4人組ロックバンド・a flood of circleが、結成20周年を迎える今年5月6日、キャリア初の日本武道館公演を行う。
2023年にリリースした楽曲“ゴールド・ディガーズ”のなかで<武道館 取んだ3年後 赤でも恥でもやんぞ>と血気盛んに歌い、ライブで<俺らの夢を叶えるやつは俺らしかいない>と叫び続けた3年間。それまでも決して順風満帆とは言えないバンド人生を歩んできた彼らだが、特にこの3年間は荒波を自ら求めるかのように新たな挑戦を繰り返してきた。
このロングインタビューでは、そんな4人が「目を開けて見る夢」の先にある大舞台に立つまでの道のりと、転がり続けた20年目の現在地について、最新作『夜空に架かる虹』になぞらえた「虹色」の7つの質問で迫る。
a flood of circleってどんなバンド?
―20周年おめでとうございます。このタイミングで初めてa flood of circle(以下:フラッド)の音楽に触れる人にも読んでほしいので、まず「フラッドってどんなバンド?」という質問から始めさせてください。
佐々木亮介(以下、佐々木):どんなバンド、か……。あらためて自己紹介となるとプレッシャーだけど(笑)、俺らって客観的に見たらめちゃくちゃステレオタイプなバンドだなと思うんです。ギター&ボーカル、ギター、ベース、ドラムっていう編成も含めて「普通」というか。だから、「普通のことしかできないのにジタバタ生きている人たち」っていうプロフィールが正しいんじゃないかな。
そこにいまは「普通なのに武道館をやろうとしている」っていうのを、チャームポイントとして付けさせてくださいって思っています。
佐々木亮介(Vo&Gt)
―制作やライブを20年間も続けている時点で、まったく「普通」とは思えません。
佐々木:俺の作曲やライブへのモチベーションって、「楽しいから」というより「締め切りがあるから」なんですよね。で、なぜ締め切りを設定するかっていうと、絶対に働きたくないから。これ、俺がバンドをやるうえでの根源的なエネルギーなんです。
俺は曲のアイデアがポンポン出てくるタイプでもないし、「ライブが大好き」っていうほどでもない。だけど、「これにしがみつきたい」「絶対に手放せない」っていう強烈なエネルギーは持っているんですよ。で、そこにプラスして途中でやめる才能がなかった。
でもそれを続けていくと、だんだんと「もうちょっと面白い曲を書きたい」とか「もっと面白いライブがやりたい」っていう考え方になっていったんです。いつも通りのことを続けているだけじゃつまらないし、お客さんも来ないんで。バンドマンとしては当たり前のことなのかもしれないけど、そこからは逃げないようにしている感じ。
アオキテツ(Gt)
アオキテツ(以下:アオキ):この前のツアー中に、佐々木くんが「ライブをやっているときが休憩時間」って言っていて。最初は何を言ってんだいって思ったんだけど、最近になって「めっちゃそうやな」って(笑)。ライブが楽しいとか生きがいとかじゃなくて、ライブをやっている時が一番ラク。ギターだけ弾いていたらいいわけやし。
そういう意味だと「逃げてる」。たぶんライブに遊びに来てくれる人たちも「非日常」とか「逃避」みたいな感じで来ていると思うけど、それ以上に俺らが逃避しているからみんなも気持ちいいんだと思うっすね。
佐々木:よく聞く「明日への活力になる音楽を〜」みたいなことが言えるバンドじゃなくて申し訳ないけど(笑)。
思い入れの強いアルバムは?
―働かないためにバンドにしがみつき、そんな「当たり前」をより面白いものにするためにつくってきたフルアルバムは、2025年11月リリースの最新作『夜空に架かる虹』で14枚目になりました。
渡邊一丘(以下:渡邊):曲をつくること自体は変わらないんで、だんだんと1作ごとの印象が薄まってきていて(笑)。だから、一番印象に残っているのは直近の『夜空に架かる虹』かな。
HISAYO:すごくわかる。毎回特別だと思ってつくっているから、いまの一番を聞かれたら最新作。だから別の角度で挙げさせてもらうと、自分が入った直後のアルバムにはやっぱり思い入れがあります。2011年11月に出した『LOVE IS LIKE A ROCK’N’ROLL』ですね。
HISAYO(Ba)
渡邊:……やっぱり変えていいですか?(笑) 俺も別の観点で挙げるなら、『伝説の夜を君と』(2021年12月リリース)。あのあたりから佐々木の曲がちょっと変わってきた気がしません?
