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殴り合う果ての関係性 contact Gonzo インタビュー

殴り合う果ての関係性 contact Gonzo インタビュー

インタビュー・テキスト
前田愛実
2010/09/10

笑いながら胸ぐらをつかみあっている感じになればいい

─では、今回のあいちトリエンナーレ2010に出品される作品は、どのようなものを予定されているのでしょうか。

塚原:18日は梅田哲也さん(スピーカーや廃材をもとに立体を制作し、音の動きと出力、空間に焦点を当てたサウンドインスタレーションやインプロヴィゼーションを行っている作家)とご一緒して、19日は僕らだけの通称「ノーマルゴンゾ」でパフォーマンスを行ない、20日は、にせんねんもんだいのドラマー、姫野さやかさんとご一緒するというラインナップが決まっていて、何が出来るか考えているところです。僕らが今一番ひりひりと面白さを感じていることをやってのけている人たちですね。パフォーマンスとしては、「笑いながらお互いに胸ぐらをつかみあっていたら、2人とも浮いた」といったような内容になるといいな、と思っています。

殴り合う果ての関係性 contact Gonzo インタビュー

─これまでも森の中や、公園、ギャラリーや劇場など様々な場所でパフォーマンスされてきましたが、今回は会場が愛知芸術文化センターの大劇場の搬入口という、非常にcontact Gonzoらしい意表を突くロケーションで、何が起こるのかとても楽しみです。この場所を選んだのはどうしてですか?

塚原:「やる場所で迷ったら、相手の急所でやろう」という、いつかの別の企画で相談していた時の垣尾優の言葉を思い出して選びました。

─今回のあいちトリエンナーレ2010では、パフォーミングアーツのラインナップも充実し、世界各国のアーティストが集まっていて非常に豪華ですね。これまで海外でも活躍されてきた皆さんですが、世界のアーティストに混じって国際的な展覧会に出品される意気込みを教えてください。

塚原:そうですね、僕たちは教養もない部外者なので、失う物はありません。平常心で臨みたいですね。

─では最後に、今後の予定と、contact Gonzoとしてどのように展開することを計画しているのかを教えてください。

塚原:長期的な計画はありません。目の前の状況を解釈する事だけを積み重ねるというか、そうやって毎日考え続けて少しづつ何かを理解し、あるいは理解した気になって、その結果長期的なビジョンを持つことでは行けない地点にたどり着きたいと思っています。

今後は10月にソウルのナム・ジュン・パイク アートセンターでパフォーマンス予定で、10月末から京都芸術センターで展示、11月から12月にかけて京都精華大学で梅田哲也さんとワークショップを開催し、来年3月に国立国際美術館で展示といったラインナップです。ぜひ、楽しみにしていただければと思います。

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イベント情報

『あいちトリエンナーレ2010 / Aichi Triennale 2010』

contact Gonzo パフォーマンス日程

『non titled』

2010年9月18日(土)16:00 特別共演:梅田哲也(あいちトリエンナーレ2010参加アーティスト)
2010年9月19日(日)17:00
2010年9月20日(月)15:45 特別共演:姫野さやか(にせんねんもんだい)
会場:愛知芸術文化センター
(搬入口B) 料金:無料(要整理券)
定員:100名
※整理券は、愛知芸術文化センタープレイガイドにて、公演当日の10時から公演開始の15分前まで配付(定員に達し次第終了)。定員に余裕のある場合は、配付終了後も会場入口にて直接受付

プロフィール

contact Gonzo

2006年にダンサーの垣尾優と塚原悠也が開発・命名したメソッドの名称。人と人との間に起こる「接触」というシンプルな物理現象に起因する様々な瞬間的な事象を通し、自らにとっての「世界の仕組み」を紐解こうとする方法論。一見するとただの殴り合いのようで、時に洗練されたダンスのような優雅な動きも垣間見える特異なパフォーマンスの模様は、「YouTube」などのメディアを使って即時的に発表される。現在、大阪を主な拠点として活動。

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