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人懐っこくもオルタナティヴ YOMOYAインタビュー

人懐っこくもオルタナティヴ YOMOYAインタビュー

インタビュー・テキスト
金子厚武
インタビュー写真:柏井万作
2009/04/30

気持ちはゆったりなんですけど…
録音作業に関しては全力で(笑)。

―『Yoi Toy』のレコーディングは小淵沢にあるスタジオで行われたそうですが、期間はどれくらいだったんですか?

山本:丸一週間ですね。

―曲はこっちで用意して、録るだけ?

山本:そうですね。一週間で全部録り終わんなかったんで、結果的に向こうで作ったものはほとんどないです。

―収録されているのは、いつ頃に作った曲が多いんですか?

山本:ほとんど昔からやってた曲なんですけど、メンバーが変わったりして、固まりきらなかったんです。“雨あがりあと少し”なんかは活動当初に作ったCD-Rにもう入ってて。だから結構昔からやってたネタというか、ここで捨てちゃうのは絶対もったいないっていうのを練り直しました。

YOMOYAインタビュー

―“雨あがりあと少し”は11分に及ぶ大曲ですが、昔からこの長さだったんですか?

山本:むしろ短くなりました。昔は気分で好き放題やってたんで。まあCD化するので、改めて聴いて、考え直して、少し切ったりとか、切って大ひんしゅくを買った部分があったりとか(笑)。

―「なんでここ切るんだよ!」って(笑)。

山本:やり直させられたんですけど…ある人に(笑)。あとレコーディングに関してはこれだけ一発録りでして。一応ブースは分かれてたんですけど、窓を開け放して、音が聴こえるようにして、広い空間で録った感じです。

―小淵沢と都内のスタジオ、何が一番違いました?

山本:肌の調子が良かったです。

―そこですか(笑)。

山本:やっぱり環境がすごく良くて。目の前が芝生で、後ろには八ヶ岳があって、散歩ができて。すごく広い気持ちというか、せせこましい感じにならなくて、ゆったりやった感じなんで。気持ちはゆったりなんですけど…録音作業に関しては全力で(笑)。

―音楽的な環境の違いはどうですか?

山本:そこに楽器がいっぱいあって、グランド・ピアノを使ったり。あ、一番大きかったのが、ローズ(フェンダー製の有名なエレクトリック・ピアノ)が二台あったんですよ。それに長倉が食いつきまして、ローズ大活躍でしたね。

YOMOYAインタビュー

―確かに、効いてますよね。

山本:僕も音色好きだったので。この間スタジオで、今NORD ELECTRO2(キーボード)を使ってるんですけど、それでローズっぽい音ができたって言って歓喜してました(笑)。

―「これでライブでもできる!」って(笑)。

山本:そればっかりになりそうですけど(笑)。

―『YOURS OURS』は音が作りこまれていて、ミックスも分離がはっきりしていましたよね?一方『Yoi Toy』は音の生々しさ、バンド感が印象的でした。これは意図的でしたか?

山本:そう言えばそうですね、そういうことを言えばよかったですね(笑)。もういいやじゃないんですけど・・・混ぜちゃえっていう勢いは、小淵沢で録ったからあったんだと思います。前はすごく狭い部屋でドラムもギターもキーボードも全部録ったんで、結構閉塞感があったんです。だから音に割り振りをつけて広げようっていう。今回はそれをやってもしょうがないから、楽器の鳴りを重視しましたね。ちょっと広めというか、響きを録れたらいいなって思ってたら、「小淵沢で録れるよ」って話があって、「じゃあ絶対行きます」っていう。だからすごく僕の希望通りになりましたね。

―メンバー・チェンジを経て、バンドとして固まってきた、その勢いを出したいという考えはありましたか?

山本:曲を作ること、練り直すことに手一杯で・・・アンサンブルを大事にするところはあるんですけど、バンドとしての強固な感じ、ヘビーな感じとかは、どっちらけなところがあるんですよ。あえてそうしてる面もありますし、自然とそうなってるところもあって、それがカラーになってると思うんですけど・・・まあ、なんとかなるだろう的な感じで(笑)。

―(笑)バンド感よりも楽器の鳴り、響きを重視したと。

山本:そうですね。バンド感は結果出るだろう、というのもあって。

―ギターの使い方も、前作ではエレキの曲・アコギの曲っていう風に分かれてたのが、今回基本エレキで、アコギは装飾的に使われてますよね。これもエレキの鳴りを重視したから?

