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割礼インタビュー

割礼インタビュー

インタビュー・テキスト
タナカヒロシ
2010/05/19

4年間かけて、曲のテンポを調整した

―0年にアルバム『空中のチョコレート工場』を出されてますけど、何がきっかけでまた動き出したんですか?

宍戸:このちょっと前に東京に来たのかな。それまではずっと名古屋に住んでて。メンバーも東京(に住んでいる人)のほうが増えてきたから、東京にやってきたと。

―それ、おいくつのときですか? けっこう一大決心ですよね?

宍戸:いま47歳でしょ。10年くらい前だから30代後半だよね。まぁ、そのときも東京で居候みたいなのしてたから。名古屋から東京に出る最後の日は寂しかったけどね。あー、ほんとに名古屋出るんだ、と思ってね。

―その東京に住んでるメンバーとじゃないと、共有できない世界観があったんですか?

宍戸:世界観を共有してるかはわかんないな(笑)。メンバーも困ってるでしょ。レコーディングのテンポとか。「もうちょっと速いほうがいいんじゃないの?」とか、よく言ってるもんね。

―じゃあ、なんでわざわざ遠くに住んでいたメンバーと一緒にやっていたんですか?

宍戸:いまのメンバーかぁ。まぁ、一緒にいやすいのかな。

―音楽性が合うとかじゃなくて、まずは人間性が重要なんですね?

宍戸:そうだね。うん。

割礼インタビュー

―まぁ、でも、東京に引っ越して、00年に10年ぶりのアルバムが出たわけです。さらに03年にも『セカイノマヒル』をリリースされて。そこからまた7年空いて、今回の『星を見る』がリリースされるわけですけど、曲はいつ頃作ってたんですか?

宍戸:“リボンの騎士”、“ルシアル”、“星を見る”は名古屋に住んでる頃の曲だね。だから昔の曲なんだよ。“INスト”が一番新しくて、去年とか、一昨年とか。あと、“マリブ”と“革命”も東京に出てきてから作った曲かな。

―昔の曲と最近の曲と、なんで今回こういう作品をこのタイミングで?

宍戸:“リボンの騎士”はとりあえず録りたかったっていうかね。これを出す前に、自分たちで作ったCD-Rの音源があって。それがあったから、録れば形になるだろうみたいな状態までできてたんだよね。それで、タイミングよくリリースの話をもらえて。

―それを正式な作品としてレコーディングしようと。

宍戸:そうです。それが4年前とかだったかな。

―えっ、そんな前の話なんですか? なんで4年もかかったんですか?

宍戸:うーん、なんだろう。テンポの調整かな。けっこう細かくやってるから。

―4年かけてテンポ決めるって相当ですよ!

宍戸:どうなんだろうね。メンバー4人で練習とかすると、どっかまではいくでしょ。でも、また元に戻って、同じことやってるんだよね。そこを切り盛りする人が・・・4人とも全然。

―最適なテンポを探し出すまでに徹底的に時間をかける?

宍戸:そうだね。それはいちおう。時間をかけたのかなぁ。俺はもうちょっとノロいほうがいいのにな、みたいなことを言った気がする。

―それが確定する決め手ってなんなんですかね?

宍戸:やっぱ気持ち良さだよね。俺個人の気持ちよさと、バンド全体の気持ちよさが違ったりもしてるよね。俺はもうちょっとノロくやりたいみたいな。

―みんなが気持ちいいテンポになるまで、ひたすら時間をかける?

宍戸:うん。でも今回は、メンバー全員、納得いくところまできてるよ。

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リリース情報

>割礼<br>
『星を見る』
割礼
『星を見る』

2010年6月2日
価格:2,800円(税込)
P-VINE PCD-18626

1.リボンの騎士(B song judge)
2.マリブ
3.INスト
4.星を見る
5.ルシアル
6.革命

プロフィール

割礼

83年、名古屋にて「割礼ペニスケース日曜日の青年たち」結成。当初は性急なパンク/ニューウェイヴ寄りのサウンドだったが、80年代後半から徐々に曲のテンポが落ち、ギターのフィードバックノイズや幽玄な歌をより重視したサイケデリックなサウンドに変わっていく。当時のポジティヴ・パンクやゴスバンドとの邂逅もありながらも、あくまで割礼独自のサイケデリックソングナンバーを奏で続け、アルバム『ネイルフラン』(89年)でメジャーに進出。現在は宍戸幸司(Vo/G)山際英樹(g)鎌田ひろゆき(b)松橋道伸(dr)で活動中。

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