メイン画像:©2026 映画『君のクイズ』製作委員会
実写映画『君のクイズ』が2026年に全国公開。超特報とファーストルックが到着した。
原作は『地図と拳』で『第168回直木三十五賞』を受賞した小川哲が2022年に発表し、10月21日現在、26万部を超えるベストセラーとなっている同名小説。賞金1,000万円を賭けて戦う生放送クイズ番組『Q‐1グランプリ』決勝戦の最終問題で、主人公・三島と争う対戦者・本庄絆は1文字も問題文が読まれてない中で早押しをして正解を導いてしまうというあらすじだ。
監督は『ハケンアニメ!』や『沈黙の艦隊』シリーズの吉野耕平。現時点でキャスト、スタッフ、公開日などは未発表となっている。
ファーストルックは「クイズ番組の優勝者は、なぜ問題を一文字も聞かずに正解できたのか?」という謎を提示したもの。超特報では、男の背中、突如押されるボタン、さまざまなシーンがフラッシュで映し出される中、「これは全国民へのクイズ」というメッセージが浮かび上がる。
【小川哲のコメント】
「早押しクイズ」って、問題も文章だし解答も文章だし、実はとても小説と相性がいいのではないか――
という仮説から始まった作品が、こうして映像化されることになって、原作者としても非常にワクワクしております。
クイズと小説は相性がいいとはいえ、文章に移し替えることでいくつかの要素を表現しきれないのもまた事実です。解答者の表情や息遣い、ボタンを押したあとの緊張感、体の動きや細かな仕草、そしてピンポンの音。
吉野監督の手によって、原作で伝えきれなかったクイズの魅力がみなさまの元へ届けられることを、今からとても楽しみにしております。
【吉野耕平のコメント】
クイズという宇宙を、言葉だけで極上のエンターテインメント小説に変換してしまった唯一無二の作品『君のクイズ』。そのあまりの面白さに、気がつけば読んだ直後に映像化への挑戦を決めてしまっていました。今思えば、もう少し立ち止まって考えてからでも良かったのかもしれません。果たしてこの小説の面白さを音と映像に再変換できるのか…?その映画化という史上最大の難問に挑むことになってしまいましたので。いくつかの幸運と無数の出会いに支えられてたどり着いた、映画『君のクイズ』。自分たちなりの一つの解答を世に送り出せる日が今から楽しみです。
- フィードバック 0
-
新たな発見や感動を得ることはできましたか?
-