
school food punishment インタビュー
- インタビュー・テキスト
- タナカヒロシ
- 撮影:柏井万作
ハードスケジュールの中で、みんなの考え方だったり、顔つきまで変わってきた。
―この先はどういうふうになっていきたいですか?
内村:それが問題なんですよ(笑)。『amp-reflection』って、すごく駆け抜けてできたアルバムだと思うんです。もっと余裕があったらこうじゃなかったような気がしてて。それはいい意味でなんですけど。1年にシングル5枚も出して、曲を作りながら、ライブもして、あれこれやって、そういうときじゃないと素直に人の手って借りれない気がするんですよ。ほんとにいい感じに時間が詰まったりとかして、悩み事を後回しにできない感じっていうか、「もうダメだ」で終われない感じだったりっていうのを、ナニクソナニクソみたいな。
―ハードなスケジュールがいい方向に作用したんですね。
内村:はい。そのなかで曲もたぶん変わってるし、歌詞も変わってるし、みんなの考え方だったり、顔つきまで変わってきたというか。それを目の当たりにしてできたアルバムが、すごくいいって言ってもらえて。そこで「じゃあ次は?」ってなったときに、同じことをするかというと、同じにはならない気がするんです。いまはある程度の段階まできていると思うので、次はどうしようかっていうことを、一回しっかり計画を立てないといけないような気もしてて。考え中です。
蓮尾:今回のアルバムで、若干のハードルは上がったと思うんですよ。それに釣り合った自分たちということも考えつつ、今回のアルバムをどう噛み砕いていくかみたいなところで。
―まぁ、まだ出たばっかりですし、これから考えるところですよね。ちなみに本当に今回はたくさんの取材を受けたと思うんですけど、何を訊く人が多かったですか?
内村:なんだろう。今日話したようなことかな。自分たちで話しだしちゃうからなんですけど。アルバムのサウンドとかよりも、この1年の変化についてとか、内面についてとか、「顔つきが変わりましたよね」「いろいろあったんじゃないですか?」みたいな(笑)。某雑誌の方には、終わった後に「内村さん、引っ越しとかいいよ」「模様替えとかでもすごい気分変わるし」とか言われました(笑)。
―けっこう内向的なキャラに見られたり?
内村:どうなの?
蓮尾:わかんない(笑)。
内村:確かに、昔はすごく落ち込むことが多かったですけど。レコーディングの最中に急に落ちて、歌えなくなったりとかして。「ちょっと外に行ってきまーす」とか言って、しばらく帰ってこなかったり(笑)。いまはだいぶ明るくなったみたいで。人見知りもそんなにしなくなって。なんか話せるようになってきましたね。昔はそういうのが人前でもボンボン出てたんですけど、いまは落ちるときは家で。たまにすごい落ちますけど、だいたいいまみたいなベラベラしゃべる感じで。
―落ちる場所を選べるようになったんですね。
内村:だいぶ選べるようになりました。たまに選べなくなりますけど(笑)。
リリース情報

- school food punishment
『amp-reflection』 -
2010年4月14日発売
価格:3,059円(税込)
Epic Records ESCL-34171. signal
2. goodblue
3. butterfly swimmer
4. future nova -album edit-
5. 電車、滑り落ちる、ヘッドフォン
6. light prayer
7. after laughter
8. 04:59
9. 駆け抜ける
10. futuristic imagination -album version-
11. line
12. パーセンテージ
13. sea-through communication
プロフィール
- school food punishment
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04年10月に結成。07年4月、1stミニアルバム『school food is good food』をリリース、それに伴う全国ツアーを行う。08年12月には、3rdミニアルバム『Riff-rain』をタワーレコード限定で先行リリース、タワーレコードJ-Indiesウィークリーチャートにて1位を記録、約一週間で完売となる。2010年4月、1stアルバム『amp-reflection』をリリース。メンバーは、内村友美(vocal & guitar)、蓮尾理之(keyboards)、比田井修(drums)、山崎英明(bass)の4人組。