなってきた時にも、親には「せっかくいい大学行ったんだから、就職したほうがいいんじゃないの?」って言われたんですけど。

―慶應大学出身ですよね。周りには一流企業に入った人も多いはず。

KREVA:うん。ただ、親の気持ちはすごくわかるんだけど、俺としては、ラップしたほうが間違いなく儲かるし、絶対いけるからって言ってました。

―KICK THE CAN CREW(以下、キック)としてデビューする時も、「売れる」という感覚を持ったまま走り続けていた感じでした?

KREVA:そうですね。最初に雑誌のインタビューを受けた時のこと、今でも覚えてるんですよ。「夢は?」って聞かれて。「100万枚売りたいですね」って答えたら「ふふっ」って鼻で笑われた。「こいつ! 見てろよ」って思いました。

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リリース情報

KREVA『Under The Moon』(CD)
KREVA
『Under The Moon』(CD)

2015年2月25日(水)発売
価格:1,296円(税込)
PCCA-04151

1. Under The Moon
2. これでよければいくらでも
3. 47都道府県ラップ
4. Under The Moon(Inst.)
5. これでよければいくらでも(Inst.)
6. 47都道府県ラップ(Inst.)
※初回生産9080枚限定で蓄光ジャケット仕様

KREVA『「908 FESTIVAL」2014.9.07 & 9.08 at 日本武道館』(2Blu-ray)
KREVA
『「908 FESTIVAL」2014.9.07 & 9.08 at 日本武道館』(2Blu-ray)

2015年3月18日(水)発売
価格:12,960円(税込)
PCXP-52908

[DISC1]
1. 基準
2. ストロングスタイル
3. 成功
4. 俺は Do It Like This
5. OH YEAH
6. I REP
7. 調理場
8. 世界の中心
9. かも
10. スタート
11. 成功 (outro)
12. 47都道府県ラップ
13. トランキライザー
14. 全速力×Space Dancer
15. 瞬間Speechless
16. EGAO
17. イッサイガッサイ
18. Have a nice day!
19. C'mon, Let's go
20. Na Na Na
21. 音色
[DISC2]
1. 908FES 新超INTRO
2. トランキライザー
3. 全速力 feat. 三浦大知
4. Right Now
5. Blow You Away!
6. Anchor
7. CHASER~RED PILL~NEW DAYS MOVE
8. Catch Me If You Can feat. KREVA
9. くればいいのに feat. 鈴木雅之
10. 夢で逢えたら
11. 僕らの奇跡 ~Open Sesame~ feat. KREVA
12. La La Like a Love Song
13. イツナロウバ
14. 神輿ロッカーズ
15. マルシェ with RHYMESTER
16. ONCE AGAIN
17. M☆A☆G☆I☆C 久保田利伸 meets KREVA
18. LA・LA・LA LOVE SONG with 三浦大知
19. イッサイガッサイ
20. 蜃気楼 feat. 三浦大知
21. 中盤戦 feat. Mummy-D
22. Na Na Na
23. 希望の炎
24. 音色
25. パーティはIZUKO?

KREVA『「908 FESTIVAL」2014.9.07 & 9.08 at 日本武道館』(2DVD)
KREVA
『「908 FESTIVAL」2014.9.07 & 9.08 at 日本武道館』(2DVD)

2015年3月18日(水)発売
価格:10,800円(税込)
PCBP-58908

[DISC1]
1. 基準
2. ストロングスタイル
3. 成功
4. 俺は Do It Like This
5. OH YEAH
6. I REP
7. 調理場
8. 世界の中心
9. かも
10. スタート
11. 成功 (outro)
12. 47都道府県ラップ
13. トランキライザー
14. 全速力×Space Dancer
15. 瞬間Speechless
16. EGAO
17. イッサイガッサイ
18. Have a nice day!
19. C'mon, Let's go
20. Na Na Na
21. 音色
[DISC2]
1. 908FES 新超INTRO
2. トランキライザー
3. 全速力 feat. 三浦大知
4. Right Now
5. Blow You Away!
6. Anchor
7. CHASER~RED PILL~NEW DAYS MOVE
8. Catch Me If You Can feat. KREVA
9. くればいいのに feat. 鈴木雅之
10. 夢で逢えたら
11. 僕らの奇跡 ~Open Sesame~ feat. KREVA
12. La La Like a Love Song
13. イツナロウバ
14. 神輿ロッカーズ
15. マルシェ with RHYMESTER
16. ONCE AGAIN
17. M☆A☆G☆I☆C 久保田利伸 meets KREVA
18. LA・LA・LA LOVE SONG with 三浦大知
19. イッサイガッサイ
20. 蜃気楼 feat. 三浦大知
21. 中盤戦 feat. Mummy-D
22. Na Na Na
23. 希望の炎
24. 音色
25. パーティはIZUKO?

