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SEBASTIAN X永原真夏と行く『高嶺格:とおくてよくみえない』展

SEBASTIAN X 永原真夏と行く
『高嶺格:とおくてよくみえない』展

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80年代から90年代にかけて日本のみならず世界中のダンス/パフォーマンスシーンに多大な影響を与えた集団「ダムタイプ」。その活動にも参加した現代美術家・高嶺格による展示『高嶺格:とおくてよくみえない』が、横浜美術館で1月21日から3月20日まで開催されています。時に「難解」と形容されがちな現代美術の展覧会を一緒に巡るのは、メキメキと実力をつけている注目のバンドSEBASTIAN Xのヴォーカル・永原真夏さん。お父さんが高嶺さんの出身校、岐阜県立国際情報科学芸術アカデミー (IAMAS)で教えていらっしゃったという永原さんの感性と知性で、注目の展示をご紹介いただきます。

テキスト:萩原雄太 撮影:菱沼勇夫

高嶺格
1968年鹿児島県生まれ、滋賀県在住。美術家、演出家。京都市立芸術大学工芸科漆工専攻を卒業後、岐阜県立国際情報科学芸術アカデミー (IAMAS)卒業。1990年代初頭よりパフォーマンス活動を行い、ダムタイプの作品にも参加。現在は、インスタレーションや映像、写真、パフォーマンスやその演出など、多彩な手法で表現を展開する。寺田みさ子や金森譲などダンスや演劇とのコラボレーションも多く、演出家としても活動している。
SEBASTIAN X
2008年2月結成の男女4人組。08年8月に完全自主制作盤『LIFE VS LIFE』リリース。その後、09年11月6日に初の全国流通盤となる『ワンダフル・ワールド』をリリース。新世代的な独特の切り口と文学性が魅力のVo.永原真夏の歌詞と、ギターレスとは思えないどこか懐かしいけど新しい楽曲の世界観が話題に。そして、10年8月に2nd Mini Album『僕らのファンタジー』をリリースした。

1. 「答えを出さない」という勇敢さ

美術館に入ると、静かなはずのそこには「ウォーン」という何やら奇妙な音が。『野生の法則』と名付けられたこの作品、幅15メートルの大きな布が扇風機の風で揺れる動きとリンクして、出産時の叫び声だという不穏な音が美術館中に響き渡ります。

怪しげな音がエントランスを包む

この音に早速興味を示した永原さん。「入り口で聞くのと、作品の目の前で聞くのとでは音の響き方が全然違ってきますね。この布が揺れる質感にしても、音の響きにしても、この場所でしか体験できないものを大事にしているのを感じます」と、その導入から心を奪われた様子。

そして次に現れるのが『木村さん』という作品。高嶺さんが1993年から97年までボランティアで介護をしていた、森永砒素ミルク事件の被害者である木村さんという男性を写したこの写真。説明書きなどは全く存在せず、ともすると素通りしてしまうような小さな作品ですが、その裏にはドラマが秘められています。

SEBASTIAN X永原真夏と行く『高嶺格:とおくてよくみえない』展

2004年、高嶺さんが横浜美術館でグループ展を行った際に、木村さんの「性介護」を取り扱った映像作品の展示が許可されなかったという経緯があります。今回は、そうした高嶺さんと横浜美術館の関係を示す作品から展示をスタートしたそう。「実際にそういう作品の背景を聞いても、『こう思いました』とはハッキリ言えないような作品ですよね」と、一つ一つの言葉を確かめるように話す永原さんは、この作品に高嶺さんの「勇敢さ」を感じると言います。「音楽の世界でも『これはこうなんだ』と、すぐに答えを出すことを求められる機会はすごく多いんですが、それをしなくてもいいんだなと思える作品ですね。簡単に答えを出せないテーマについて考える作品をつくるのは、とても勇気が必要だろうけど、高嶺さんは果敢にチャレンジしていると思うんです」と、深い部分でこの作品と共鳴していました。

萩原雄太|演出家/劇作家

83年、茨城県出身。演出家・劇作家。2007年より自身の演劇カンパニー「かもめマシーン」を主宰する。チェーホフの「かもめ」に着想を得た翻案劇「かもめ/マシーン」で、シアターX国際舞台芸術祭参加。また、他劇団への脚本提供など各種。主な受賞歴に「浅草キッド『本業』読書感想文コンクール」優秀賞。

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