コラム

トーク連載「篠山紀信 × ○○」第2回 篠山紀信×会田誠×岩渕貞哉×後藤繁雄

トーク連載「篠山紀信 × ○○」第2回 篠山紀信×会田誠×岩渕貞哉×後藤繁雄

中山博美
撮影:中山博美

第2回目となる今回のトークイベントも、開始前からかなりの人で賑い大盛況の模様。なんたって今日は、写真界の巨匠と絵画界を代表するアーティストの生クロストークの日。会場の人々もこれを聞き逃すわけにはいかないという面持ちである。

篠山紀信と撮影対決も果たしたというアーティスト会田誠。今回のイベント仕掛人と言っても過言ではない編集者岩渕貞哉と後藤繁雄。写真と美術、各世界の第一線に立ち続けている者とそれを支える影の立役者たちのトークは、笑わせてくれながらもとても深みのあるものだった。

PROFILE

篠山紀信
1940年東京都生まれ。写真家。日本大学芸術学部写真学科卒業。在学中より新進写真家として頭角を現し、第1回APA賞等数々の賞を受賞。広告制作会社「ライトパブリシティ」を経て、1968年よりフリーとして独立。山口百恵やジョン・レノンとオノヨーコ、宮沢りえなどその時代を代表する人物を「激写」や「シノラマ」など新しい表現方法と新技術で常にその時代を撮り続けている。
篠山紀信公式サイト

会田誠
1965年、新潟県生まれ。91年東京芸術大学大学院美術研究科修了。93年「フォーチューンズ」(レントゲン藝術研究所)で芸術家としてデビュー。ミヅマアートギャラリーでの個展を中心に、「横浜トリエンナーレ2001」「シンガポール・ビエンナーレ2006」「アートで候。会田誠・山口晃」展などがある。DVD『≒会田誠〜無気力大陸〜』、作品集『孤独な惑星』『三十路』『会田誠 MONUMENT FOR NOTHING』、著作『青春と変態』『ミュータント花子』。

岩渕貞哉
『美術手帖』編集長。1975年横浜市生まれ。1999年慶応義 塾大学経済学部卒業。2002年より『美術手帖』編集部に在籍、2008年8月より編集長。最近担当した特集に「松井冬子/日本画復活論」(08年1月号)、 「あらうんどTHE会田誠」(08年5月号)「現代アート基礎演習」(08年8月号)など。

後藤繁雄
1954年、大阪生まれ。「独特編集」をモットーに写真集、アートブックを数多く制作。銀座資生堂の文化サロン「WORD」のプログラムディレクター、KIRIN PLAZA OSAKAのコミッティメンバー、ストリートアートの運動体artbeat、プロジェクトユニット[code]など、新しい文化創出のための仕事に精力的に取り組んでいる。『太陽は笑っている』『独特老人』『彼女たちは小説を書く』など多数の著書がある。
gotonewdirection


篠山さんは、普段絶対に撮影現場を人に見せないですよね。(後藤)

後藤繁雄(以下、後藤):(「美術手帖」2009年4月号特集『篠山紀信 NUDE』を見て)今回、会田さんには「美術手帖」でどういうことをやってもらったんですか?

岩渕貞哉(以下、岩渕):会田さんには、「少女と写真」というテーマで写真連載をお願いしています。今回はさらに、篠山さん特集号ということで、篠山さんと会田さんとで撮影対決をしてもらったんです。同じスタジオで、明日花キララさんを撮ってもらうっていう。

会田誠(以下、会田):そもそも、篠山さんとトークをしてくれという話がきたんですけど、めっそうもないと思って断ったんですよ。だけど、篠山さんが撮っている超一流モデルを一緒に撮れるということだと聞いて、引き受けさせてもらうことになったんです。毎回モデル不足に悩まされていることもあって……。

後藤:今回の号は、非常に売り上げが良いみたいですね。

岩渕:そうですね。2008年5月号でリニューアルをした以降、一番の売れ行きかもしれません。今回、他には、篠山さんの撮影現場潜入記やインタビュー記事なども収録しています。

後藤:篠山さんは、普段絶対に撮影現場を人に見せないですよね。今回、女性の撮り方を垣間見てどうでしたか?

会田:一緒に撮らせてもらっていて、篠山さんはつくづくコテコテな演技が好きなんだなあと感じました。せっかくのフェイクをばらしてしまっていいものかと思いますが、(様子をうかがいながら)根津の日本家屋でキララさんを撮っている撮影現場の記事は、ニセモノなんですよね?

篠山紀信(以下、篠山):ばらしちゃあまずいだろう?……ええ、そうです、ニセモノです。

一同:笑



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