ソウルの若者に人気の合井・望遠エリアのヴィーガンカフェ紹介

韓国ではここ数年のオーガニックブームに続き、「ヴィーガンライフ(動物製品の使用を行わない生活様式)」を送る人が増加中。それに伴いヴィーガンフードを提供するお店もどんどん増えてきています。特に今回紹介する若者の街・弘大(ホンデ)に隣接するエリア・合井(ハプチョン)駅と、その隣の望遠(マンウォン)駅一帯は、大きな通りから小さな路地裏に至るまで、オシャレなコーヒーショプから、個人経営の小さなカフェまで様々なお店が存在する、若者の間でもホットなエリア。そんなエリアから話題のヴィーガンカフェを紹介します。

※本記事は『HereNow』にて過去に掲載された記事です。

2名のデザイナーが立ち上げた、合井(ハプチョン)のビーガンカフェ『Minimal Kitchen』

合井(ハプチョン)駅から徒歩5分。ハングルの看板が立ち並ぶ通りにさりげなく佇む、シンプルな外観の『Minimal Kitchen(ミニマル・キッチン)』。キム・ヒョンジュ、キム・ピッナラ姉妹が営む、テーブル席5つのみの小さなヴィーガンカフェです。

もともと服飾関係のデザイナーとしてビジネスパートナーであった二人が、忙しい日々の中で出会った、自然との調和を大切にした食事法「マクロビオティック」 に魅了され、いつしか「食」をデザインするように。肉や魚、卵、乳製品、白砂糖を含まない、玄米や野菜中心のレシピを 多くの人にも楽しんでもらいたいという思いから、2017年1月に『Minimal Kitchen』をオープンするに至りました。

『minimal kitchen』では可能な限り無農薬・有機農野菜を使用し、添加物が一切入っていない調味料を使用。料理に添えられるソース、豆乳ヨーグルトやグラノーラなどすべて安心・安全の材料を使った『Minimal Kitchen』の手作り。また旬の野菜に柔軟に取り入れ、必要最低限の調味料のみを使用したシンプルな調理を心掛けています。

醤油と一言にいっても実はいろんなものが含まれていて、それが目に見えないからこそ、材料にはきっちりとこだわります。素材の美味しさがあるから、味付けもシンプルに必要なものだけで十分美味しいんですよ」と話すのは、姉のヒョンジュさん。

オーダーと同時にオープンキッチンではじまるお二人の息の合ったおもてなしで、店内は不思議と穏やかな空気に包まれます。取材日には、女性に人気の一品、たっぷりのサラダの上にテンジャン(韓国のお味噌)のみで味付けした人参そぼろ入り玄米ボール、それにカシューナッツクリームが添えられた 「人参そぼろボールプレート」と、フレッシュケールとりんご、栄養価が高い小麦若葉パウダーで作った「ディープグリーンスムージ」をご用意いただきました。味わいはじんわりと体に染み渡る一品。ヴィーガンの方はもちろん、そうでない方からも評判を得ているとのことです。

素材のよさが生かされているからこそ、何度食べても飽きのこない『minimal kitchen』。一人でも、友達と一緒でも、たびたび足を運びたくなるヴィーガンカフェです。

minimal kitchen
新住所: ソウル特別市麻浦区ポウン路13
旧住所: ソウル特別市麻浦区合井洞396—1
電話番号: 02—6052—3495
最寄駅: 合井駅
営業時間: 12:00〜20:30 ブレークタイム15:30〜17:30
休日: 日・月曜日
Instagram: http://www.instagram.com/minimal_kitchen/

ヴィーガンデザートも味わえる、望遠(マンウォン)の『Around Green』

望遠(マンウォン)駅から徒歩10分。庶民の台所とも言われる望遠市場を通り越し、閑静な住宅街の中にひっそり佇む、緑と白のストライプの屋根がなんとも愛らしいヴィーガンカフェ『Around Green(アラウンド・グリーン)』。入り口には、「No egg, No milk, No butter」と掲げているように、動物性を一切使用しないヴィーガン料理とヴィーガンデザートが楽しめるお店です。

このお店を営むのはカナダや韓国国内において、ケーキデザインや製菓を専攻したキム・ヘソンさん。もともとはその技術を生かしソウル郊外でカフェを営んでいましたが、自らのヴィーガンライフにもっと寄り添ったお店をと、一般的なケーキとは作り方も材料も異なる「ヴィーガンケーキ」を研究。2017年3月この望遠エリアに念願のお店『Around Green』をオープンしました。

ご飯ものやパスタ、サンドイッチなどヴィーガンメニューがよりとりどり並ぶ中で、『Around Green』オススメのメニューは玄米の上に色とりどりの8〜9種類のグリル野菜が乗った丼ぶりに特製ピーナッツソースを混ぜていただく「グリル野菜丼定食」と、ヘソンさんのお父さんが育てた黒豆をベースにした豆ハンバーグがメインの「ブラックビーンステーキ」。友達などとシェアしてランチを楽しむ女性たちに絶大な人気を得ています。

