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アニメに電子音楽 日本のカルチャーとポーター・ロビンソンの蜜月

アニメに電子音楽 日本のカルチャーとポーター・ロビンソンの蜜月

ポーター・ロビンソン『Nurture』
テキスト
黒田隆憲
原雅明
編集:山元翔一(CINRA.NET編集部)

アニメや電子音楽などをはじめ、日本の文化に関心を持ち、深い想いを抱いているポーター・ロビンソン。

たとえば、長谷川白紙も出演したオンラインフェス『Secret Sky 2020』でポーターは、アニメ『ちょびっツ』のオープニングテーマであるRound Table“Let Me Be With You feat. Nino”や、パソコン音楽クラブ“hikari feat.長谷川白紙”、宇多田ヒカル“Heart Station“を印象的にプレイしていた。また高木正勝を「ヒーロー」と呼び敬意を寄せていることに加えて、不定期で更新されているSpotifyのアーティストプレイリストでも、その趣向をうかがい知ることができる。

これらのことは一体どんな意味を持つのだろうか? この記事をまとめて私は、ポーターの感覚には単なる個人の趣味嗜好を超えた何かがあるはずだという確信を強めた。そしてその感覚は、この国で生まれた音楽が海を越えてリスナーの耳に届くためのヒントになるかもしれない、とも考えている。

ポーター・ロビンソンは日本の音楽のどんな部分に独自性を感じ、なぜ心惹かれているのだろうか? そして日本の地で育まれたそのサウンドとフィーリングは、『Nurture』にどのように息づいているのか?

この記事ではその2点について、5つのテキストで迫ってみた。

ポーター本人、そしてキーパーソンともいえる長谷川白紙と高木正勝にも協力を仰いで実施した3つのメールインタビュー、ライターの黒田隆憲による『Nurture』のレビュー、2000年前後の国内の電子音楽が持っていた「有機性」、つまりポーターと日本の電子音楽の橋渡しとなるような感覚について考えを巡らせた原雅明によるコラム——これらの5つの文章を通じて、ポーター・ロビンソンが日本の音楽に見いだした感覚を言語化することを試みた。

もくじ:
1 「メールインタビュー:長谷川白紙が捉えた、ポーター・ロビンソンのサウンドのかたち。3つの質問とその回答」

2 「メールインタビュー:『生きていくうえでのすべての感情をひとつにしたもの』。ポーターが日本の音楽に見いだす感覚」

3 「レビュー:『Nurture』に息づく、日本の音楽からのインスピレーション」テキスト:黒田隆憲

4 「メールインタビュー:ポーターを次のステージに導いた、高木正勝の感覚とその背景にあるもの」

5 「コラム:2000年前後の日本の電子音楽が表現していた独自の感覚、そのかたちについて」テキスト:原雅明

ポーター・ロビンソン<br>アメリカ・ノースキャロライナ州出身プロデューサー / DJ。2014年にデビューアルバム『Worlds』をリリース。同作は全米ダンス / エレクトロニックアルバムチャートで首位を獲得。2016年8月、盟友Madeonとのコラボレーション楽曲“Shelter”を発表。同曲はSpotifyバイラルトップ50(日本)で1位を記録。ポーター原作・原案、『青の祓魔師』『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』などで知られる大手アニメーションスタジオ「A-1 Pictures」全編書下ろしによる、アニメーションのミュージックビデオも大きな話題に。2020年5月、オンライン上にて音楽フェスティバル『Secret Sky』を開催。総視聴者数が400万人を越え、ポーターのセット時には25万人が一斉にオンライン参加した。2021年4月23日、自身名義では7年振ぶりとなるアルバム『Nurture』をリリースした。
ポーター・ロビンソン
アメリカ・ノースキャロライナ州出身プロデューサー / DJ。2014年にデビューアルバム『Worlds』をリリース。同作は全米ダンス / エレクトロニックアルバムチャートで首位を獲得。2016年8月、盟友Madeonとのコラボレーション楽曲“Shelter”を発表。同曲はSpotifyバイラルトップ50(日本)で1位を記録。ポーター原作・原案、『青の祓魔師』『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』などで知られる大手アニメーションスタジオ「A-1 Pictures」全編書下ろしによる、アニメーションのミュージックビデオも大きな話題に。2020年5月、オンライン上にて音楽フェスティバル『Secret Sky』を開催。総視聴者数が400万人を越え、ポーターのセット時には25万人が一斉にオンライン参加した。2021年4月23日、自身名義では7年振ぶりとなるアルバム『Nurture』をリリースした。
ポーター・ロビンソン『Nurture』を聴く(Apple Musicはこちら

当記事企画と連動したプレイリストを聴く(Spotifyを開く

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リリース情報

ポーター・ロビンソン『Nurture』
ポーター・ロビンソン
『Nurture』

配信版:2021年4月23日(金)配信
国内盤:2021年4月28日(水)発売
価格:2,420円(税込)
SICX-154

1. Lifelike
2. Look at the Sky
3. Get Your Wish
4. Wind Tempos
5. Musician
6. do-re-mi-fa-so-la-ti-do
7. Mother
8. dullscythe
9. Sweet Time
10. Mirror
11. Something Comforting
12. Blossom
13. Unfold
14. Trying to Feel Alive
15. fullmoon lullaby(日本版ボーナストラック)

プロフィール

ポーター・ロビンソン
ポーター・ロビンソン

アメリカ・ノースキャロライナ州出身プロデューサー / DJ。2014年にデビューアルバム『Worlds』をリリース。同作は全米ダンス / エレクトロニックアルバムチャートで首位を獲得。2016年8月、盟友Madeonとのコラボレーション楽曲“Shelter”を発表。同曲はSpotifyバイラルトップ50(日本)で1位を記録。ポーター原作・原案、『青の祓魔師』『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』などで知られる大手アニメーションスタジオ「A-1 Pictures」全編書下ろしによる、アニメーションのミュージックビデオも大きな話題に。2020年5月、オンライン上にて音楽フェスティバル『Secret Sky』を開催。総視聴者数が400万人を越え、ポーターのセット時には25万人が一斉にオンライン参加した。2021年4月23日、自身名義では7年振ぶりとなるアルバム『ナーチャー』をリリースした。

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