HISAYO:佐々木の変化を感じたアルバムだと、私はその次の『花降る空に不滅の歌を』(2023年2月リリース)かな。でもたしかに、『伝説の夜を君と』から変化の流れができた気がする。特に歌詞の雰囲気が変わったなって。
“月夜の道を俺が行く”(『花降る空に不滅の歌を』収録)とかもそうだけど、難しい言葉を使わなくなった。歌詞に自分の名前を入れてしまうくらい、さらけ出していて、だからこそ全部の曲に感情移入ができるんです。
―リズム隊としてターニング・ポイントになった作品はありましたか?
渡邊:難しいな……。
―例えば『NEW TRIBE』(2017年1月リリース)は、RIHANNAやNe-Yo、Bullet for My Valentineなどを手がけた世界的エンジニアのザビエル・ステーブンソン氏(愛称:ザブ)と制作されましたが、当時「ドラムとの向き合い方が変わった」といったことも話されていたかと思います。
渡邊:たしかに。「自己肯定感」っていうのとはちょっと違うかもしれないけど、ザブと一緒にやったことで「自分の音はバンドにおいてどういう要素か」みたいなことを少し理解できた気がします。
ザブは「とにかくデカい音を出せ。そっちのほうがいいから」って言ってくれていて。これまでにもそう言われたことはあったんだけど、あんまりしっくりきていなかったんですよね。でも、ザブはそれを実際にミックス(ミキシング)して、カッコいい音楽になるプロセスまで見せてくれて、ちゃんと俺が出している音に意味があるんだってことを理解させてくれたんです。
渡邊一丘(Dr)
HISAYO:リズム隊としてのターニング・ポイントは『NEW TRIBE』でいいと思う。『NEW TRIBE』の前の年に『THE BLUE』っていうベスト盤を出して、私はそこで一度締め括れたと感じていて。
だからこそ『NEW TRIBE』をつくっているあたりから自分も変わっていかなきゃいけないなと思ったし、「自分はフラッドでこういうベースを弾きたい」っていうふうにちゃんとフレーズを考えるようになったんです。
―HISAYOさんの加入から少し経った2012年頃だったと思うんですが、佐々木さんが「姐さん(HISAYO)は仮のフレーズと言葉で説明しただけで、自分がイメージしているフレーズを出してくれるからすごい」と語っていたことを思い出しました。
HISAYO:私としてもそこを超えていかなきゃいけないという気持ちになったのかもしれないですね。「イメージ通り」の先を出さないとバンドじゃないなって。
最新作『夜空に架かる虹』で弾きごたえのある曲は?
―いま(1月初旬)は、『夜空に架かる虹』の曲を初披露する場にもなる全国ツアー『a flood of circle 20周年記念ツアー“日本武道館への道”』の開幕直前です。リハーサルなどで特に弾き応えを感じた曲はありましたか?