山本:今回アコギは基本リズムを取ってまして、ポップ・ミュージックのやり方を意識したところがあります。あとオーガニックな感じにしたかったっていうのもあって、そうゆう緩さが、楽器のストロークとか、「アコギをいっぱい入れよう」とかって感じに繋がったんだと思います。それが一番出てるのは“呼ぶ声”とか“周波数”とかですね。

―6月には初のワンマンが控えています。それに向けて現在考えていることがあれば教えてください。

山本:今回録った曲の中で、四人だと表現できない曲もあるので、誰かゲストを入れたり、あと少しアレンジを変えて、めんどくさい曲とかを、あえてシンプルにしてやろうかなっていうのは考えてます。

―電飾をやめるかもって小耳に挟んだんですけど。

山本:そういえばそうゆうこと言ってましたね(笑)。でも当分やると思いますよ、手元見えるんで(笑)。ライブやってると、ここで手元見たいのに真っ暗みたいなときあるじゃないですか?

―ああ、わかります、わかります(笑)。

山本:そうゆうのが絶対にないので助かってます(笑)。

YOMOYAインタビュー

―そもそもあの電飾って、何が由来なんですか?

山本:あ、それ聞きますか(笑)。

―はい、聞いちゃいます。

山本:それはペイヴメントがやってたので、「これはええわー」と思って。

畠山(& records):多分やめようと思ったのは、ペイヴメント再結成の噂があったから。

山本:ああそうだ、それもあった(笑)。

―再結成したらばれちゃうから(笑)。

山本:結局再結成しないんですかね?

畠山(& records):YOMOYAに気を使ってるんじゃないかな(笑)。

HMV onlineでは、メンバーによる新作の全曲解説などを掲載中です!

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リリース情報

YOMOYA『Yoi Toy』
YOMOYA
『Yoi Toy』

2009年5月13日発売
価格:2,000円(税込)
& records YOUTH-72

1. 呼ぶ声
2. 周波数
3. Chorus
4. フィルムとシャッター
5. bugs bite bits
6. サイレン再度オンサイド
7. FUAN
8. 雨あがりあと少し
9. 世界中

イベント情報

『Yoi Toy Tour』

『ジェットロックフェス 2009 - 2nd』

2009年5月31日(日)OPEN 18:30 / START 19:00
会場:仙台PARK SQUARE

出演:
YOMOYA
SuiseiNoboAz
NOTCRYANT (仙台)
under the yaku cedar (仙台)
料金:前売2,000円 当日2,500円

2009年6月1日(月) 会場:山形第2公園スタジオ

2009年6月6日(土)
会場:長野NEONHALL

『speshall vol.5 YOMOYA"Yoi Toi" release tour』

2009年6月11日(木)OPEN 18:00 / START 19:00
会場:十三FANDANGO

出演:
YOMOYA
ha-gakure
your gold,my pink
アンコールアワーズ

料金:前売2,000円 当日2,500円
チケット取り扱い:
チケットぴあ(Pコード:324-409)
ローソンチケット(Lコード:53617)

『Yoi Toy』 release tour final ONE MAN SHOW
YOMOYA series7『ぼくらだけではかりごと』

2009年6月13日(土)OPEN 19:00 / START 19:30
会場:渋谷O-nest

料金:前売2,000円 当日2,500円

プロフィール

YOMOYA

2003年より活動するクァルテット。2008年6月、アルバム『YOURS OURS』でデビューし、ロック・フェス『Do It 2008』にも出演(共演に曽我部恵一BAND、bloodthirsty butchers、toeなど)。ポスト・ロック、オルタナ、USインディー、フォークなどを消化した高次元の音楽性と人懐っこさが同居したサウンド、電飾を施したステージで繰り広げる激しさと繊細さが交錯するパフォーマンス、そしてなにより文学性や叙情性を感じさせるメロディー、日本人の心の琴線に触れる声が最大の特徴。2009年5月、OGRE YOU ASSHOLEを手がけた斉藤耕治プロデュースによる2nd『Yoi Toy』リリース予定。

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