イベント情報

『10th Anniversary Year KREVA 47都道府県 TOUR 2015「UNDER THE MOON」前半戦 with DJ+DRUM STYLE』

2015年2月27日(金)
会場:東京都 Zepp DiverCity Tokyo

2015年3月1日(日)
会場:山梨県 甲府 CONVICTION

2015年3月4日(水)
会場:千葉県 柏 PALOOZA

2015年3月6日(金)
会場:奈良県 奈良 NEVER LAND

2015年3月7日(土)
会場:奈良県 奈良 NEVER LAND

2015年3月10日(火)
会場:和歌山県 和歌山 SHELTER

2015年3月12日(木)
会場:滋賀県 滋賀 U-STONE

2015年3月14日(土)
会場:京都府 京都 FANJ

2015年3月15日(日)
会場:京都府 京都 FANJ

2015年3月19日(木)
会場:長崎県 長崎 DRUM Be-7

2015年3月21日(土・祝)
会場:鹿児島県 鹿児島 CAPARVOホール

2015年3月22日(日)
会場:熊本県 熊本 B.9 V1

2015年3月24日(火)
会場:山口県 周南 TIKI-TA

2015年3月26日(木)
会場:香川県 高松 オリーブホール

2015年3月28日(土)
会場:兵庫県 神戸 kobe SLOPE

2015年3月29日(日)
会場:兵庫県 神戸 kobe SLOPE

2015年4月2日(木)
会場:佐賀県 佐賀 GEILS

2015年4月4日(土)
会場:宮崎県 WEATHER KING

2015年4月5日(日)
会場:大分県 DRUM Be-0

2015年4月9日(木)
会場:岐阜県 岐阜 club-G

2015年4月11日(土)
会場:島根県 松江 AZTiC canova

2015年4月12日(日)
会場:鳥取県 米子 AZTiC laughs

2015年4月14日(火)
会場:広島県 広島CLUB QUATTRO

2015年4月16日(木)
会場:愛媛県 松山 サロンキティ

2015年4月18日(土)
会場:高知県 高知 CARAVAN SARY

2015年4月19日(日)
会場:徳島県 徳島 club GRINDHOUSE

2015年4月24日(金)
会場:沖縄県 沖縄ナムラホール

2015年4月30日(木)
会場:長野県 長野 CLUB JUNK BOX

2015年5月1日(金)
会場:群馬県 高崎 club FLEEZ

2015年5月7日(木)
会場:岩手県 盛岡 CLUB CHANGE WAVE

2015年5月9日(土)
会場:秋田県 秋田 club SWINDLE

2015年5月10日(日)
会場:山形県 山形 ミュージック昭和Session

2015年5月12日(火)
会場:富山県 富山 MAIRO

2015年5月13日(水)
会場:石川県 金沢 EIGHT HALL

2015年5月15日(金)
会場:福井県 響のホール

『10th Anniversary Year KREVA 47都道府県 TOUR 2015「UNDER THE MOON」後半戦 with BAND STYLE』

2015年6月3日(水)
会場:千葉県 浦安市文化会館

2015年6月6日(土)
会場:岡山県 岡山市民会館

2015年6月11日(木)
会場:茨城県 ひたちなか市文化会館

2015年6月13日(土)
会場:愛知県 日本特殊陶業市民会館フォレストホール

2015年6月14日(日)
会場:福岡県 福岡サンパレス

2015年6月20日(土)
会場:大阪府 大阪フェスティバルホール

2015年6月25日(木)
会場:埼玉県 さいたま市文化センター

2015年6月26日(金)
会場:神奈川県 よこすか芸術劇場

2015年6月30日(火)
会場:新潟県 りゅーとぴあ・劇場

2015年7月4日(土)
会場:宮城県 仙台イズミティ21

2015年7月9日(木)
会場:北海道 旭川 CASINO DRIVE

2015年7月10日(金)
会場:北海道 札幌市教育文化会館

2015年7月12日(日)
会場:栃木県 栃木県総合文化会館

2015年7月15日(水)
会場:三重県 三重県文化会館 中ホール

2015年7月17日(金)
会場:静岡県 静岡市民文化会館 中ホール

2015年7月18日(土)
会場:福島県 南相馬市民文化会館

2015年7月20日(月・祝)
会場:青森県 弘前市民会館

2015年7月26日(日)
会場:東京都 中野サンプラザホール

プロフィール

KREVA(くれば)

活動の軌跡には常に「HIP HOPソロアーティスト『初』」という肩書きがつくアーティスト。BY PHAR THE DOPESTを経て、1997年、LITTLE、MCUと共にKICK THE CAN CREWを結成。2004年6月に活動休止後、ソロ活動に専念。同年6月18日『希望の炎』をインディーズリリース、9月08日 (クレバの日)にメジャーデビューシングル『音色』をリリース後、作品を発表し続けている。2006年2月リリースのセカンドアルバム『愛・自分博』はHIP HOPソロアーティストとしては史上初となるウィークリーチャート初登場1位を獲得。ライブも精力的に行い、夏&冬のFES出演はもちろん、HIP HOPソロ初の全国ホールコンサート、日本武道館2 Days、さいたまスーパーアリーナ2 Days、大阪城ホール、横浜アリーナ2 Daysと伝説を生み続け、動員記録を塗り替えている。2014年6月18日にソロデビュー10周年イヤーを迎えた。常に新しいことへ挑み続けるKREVAは、HIP HOPシーンのみならず日本の音楽界最重要人物のひとりである。

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今年4月よりスタートしたスマホ視聴推奨の縦動画メディア『THE PUBLIQ』。全6種のプレイリストのうち、「THE CREATION」から今回取り上げたのはGraphersRockのインタビュー。彼の作る作品が挟み込まれながら、テンポ良くサクっと見られる3分間。リアルな今のユースカルチャーを知りたいならうってつけのメディアになりそう。今後も楽しみ。(宮原)