『夜空に架かる虹』ジャケット
佐々木:じつはまだ全曲やれていないんですよね(笑)。
HISAYO:リハーサルをしていないんですよ。だから、この取材のあとにナベちゃん(渡邊)と「コソ練」しようかって話しているくらいです(笑)。
佐々木:今回のツアーは『武道館への道』だから、アルバムツアーじゃないし(笑)。『夜空に架かる虹』はつくり方もちょっといびつで。みんなが個別に録った音を素材にして、ほとんどパソコン上でつくっていったんで、制作中もバンドで合わせていないんです。だから、演奏面での手応えはまだ感じていない曲が多いかな。
HISAYO:逆に1つ前のアルバム『WILD BUNNY BLUES / 野うさぎのブルース』(2024年11月リリース)は、バンドで一気に録った曲が多かったから、「これをそのままリハをせずにやってみてもいいかも」って話してもいたんですよ。
あれから1年経って「いまだったらそういうやり方もできるかな」って思うんですけど、それにしては今回のアルバムってライブ向けじゃないというか(笑)。ちゃんとライブ用のアレンジを考えなきゃいけないので、ナベちゃんとは答え合わせをしておきたいなって思っているんです。
佐々木:この前、ライブのサウンドチェック中に“モモちゃんのブルース”を何気なく俺が弾いていたら、テツも加わって急にセッションっぽくなったんです。まだライブで演奏したことはなかったんだけど、曲によってはこんな感じで本番を迎えるのも結構面白いかもしれないなって思いました(笑)。
渡邊:さっき佐々木が言ったように、今回のドラムは俺が叩いたフレーズを素材として切り貼りするかたちでビートが組まれていったんで、変な言い方だけど、「ドラマーとしてのこだわり」より「リスナーとしての聴き応え」のほうがいまは強いんです。
佐々木:ドラムだけはギターやベースと違って家で録れないので、スタジオで録音したんですけど、そのあとに俺がパートごとのデータを組み合わせてつくっていきました。
渡邊:そうそう。だから、ライブのポイントは「その聴き応えに自分のプレイをどうマッチさせられるか」かな、と思っています。
リスナーとして感じている美味しさとかグッと来る部分を、プレイヤーとしてどう表現するか客観的に考えながらアプローチしていくなんて、普段はできないじゃないですか。だから結構楽しみ。その曲にとっての正解を探していくことになるけど、正解は1つじゃないからライブごとに少しずつ変わるだろうし。
アオキ:俺が個人的に楽しみなのは“キメラファンク(FLY! BABY! FLY!)”かな。ここまでベタにファンクをやる曲はなかったし、何やかんやで全員レッチリ(Red Hot Chili Peppers)は好きやし(笑)、それこそツアー中にいろいろ試しながらいい感じになるんじゃないですかね。
佐々木:今回のアルバムのつくり方、俺としては結構面白かったんですよ。コロナのときに、データのやりとりで曲をつくっていくこと自体は経験していたから大丈夫だと思っていたけど、すごく中途半端なものになって終わる可能性もあって。ただ、いつも通りのことをやるくらいなら面白くなりそうな方に賭けてみたかったんです。
思い出に残っているライブは?
―リハーサルをしないという衝撃的な現状を聞いた直後ですが(笑)、いままでの活動で特に印象に残っているツアーやライブイベントはありますか?
HISAYO:私は『WILD BUNNY BLUES / 野うさぎのブルース』のリリースツアー。さっきも言ったように、このツアーからいまのバンドの感じになってきたんですよ。ツアーの序盤から佐々木がどんどん変わっていって、いつの間にかそれがメンバーにも影響してバランスが良くなっていって……。それがすごく印象に残っています。
渡邊:俺は基本的にスクラップ・アンド・ビルドの精神でぶっ壊すぶんにはいいと思っているから、佐々木のそういうところにも肯定的なんです。で、前にそういう変化が出たのって、たぶん『LOVE IS LIKE A ROCK’N’ROLL』の前くらいで、ちょうど佐々木が革ジャンを着始めたぐらいの頃なんですよ。
革ジャンを着るようになって、急に「グレッチ買っちゃった」って連絡が来たこともあって。それがいまのスタイルになっているわけだけど、じつは俺、その変化が当時はあんまり受け入れられなかったんですね。
でも、そこから15年くらい経つなかで「何かをつくるためには何かを変えて、何かを続けなきゃいけない」っていうことを学んだ気がする。で、そのときの佐々木のガムシャラ感とかスイッチを入れているような雰囲気って、いまとすごく似ていると思うんです。
