香港島のデザイナーズホテル5選。エリア別にイチオシを紹介

300軒以上のホテルがひしめき合う香港。利用できる土地が少ないことから、以前はコスト重視のシンプルなホテルが多数を占めていました。ところが、旅行文化が成熟するにつれ、近年ではデザインやサービスにこだわったホテルが続々と増えています。

いまやホテルは単なる宿泊場所ではなく、旅を構成する「体験」のひとつ。今回は香港島にある5軒のデザイナーズホテル『ザ・フレミング 香港』『オヴォロ・サウスサイド』『ザ・ポッティンジャー 香港』『チューブ』『ザ・マレー 香港 ニッコロホテル』をご紹介します。

※本記事は『HereNow』にて過去に掲載された記事です。

香港の象徴・スターフェリーがモチーフ『ザ・フレミング 香港』

ビジネスマンや旅行客でにぎわう香港の中心地・湾仔(ワンチャイ)エリア。国際的なイベントが数多く行われる『香港コンベンション&エキシビションセンター』から、フレミング通りを南に向かって歩いていくと、左手に現れるのが『ザ・フレミング 香港』。緑と白の外壁に、レトロなスタイルの看板が掲げられた建物です。

2017年に行われたリノベーションの際、インテリアの重要なモチーフとなったのは、100年以上にわたって本土と香港島をつないでいる香港の象徴的存在「スターフェリー」。特注の家具から照明に至るまで、細部にわたりこだわったデザインが、まるで船のなかに滞在しているような気分にさせてくれます。

部屋は大小異なる3タイプで、ビジネスや少人数での旅行から、お子さま連れまで幅広く受け入れが可能。にぎやかなオフィス街にありながら、部屋によってはビクトリアハーバーを望むこともでき、香港らしい都会の雰囲気を楽しみたい方にぴったりです。

室内にもデザイナーの工夫が光り、カード型ルームキーの挿入口や各種スイッチ、USBポートなどが、ノスタルジックなインテリアの雰囲気を壊さないよう上手に隠されています。

とりわけ目を引くのが、ホテルの係員にルームメイクの要否を伝えるための仕掛け。下の写真のように、客室のドアに取りつけられた円盤を内側から回すと、外からメッセージが読めるようになっています。

ザ・フレミング 香港(The Fleming Hong Kong / 香港芬名酒店)
住所: 香港灣仔菲林明道41號
電話: +852-3607-2288
最寄り駅: 灣仔駅
URL: http://thefleming.com

フレンドリーで活気ある、若者向けホテル『オヴォロ・サウスサイド』

香港島の南岸側にある『オヴォロ・サウスサイド』は、国際的な独立系ホテル連盟「デザインホテルズDesign Hotels™」に加盟する、香港でも数少ないホテル。香港とオーストラリアに11軒のホテルを展開する『オヴォロホテルズ』のグループです。

工場を改装してオープンしたホテルで、その建築を生かしたインダストリアルな内装が特徴的。開業以来、若者からの人気を集めています。

ビクトリアハーバーとは反対側のサウスサイドを宿泊地に選ぶのは、なかなか珍しいかもしれません。しかし、銅鑼湾(コーズウェイベイ)からアバディーントンネルを抜けてたどり着くここは、山と海に囲まれた休閑地として「香港島民の裏庭」とも呼ばれるエリアなんです。

『オヴォロ・サウスサイド』は、2016年に開通した地下鉄南港島線の黃竹坑(ウォンチョクハン)駅から徒歩数分の距離で、北岸の金鐘(アドミラルティ)からも2駅と非常に便利。漁港の風情あふれる南岸の小島・鴨脷洲(アプレイチャウ)にも地下鉄1本で行けます。

レセプションの奥には、ビリヤード台も設置されたクラブラウンジがあり、活気に満ちた雰囲気。スタッフの応対も堅苦しくなくフレンドリーです。

客室のインテリアもインダストリアルで統一され、一番コンパクトな部屋でも十分な広さがあります。また、部屋のミニバーの飲み物やお菓子を無料で提供しているというから驚き。コーラやビールもすべて無料で、毎日の掃除の際には補充もしてくれるそう。

ゴージャスな旅にしたい方には、The Beatlesのジョン・レノンと、Queenのフレディー・マーキュリーをテーマにした2つのスイートルームをご用意。

室内には二人をイメージしたオリジナルのアート作品が飾られ、バーカウンターも備えているほか、窓からはサウスサイドの景色を一望できます。スイートルームの予約が取れなかった方は、最上階のバーで美しい景色と夕日を楽しんで。

オヴォロ・サウスサイド(OVOLO SOUTHSIDE)
住所: 香港南區黃竹坑道64號
電話: +852-3460-8100
最寄り駅: 黃竹坑駅
Facebook: https://www.facebook.com/OvoloSouthside/
URL: https://ovolohotels.com.hk/ovolosouthside/

石畳の小路にちなんだネーミング『ザ・ポッティンジャー 香港』

縦横に交差する道沿いに、ところ狭しとビルが立ち並ぶ上環(ションワン)エリア。『ザ・ポッティンジャー 香港』の名前は、ホテルの目の前にある小路・ポッティンジャーストリートからつけられたもの。

いまでは珍しい石畳を特徴とした、香港の一級歴史建築にも指定されている小路には、骨董品などを売る屋台が並びます。そこに佇むホテルの趣に、思わず足を止め、写真を撮る人も少なくありません。