ヘソンさんは少しでも「ヴィーガンライフ」を広めることができればと、週に一度ほどクッキングクラスも開催。これまで培ってきた知識や技術を通して、身近な材料で作るヴィーガンフードから、本格的なヴィーガンケーキまで学ぶことができ、健康や美容に関心の高い若者たちが集まります。

ヘソンさんは、「ヴィーガンは私たちの身体だけではなく、環境にも循環するとても奥が深いもの。私自身もっと研究を重ねて気軽に楽しめるヴィーガンライフをみなさんに提案していければと思います」と話します。

店内には動物尊厳や菜食に関する書籍なども置かれており、食事をしながらじっくりヴィーガンの世界に触れることができるのも『Around Green』ならでは。柔らかい光に優しい料理、そしてオーナーの包み込むような笑顔に心癒されるヴィーガン料理とヴィーガンデザートのお店です。

Around Green
新住所: ソウル特別市麻浦区ポウン路5ギル47
旧住所: ソウル特別市麻浦区望遠1洞405—1
電話番号: 02—6080—9797
最寄駅: 望遠駅
営業時間: 12:00〜21:00
休日: 日曜日
Instagram: http://www.instagram.com/around_green/

ヴィーガン向けのパンを食べたいなら、合井(ハプチョン)の『Yummy yomil』

卵・牛乳・バター・GMO・白砂糖・防腐剤・白い小麦粉・化学添加物の「8無」を看板に唄う、ヴィーガンフードのお店が『Yummy yomil』。店内に入ると、種類豊富なパンやデザートが陳列されています。

合井(ハプチョン)駅からほど近いこの場所に2017年10月オープンしたこのお店を営むのは、2人のお子様を持つキム・ソンミさん。もともと外食店を営んでいたところ、息子さんがアトピーだったことをきっかけに、独学でグルテンフリー食材やヴィーガンフードについて勉強してきたそう。

キムさんは、「市販されているものの中には、息子が口にできるものが本当に少なかった。いつかみんなが安心して食べられるものを……という思いから、このお店をオープンするに至りました」と言います。

安心して口にできる食品を深く広めるという意志のもと、キムさんはまず「veganfactory(ヴィーガンファクトリー)」という会社を立ち上げ、そのスタートを切る第1店舗目としてこの『Yummy yomil』をオープンしました。動物性をただの1%も使用していないというだけあって、材料の選別には手を抜きません。

30種類以上あるパンは国産の在来全粒粉を使ったものと、100%米粉を使ったものとに分かれます。またどの材料がどんな粉に組み合わせると一番美味しいのか、毎日研究に研究を重ねました。食べたことのない人にも気軽に手にとってもらえるよう、試食パンも数多くご用意しています

『Yummy yomil』の人気メニューは、自家製バンズに豆ハンバーグを挟んだ 「植物性100%バーガー」。ランチタイムにはNo GMOフレンチフライと自家製フルーツエイドがついたセットも用意されており、これを目当てにやって来るお客さんたちも多いのだとか。取材日にいただいた「Yummy yomil スペシャルバーガー」は、見た目はボリューム感がありますが、野菜たっぷりでとってもヘルシー。オリジナルソースが後をひく美味しさで、「豆乳マッシュルームスープ」を一緒にいただくとさらに栄養満点です。

入口のショーケースには豆乳やフレッシュジュースのほか、 ヴィーガンチーズスプレッドやベジマヨネーズ、デザート類なども陳列され、家でも気軽にヴィーガンライフを楽しめるアイテムがたくさん。また4㎞範囲内、2万ウォン以上の注文でデリバリーサービスも行なっているので、それぞれのスタイルに合わせてヴィーガンを取り入れることのできるありがたいお店です。

Yummy yomil
新住所: ソウル特別市麻浦区楊花路7ギル6—5
旧住所: ソウル特別市麻浦区西橋洞391ー18
電話番号: 02—325—0082
最寄駅: 合井駅
開館時間: 7:00〜22:00
休日: 年中無休
Instagram: http://www.instagram.com/yummyyomil/


フィードバック 1

新たな発見や感動を得ることはできましたか?

  • HOME
  • Travel
  • ソウルの若者に人気の合井・望遠エリアのヴィーガンカフェ紹介

Special Feature

Crossing??

CINRAメディア20周年を節目に考える、カルチャーシーンの「これまで」と「これから」。過去と未来の「交差点」、そしてカルチャーとソーシャルの「交差点」に立ち、これまでの20年を振り返りながら、未来をよりよくしていくために何ができるのか?

詳しくみる

JOB

これからの企業を彩る9つのバッヂ認証システム

グリーンカンパニー

グリーンカンパニーについて
グリーンカンパニーについて