アオキ:俺は、アルバム再現ライブみたいなイベントをよくやっていた時期の印象が強いです。それこそ『LOVE IS LIKE A ROCK’N’ROLL』を曲順通りにやったときもあったっすよね。俺、やる曲が全部わかっているのに何でこんなに人が来るんやろうって意外で(笑)。
個人的には楽しかったですよ。お題目が決まっているわけやから、あとはどうやって遊ぶかだけやし。もう全然(原曲を)再現していない曲も多いしね(笑)。
佐々木:再現しなきゃ怒られるほどのヒット曲がないんで(笑)。例えばスピッツの「ロビンソン」とかだったらね、イントロのアルペジオを少し変えただけでもめちゃくちゃ怒られるんだろうけど(笑)。
俺はやっぱり野音(2024年8月開催『a flood of circle デビュー15周年記念公演 “LIVE AT 日比谷野外大音楽堂”』)かな。
あのライブが売り切れた理由としては、少年ジャンプ+の漫画『ふつうの軽音部』で“理由なき反抗(The Rebel Age)”を取り上げてもらったのがデカくて、ただのラッキーだったと思っているんだけど、なんか勇気づけられちゃったんですよ(笑)。野音を成功させられたって意味じゃなくて、自分たちのいまの感じのままできて良かったっていう意味で。
『a flood of circle デビュー15周年記念公演 “LIVE AT 日比谷野外大音楽堂”』より。Photo by Viola Kam[V'z Twinkle]
佐々木:おかげでいまだに好き勝手にライブをやっているし、最初の質問みたいに、別に言わなくていいモチベーションも最近は言うようになっていて(笑)。そういう態度を取る代わりに、もうこれ以上逃げられないようにしているんですよね。実際、それが自分たちの曲とか歌詞にも出ていると思う。
あの野音で「それでもいいんだ」って思えたから、武道館もそのノリで行きたいと思っています。
ライブ前のルーティンは?
―ライブ前のルーティンはありますか?
アオキ:そういうのはないっすね。でも俺、最近気づいたんですけど、ライブが始まる前に自分の持ちものをまっすぐに置かないと気持ち悪くて、必ず机の上にキレイに並べてからステージに行くんですよ。
佐々木:めちゃくちゃルーティンじゃん(笑)。俺も自覚はなかったんだけど、この前マネージャーに「毎回歯を磨いているよね」って言われました。きっと当日のリハーサル中も酒を飲んでいるから、口が気持ち悪いんです(笑)。
アオキ:ライブ中もしっかりおいしく酒を飲もうとしとる(笑)。
渡邊:俺は体をほぐすくらいでルーティンっぽいのはないかも。でも、必ずラムネは食べているかな。プラシーボ的な話かもしれないけど、脳の栄養としてブドウ糖を摂っておくといいライブができる気がする。
―ここまで意外性と生活感にあふれたルーティンばかり……。姐さん、頼みます。
HISAYO:私の場合は、ライブが始まる直前をメイクとかの時間にあてたいので、リハを始めるまでに体の準備を済ませたくて。だから、会場に入った直後から誰よりも演奏していると思います。特にここ1年くらいは、会場に入ってから必ず1回、その日やるセットリストを通して弾くようにしています。
渡邊:あぁ、よく客席側で弾いてますよね。
HISAYO:そうそう。だいたいフロアでクリックを聴きながら。同じBPMでも、会場とかその日の体調によって速さの感じ方が変わるんです。それをたしかめるのが目的なんだけど、弾き終わる頃には指も体もほぐれているから、このあとすぐに本番でも大丈夫な状態がつくれるんですよ。
―最後にバンドらしい答えが来て安心しました……(笑)。
Q6.武道館に連れて行く予定の楽器を紹介して!
―みなさんと一緒にステージへ上がる楽器にも注目してもらいたいので、当日メインで使用する予定の楽器について簡単に紹介してもらえますか?
佐々木:グレッチ、かっこいい。
アオキ:黒い、重い、デカい。
渡邊:その感じで行くの?(笑)
―佐々木さんはGretsch(グレッチ)のG7593 Black Falcon、アオキさんはご自身でカスタムされたGibsonのLes Paul Custom 1996ですね(笑)。武道館のために用意する機材はなさそうですか?
佐々木:アンプをどうしようかって考えているくらいかな。いまは自分のアンプを持って行かずに、ライブハウスに常設されているJC(Roland JC-120)とかを使わせてもらっているんだけど、武道館には常設アンプがないんで(笑)。
―アオキさんの「デカい」は音の話ですか?