新旧が入り混じったエリアに位置し、さまざまな観光スポットにアクセスしやすいのも人気の理由。少し歩けば、19世紀に建てられた旧警察署や裁判所、刑務所などをアートギャラリーやショップ、カフェとして活用し、2018年にオープンした新しいランドマーク『大館(タイクン)』があります。

また、ホテルのすぐ隣には、世界を代表するアートギャラリーが集まる『H QUEEN’S』ビルも。このため、毎年3月の『香港アートマンス』の時期は、予約がとても難しいそう。

優雅なロビーを抜け、部屋に入って驚くのは、一番コンパクトな客室でも23平米あるというその広さ。シャワーのみのホテルも多い香港で、バスタブも完備しているのも嬉しく、ゆっくりと旅の疲れを癒すことができます。

客室のテーブルには、1950年代から1960年代の香港の姿を撮影してきた伝説的な写真家Fan Ho(何藩)の写真集が。現代の香港とは一味違った風景を垣間見ながら、ポッティンジャー通りの歴史にも思いを馳せることができます。

ザ・ポッティンジャー 香港(The Pottinger Hong Kong / 石板街酒店)
住所: 香港中環皇后大道中74號
電話: +852-2308-3188
最寄り駅: 中環駅
Facebook: https://www.facebook.com/thepottingerhongkong
URL: https://www.sino-hotels.com/zh-hk/hk/the-pottinger-hong-kong

究極のミニマリストホテル。数々のデザインアワードも受賞する『チューブ』

銅鑼湾(コーズウェイベイ)のビクトリア公園からほど近くにある『TUVE』。開業以来、多くのメディアやデザイナーから高評を博し、「FX Interior Design Awards」「Asia Pacific Interior Design Awards」など多数の国際的なデザインアワードも受賞。「香港のデザイナーズホテルといえば、『TUVE』」といっても過言ではないほどの存在です。

「シンプルで落ち着いた」と形容するのがふさわしい、看板や装飾の一切ないエントランス。知らなければ通り過ぎてしまいそうほどひっそりとしたデザインは、斬新そのものです。

外観からインテリア、スタッフの制服まで徹底してミニマルを貫く『TUVE』。不必要な装飾を取り除き、木材やセメント、大理石などの素材がもつ自然の模様だけで豊かな雰囲気をつくり出しています。そのため、ロビーから客室まで色調は統一されているものの、細部が見せる表情は千差万別です。

施設内に一歩足を踏み入れた瞬間から、宿泊客が体験するのは、煩雑な日常から隔離された世界。室内の家具やミニバーまでも、その姿を隠しており、必要なときにだけ開けて使うスタイルです。全面に大理石を使用した浴室は、まるで洞窟のなかのよう。喧噪から離れ、ゆっくりと体を休めることができます。

全66室の客室はプレミア、デラックス、コンフォートの3タイプで、間取りやデザインが少しずつ異なります。アメニティーはアメリカのフレグランスブランドLe Laboとコラボしたもので、ここにもこだわりが感じられます。

チューブ(TUVE)
住所: 香港銅鑼灣清風街16號
電話: +852-3995-8899
最寄り駅: 天后駅
Facebook: https://www.facebook.com/tuve.hk/
URL: https://www.tuve.hk

1960年代のモダニズム建築に滞在する『ザ・マレー 香港 ニッコロホテル』

長年、中環(セントラル)地区一帯のビル群のなかでも異彩を放ってきたマレービルディング。2011年に政府機関のオフィスとしての役目を終えたのち、取り壊されずに残っていたこのビルが、2018年、五つ星のラグジュアリーホテル『ザ マレー ホンコン ア ニッコロ ホテル』としてリニューアルオープンしました。

モダニズムの建築家によって1969年に建てられた建物は、1階部分の美しいアーチと、整然と並ぶ四角形の埋め込み式窓が特徴。もともと駐車場として使用されていた地下階は、大理石と真鍮を基調とした気品あるインテリアによって、モダンな雰囲気のロビーに生まれ変わっています。

全336室の客室は、その7割以上がゆったりとした50平米以上。客室内はフルリノベーションされましたが、直射日光が入らない角度で設計された窓はかつてのまま。

金融街のど真ん中という立地でありながら、緑豊かな香港公園に隣接しているのも魅力。標高552mの香港島の最高峰・ビクトリアピークに向かうケーブルカー「ピークトラム」の駅も目の前です。ホテルから徒歩で、さまざまなスポットを訪れることができます。

また、ホテル内の設備も魅力的で、最上階のバー『Popinjays(ポッピンジャー)』からは、香港の街や港の美しい景色を一望。気持ちのよいテラス席で食事ができる1階のレストラン『Cotton Tree Terrace(コットンツリーテラス)』では、シンボリックなアーチを背景にして記念写真を撮ってみるのもいいかもしれません。

エントランスには、樹齢100年のカシアの大木が植わっており、ホテルロビーのバー『Murray Lane(マレーレーン)』では、これにちなんだオリジナルカクテル「Cassia」を提供しています。

ザ・マレー 香港 ニッコロホテル(The Murray Hong Kong, a Niccolo Hotel)
住所: 香港中環紅棉路22號
電話: +852-3141-8888
最寄り駅: 中環駅
Facebook: https://www.facebook.com/TheMurrayHK/
URL: https://www.niccolohotels.com/hotels/hongkong/central/the_murray/


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