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group_inouインタビュー

group_inouインタビュー

インタビュー&テキスト
柏井万作(CINRA.NET編集長)
撮影:柏木ゆか
2008/04/08

リスナーが歌詞を聴いてハッとする瞬間があったらいいなと思いますね

―そして、みんなが待ちに待った待望のファースト・アルバム『FAN』ですね。去年は年明けに『foods』のリミックス・アルバムを『System Kitchen』をリリースしただけで、新作音源のリリースは無かったですよね。ずっとアルバムを作っていたんですか?

imai:そうですね。アルバムを作り始めたのが3月くらいからで、ちょうど1年間弱、11ヵ月くらいで。ずっと二人で集中して作ったというよりは、9~10月くらいまでぼくがトラックを作っていて、そこからcpと合わせていって、ミックスなども含めて完成していきました。

―曲作りはやはりトラックが先に出来るんですね。

imai:そうです。ライブ前に新しいトラックを聴いてもらって、そのままライブでやったりもしているんで(笑)。アルバム作りもぼくが先にトラックを作って、cpがそのトラックのイメージを歌詞にして、っていう作り方をしてます。そのやり取りを何回か繰り返しますね。

cp:リリック(歌詞)が上手く乗らなかったものは、ボツになったり。

imai:まぁボツになったら、ぼくのソロ用の曲になりますけどね! ムダは作りません(笑)。でも、今回のアルバムはスムーズに出来たんですよ。特に何か変わったわけではないので、単純なところでは、『foods』の時より音を良くしようと思ったくらいかな。クリエイティブな部分でつまずくことはなかったです。

―「音を良くしようと思った」時に、エンジニアを雇うという選択肢もあると思いますが、それでも敢えて自分たちでミックスするというのはこだわっている部分なんですか?

group_inou

imai:なるべくならぼくかcpのどちらかがやっていた方がいいと思っています。お金掛けてプロデューサーやエンジニアを立てれば表面上のクオリティはいくらでも上がると思うんですよ。でも、それは実力じゃない。そういうことやって、無理が出て、いなくなっちゃうバンドとか多いじゃないですか。自分たちでやるのは大変ですけど、多く見積もられることもないし、よりリアルな感想がもらえますからね。もちろん、いい出会いがあればやってもらいたいですけどね。

―『FAN』はある意味とてもシンプルで、聴きやすいアルバムに仕上がっていますよね。

imai:無意識的にですけど、今回は二人の個性だけを盛り込みたくて、他の余計なギミックとかは必要ないと思いました。リリースに先駆けてライブで新曲をやってると、どんどんシンプルになっていくんです。そういう方が骨太になる。僕は前からcpの歌詞のファンなんで、それが一番いい形でひき立てば、と思ってます。

―楽曲がとてもメロディアスになったと思うんですが、何か変化があったのでしょうか?

imai:昔の感じがより出るようになったんだと思います。uri gagarnははもともと歌があったし、それに今回はバラエティを持たせたいと思って、ミドルテンポな歌モノも作りたかったので。変化というよりは、必然的にそうなったんですかね。

―では特に、「ポップにしよう」ということでは無かったんですね。

imai:ライブで感触の良かったものは取り入れてますけどね。狙ってやるというワケでもなく。

cp:狙うんだったら、友情とか恋愛を歌った方がいいしね(笑)。

―そうですね(笑)。それでは逆に、どんなメッセージ性を込めているのか伺ってみたいのですが、例えば今回紹介させて頂いている“SHIP”の歌詞はいかがですか?

cp:始めてトラックを聴いた時、パッと情景が思い浮かぶんですよね。それで…… う~ん。

imai:それを書いてるとしか言えないよね?(笑)

cp:そう、そんな感じなんですよね。イメージを言語化しているだけで。何か具体的なメッセージ性というより、ぼくが思い浮かべた情景に対してみんなが何を思うのか? っていう。それは人それぞれ千差万別で、何通りも出てくると思うんですよ。

imai:曲も歌詞も一つのイメージで固めたくはなくて。自分が人の曲を聴く時もそうですけど、自分でイメージを膨らませたいんです。でも最近の音楽を聴いてると、説明書読まされているような気分になりますよね。誰が誰を好きかどうかは分かるけど、何も感動出来ないというか。それに比べてcpの歌詞を見てるとやっぱりイメージが湧くし、それも日によって違ったものになる。曲や歌詞トータルでgroup_inouを聴いたとき、色んなイメージが浮かぶと思うし、それがgroup_inouにしかできないことだと思っているんです。そういうところ自体がメッセージ性かな、と思います。

―確かに、こちらがイメージできるだけの余白が残されている気がしますね。

cp:その余地とか余白ってすごい好きなんですよね。表現するときにそれがあると、広がりますから。自然とそうなるんですけど。あとはもう、リスナーが歌詞を聴いてハッとする瞬間があったらいいなと思いますね。

では最後に、今後の予定を教えてください。

cp:レコ発ツアーをします。アルバムを聴いて、是非ライブに来てください。

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リリース情報

group_inou『FAN』
group_inou
『FAN』

2008年4月9日発売
価格:2,300円(税込)
GAL

イベント情報

group_inouライブスケジュール

2008年5月20日(火)
会場:千葉県 千葉LOOK

2008年5月23日(金)
会場:愛知県 名古屋CLUB ROCK'N ROLL

2008年5月25日(日)
会場:京都府 京都METRO

2008年5月28日(水)
会場:東京都 八王子RIPS

2008年5月31日(土)
会場:大阪府 大阪FANDANGO

2008年6月1日(日)
会場:兵庫県 神戸HELLUVA LOUNGE

2008年6月7日(土)
会場:東京都 渋谷O-nest

プロフィール

group_inou

都内を中心に活動中のimai[TRACK]とcp[MC]からなるユニット『グループイノウ』。自らGAL(ギャル)というレーベルを立ち上げ、そこを基盤にどのシーンにも属さず、完全に"インディペンデント"な存在ながらも破竹の快進撃を展開中。ライブではポップかつ破壊的な唯一無二のパフォーマンスでオーディエンスの心を鷲掴みにしている。4/9に待望の1stアルバム『FAN』をリリース!!

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