アオキ:そうっすね。新しいアルバムを家で録ったとき、いろんなギターを持ち替えて試したんだけど、メインのギターだけ、なぜかレベルメーター上で見ると音がデカかったんです(笑)。そのギターがアンプと直でつながっているんで、当日はぶらーんって伸びているケーブルを観ていてください。
―アンプ直のシステムに切り替えたのはいつ頃からですか?
アオキ:『WILD BUNNY BLUES / 野うさぎのブルース』のツアーの最後の方からかな。なんか単純に「エフェクターいらねぇな」って(笑)。
HISAYO:私は変わらずYamahaのBB2024。武道館のために、初めてがっつりメンテナンスに出したんですよ。「もう悪いところ全部直してください!」って。でも、やっと戻ってきたと思ったら、その直後にピックアップ(※弦の振動を電気信号に変換するパーツ)が急に外れて音が出なくなったんです。
渡邊:呪われてるじゃん(笑)。
HISAYO:そんな壊れ方は初めてだったからびっくり(笑)。だけどそれもちゃんと全部直ったので、一言で紹介するなら「生まれ変わり」。
渡邊:じゃあ俺は……「デカい」「つまり」「勝利」。
―間に1つ接続詞が入っていますが(笑)。
渡邊:こういうのは勢いと響きが大事だから(笑)。使う予定のドラムセットはGretsch製USA Customシリーズ。若い頃にヒイヒイ言いながら買って、いまでもずっと使い続けているセットなので。ただ、ちょっとバスドラムの口径で悩んでいるんですよ。
―というと?
渡邊:いま使っているのは一般的な22インチなんですけど、この前SIX LOUNGEとw.o.d.とAge Factoryと『BAND BOOM』っていうイベントをやったときに、俺以外の全員が一回り大きい24インチのバスドラムを使っていて。劣等感を覚えたので、俺も22インチだった頃の自分に勝ちに行こうかなと(笑)。
武道館をどんなライブにしたい?
―最後の質問です。武道館、どんなライブにしたいと考えていますか?
渡邊:大きくやりたいです。背伸びするとかじゃなくて、とにかくドカンとやりたい。この前BUCK-TICKの武道館を観に行って、そう思わせてもらったんですよ。
あと、このあいだクハラさん(クハラカズユキ/The Birthday)とも話したんですけど、「ステージから客席の全員が見えてすごい光景」って言っていて。どんな景色が見られるのか楽しみだし、緊張もするんだろうけど、先輩たちが「すごい」って言っている景色をちゃんと見られるように、武道館までのツアーを頑張ろうって気持ちですね。
HISAYO:どんなライブをしようかって考えるのがすごく難しくて……あんまり決めないほうがいいのかなとも思っています。普段のライブでも決めていないわけだし、武道館の日も嘘のない感じで向き合えたらいいなって。そういう「いつも通りのライブ」を武道館でもできるのかどうかすら、ちょっと想像できないけど、試してみたい。
そのためにもツアーでたくさん吸収して、変化して、そんな自分が「その日に思っている気持ちを正直に出すライブ」にします。
佐々木:もしパッと売り切れていたらめちゃくちゃ嫌われるライブにしたかったんですけど、全然売り切れていないから、もうめちゃくちゃ丁寧な……「みんなの明日への活力になる感じのライブにします」。3月までに売り切れたら変えるけど。
アオキ:じゃあ俺は……「俺たちこの日に賭けているので。全部置いていくので。最高の日にしようと思っているので。みんなにもついてきてほしいです!」……って感じで書いといてもらえます?(笑)
佐々木:(笑)。武道館を会場として取った理由の1つとして、ナベちゃんが「40歳までこの調子だったらもうやめる」って言い出したこともあるんですよね。もちろんそれがすべてではないんだけど、これまでのライブもアルバムをつくるのも「これが最後かもしれない」っていう気持ちでやってきたんですよ。
武道館もバンドとしての総決算というか、とにかくやり切ろうと思っています。そこに「逃げ」とか「サボり」とかが入っていても、本気でサボっていれば俺はアリだと思っているんで、本気でやり切るつもりです。
―最後にもう1問だけ質問していいですか。
佐々木:7問縛りでしょ?(笑)
―夜空(黒色)のぶん(笑)。最新アルバムの表題曲“夜空に架かる虹”で<目を開けて見る夢>と歌っていますが、この言葉って“GO”や“Boy”でも歌われてきた象徴的な言葉だなと思っているんです。個人的に「目を開けて見る夢」は現時点で武道館だと解釈しているんですが、その先の夢ももう見えているんでしょうか?
