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pupa(高橋幸宏、高野寛)インタビュー

pupa(高橋幸宏、高野寛)インタビュー

インタビュー・テキスト
金子厚武
撮影:柏井万作
2010/07/30

高橋幸宏の呼びかけにより、原田知世・高野寛・高田漣・堀江博久・権藤知彦という、日本の音楽シーンのトップ・ランナーが集合して結成されたpupa。2年ぶりの新作『dreaming pupa』には、インタビュー中でも語られている「別荘に集まった親戚」のような気の置けないメンバーの関係性と、その長である高橋の穏やかな人柄が反映された、前作同様の軽やかでエレガントなポップ・ソングが並んでいる。しかし、その一方で、ややシリアスな側面を強めているのも特徴で、“Let's Let's Dance”の<今空には君の星 輝いているよ いつだって変わらないまま 思い続けるよ>という歌詞が象徴的なように、昨年から今年にかけて、多くのミュージシャンが亡くなったことをはじめとする、時代のムードも確実に反映されている。高橋と高野の二人に話を聞いた。

(インタビュー・テキスト:金子厚武 撮影:柏井万作)

一人でやって作れる世界ってみんなわかってるから、途中でみんなの前に持っていって、その先どうなるのか面白がってるところがある。

―pupaの結成は2007年ですが、当初から継続的な活動を予定されていたんですか?

pupa(高橋幸宏、高野寛)インタビュー
高橋幸宏

高橋:全然考えてなかったです(笑)。まあ辞めるつもりもなくて、「チャンスがあればまたやるんだろうなあ」ぐらいに思ってたんですけど、去年の10月ぐらいから僕のスケジュールがちょっと空き始めて、もう一枚pupaのアルバムできるかなと思って(メンバーに)聞いてみたんですよ。そうしたら「忙しいけどできる」って言うから(笑)。それで権藤君が空いてる時間に二人で始めて。でも、6人がばっちり揃ったのは10日もないんですよね。


高野:10日のうち一回は飲み会です(笑)。

高橋:新年会だもんね(笑)。あれ、重要ですけどね。

―お二人もそうだし、メンバーのみなさん、とにかく忙しいですもんね。

高橋:特に今年は堀江君が忙しかったですね。3、4つバンドをやってて、the HIAUSっていう自分(がメンバー)のバンドもあるし。

高野:プロデューサーもやってるし、責任重大な仕事が多いんですよね。

―やっぱり、メンバーそれぞれが作詞作曲を担当し、プレイヤーであり、シンガーであり、プロデューサーでもあるっていうのがpupaの面白いところだと思うんですけど、改めて、ご自身が感じるpupaの面白みというと、どんな部分ですか?

pupa(高橋幸宏、高野寛)インタビュー
高野寛

高野:前に知世ちゃんが言っていた例えなんですけど、みんなそれぞれの活動があるのに対して、pupaは別荘みたいなもので、たまに集まって、仕事なんだけどのんびりしてる、憩いの場みたいなところがちょっとあるんですよね。


高橋:そうそう。だから音楽的にもめることが一度もないです。もめるって言うか、意見し合うこともあまりないよね。「あれやってくれる?」「これやってくれる?」ってゆるいことばかり言ってて、「わかりました。家でやってきます」って(笑)。

―(笑)。幸宏さんが中心になって結成されたとはいえ、「幸宏さんのバンド」ではないわけですよね。

高橋:全然違いますね。

高野:みんな守備範囲が違うのが逆に面白くて。一人でやって作れる世界って大体みんなわかってるから、それを途中でみんなの前に持っていって、その先どうなるのか面白がってるところがある。中途半端な状態で放り投げても、誰かが仕上げてくれるっていう(笑)。

高橋:高野君は5,6曲のスケッチを持ってきたんだけど、ギターでラララって言ってるだけの一番ちゃんとできてなかった曲をみんなが「これいいんじゃない?」って。それが最後の曲(“Kaleidoscope Waltz”)なんですけど、「続きをじゃあホリー(堀江)に投げちゃおう」って(笑)。

高野:でも一晩で考えてきたんですよ。

高橋:次の日にデータが届いて、聴いたらすごいよくて。映画音楽的であり、ブライアン・ウィルソンっぽい感じもあって。それにリズムを入れるとpupaっぽい感じになって、高野君が歌とかを入れてすぐ全貌が見えたんです。ひどいのが、漣君も高野君もギタリストなのに、段々自分の楽器を持って来なくなるんですよ(笑)。スタジオに置いてあるやつを使うって。

高野:最後は漣君、僕のギターばかり使ってた(笑)。スタジオに置いてたら、「それ、貸してください」って。

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イベント情報

『WORLD HAPPINESS 2010』

2010年8月8日(日)OPEN 11:30 / START 12:30
会場:東京 夢の島公園陸上競技場

出演:
Yellow Magic Orchestra
ムーンライダーズ
PLASTICS
カヒミ・カリィ
RHYMESTER
Cocco
MONGOL800
LOVE PSYCHEDELICO
安藤裕子
□□□
サカナクション
大橋トリオ
清竜人
pupa(高橋幸宏+原田知世+高野寛+高田漣+堀江博久+権藤知彦)
and more

料金:ブロック指定8,500円 小学生1,050円 親子チケット9,000円(大人1名・子供1名)
※レジャーシート付き
※未就学児童無料

pupa Live Tour 2010『dreaming 6 pupas』

2010年10月29日(金)OPEN 18:30 / START 19:00
会場:大阪・サンケイホールブリーゼ

2010年11月3日(水・祝)OPEN 17:00 / START 18:00
会場:東京・東京国際フォーラム ホールC

リリース情報

pupa<br>
『dreaming pupa』
pupa
『dreaming pupa』

2010年7月28日発売
価格:3,000円(税込)
EMIミュージックジャパン TOCT-26960

1. Meta
2. Changing Skies
3. Azalea 〜五月の光・君のいない道〜
4. Mr. Epigone
5. dreaming pupa 〜夢見る僕ら〜
6. Current
7. Circadian Rhythm
8. Your Favorite Pain
9. All It Takes
10. If
11. Away Into Yesterday
12. Dun
13. Let’s, Let’s Dance
14. Kaleidscope Waltz

プロフィール

pupa

2007年夏、高橋幸宏の新バンド構想の呼びかけにより、原田知世、高野寛、高田漣、堀江博久、権藤知彦の計6人で結成。2008年7月デビュー・アルバム『floating pupa』をリリース。多くのミュージシャンや音楽ファンの間で作品が支持され、口コミでも話題を呼ぶ。第一回CDショップ大賞も受賞。2010年7月28日にニューアルバム『dreaming pupa』をリリース。pupa(ピューパ)とは、高橋幸宏が傾倒するフライ・フィッシングの用語で蛹(さなぎ)の意。

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