佐々木:俺にとっての「目を開けて見る夢」って、じつは武道館じゃなくて、働かずにバンドをやっている状態のことなんです。だから、もう毎日叶っているんですよ。
で、きっとこのモチベーションはこれからも変わらないんだろうなと思っていて。とにかく死ぬまで働きたくないっていう。そうなると、目を開けて夢を見続けるためには昨日よりましな曲を書く必要があるわけで。それだけですね。
- 作品情報
-
14th Album『夜空に架かる虹』
1. 夜空に架かる虹
2. KILLER KILLER
3. ASHMAN
4. マイ・モーターサイクル・ダイアリーズ
5. モモちゃんのブルース
6. SNAKE EYES BLUES
7. キメラファンク(FLY! BABY! FLY!)
8. ルカの思い出
9. 全治
- イベント情報
-
『a flood of circle 20周年記念ツアー"日本武道館への道"』
1月11日(日)新代田FEVER w/SPARTA LOCALS
1月23日(金)名古屋CLUB QUATTRO w/9mm Parabellum Bullet
2月5日(木)水戸LIGHT HOUSE w/cinema staff
2月14日(土)盛岡CLUB CHANGE WAVE w/Nothing’s Carved In Stone
2月15日(日)郡山HIPSHOT JAPAN w/Nothing’s Carved In Stone
2月19日(木)宇都宮HEAVEN’S ROCK VJ-2 w/バックドロップシンデレラ
2月26日(木)千葉LOOK w/cinema staff
2月28日(土)横浜ベイホール w/GLIM SPANKY
3月1日(日)京都磔磔 w/ヒトリエ
3月7日(土)長野CLUB JUNK BOX w/GLIM SPANKY
3月8日(日)新潟LOTS w/BIGMAMA
3月13日(金)心斎橋BIGCAT w/ドレスコーズ
3月14日(土)金沢エイトホール w/山中さわお&ELPIS
3月27日(金)岐阜ants w/PK shampoo
4月3日(金)札幌cube garden w/w.o.d.
4月5日(日)仙台darwin w/w.o.d.
4月15日(水)名古屋DIAMOND HALL w/SIX LOUNGE
4月17日(金)福岡BEAT STATION w/SIX LOUNGE
4月24日(金)広島CLUB QUATTRO w/My Hair is Bad
4月28日(火)Zepp DiverCity TOKYO w/[Alexandros]
5月6日(水・祝)日本武道館
a flood of circle 20周年記念公演 LIVE AT 日本武道館
- プロフィール
-
- a flood of circle
-
佐々木亮介(Vo&Gt)、渡邊一丘(Dr)、HISAYO(Ba)、アオキテツ(Gt)からなる4人組ロックバンド。2006年に東京で結成。翌2007年開催の『FUJI ROCK FESTIVAL '07』で、新人アーティストの登竜門である「ROOKIE A GO-GOステージ」に出演するなど頭角を現す。2009年には、いしわたり淳治氏がプロデュースを手がけた1stフルアルバム『BUFFALO SOUL』でメジャーデビュー。メンバーの脱退などを経ながら、2010年にHISAYO、2018年にアオキが加入して現体制に。2025年11月9日に東京・新宿歌舞伎町で行ったフリーライブ『I'M FREE 2025 LIVE AT 新宿歌舞伎町野外音楽堂』のステージ上で、結成20周年を迎える2026年5月6日に、自身初となる日本武道館単独公演を開催すると発表した。
- フィードバック 27
-
新たな発見や感動を得ることはできましたか?
-