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ROVO(勝井祐二・益子樹) インタビュー

ROVO(勝井祐二・益子樹) インタビュー

インタビュー・テキスト
金子厚武
撮影:柏井万作
2011/04/20
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これは前回のROVOのインタビューでも書いたことだが、ROVOのこれまでの歩みは野外フェスの隆盛とシンクロし、ダンスミュージックを演奏するバンドが市民権を獲得していく流れとも見事に合致していた。しかし、00年代のダンスミュージックを演奏するバンドにとって、楽曲をクラブ仕様にしたリミックスがもはやセットであるのに対し、意外にもROVOはこれまで一度もリミックスを発表したことがない。これには、はっきりとした理由があり、昨年リリースの傑作『RAVO』を再構築した新作『RAVO DUB』の「DUB」というワードに、その理由がはっきりと反映されているのだ。今年はZAZEN BOYSと七尾旅人を迎えて開催される、恒例の『MDT Festival 2011』の開催を控えたROVOから、今回は勝井祐二と共に、シンセサイザーの演奏から、ミックス・マスタリングまでを手がける益子樹を迎え、スタジオワークに対するこだわりをじっくりと語ってもらった。

裏メニューとして「こういうのもありますよ」っていうことじゃなくて、これは本来僕らにあった側面なんです。

―まずは、今回ダブアルバムを作ろうと思った経緯から教えてください。

勝井:こういう作品を作りたかったんですよ。『imago』とか『PICO!』とか、すごい初期の作品ではやってたんですけど、あの作り方は今だとなかなかやりづらいんです。ていうのは、ライブをやってるとライブでどんどん新しい曲ができてきて、どうしてもそれを形にする作業が幹になるので。それで『RAVO』でスタジオワークを色々試みたんですけど、今回はもっと極端なことをしたかったんです。

―ライブの再現性とかってことはまったく考えずに?

勝井:うん、それでダブアルバムを作ろうと。オリジナルのテキストがあって、それを違った読み方をするっていうのが面白いんじゃないかって。

―じゃあ、元々やりたいと思ってたことが、今回やっとやれたわけですね。

勝井:でも、思いついたのは『RAVO』を出してからなんですよ。『RAVO』っていうオリジナルテキストが納得のいく出来だったというか、強い作品ができたので。元がはっきりしてないと、再構築するにも迷いが出ちゃうんだけど、今回はすごく自然に発想できて。

ROVO(勝井祐二・益子樹) インタビュー
勝井祐二

―「DUB」っていう言葉は意識的に用いてるわけですよね?

勝井:僕らでダブっていうと、レゲエのダブじゃなくて、例えば、1978年ぐらいのイギリスのポストパンクの流れで、レゲエとロックが出会った中で生まれた作品とかからのインスパイアがすごくあるんですね。

―インスパイアされた作品やアーティストを具体的に言うと、どんな名前が挙がりますか?

勝井:アンディ・パートリッジの『Take Away』とか、スリッツの『Cut』、ポップグループの『Y』とか、ああいう異化作用っていうか、普通の次元と違った音楽の成り立ち方ですね。そういう志向って実は1番最初からあって、元々そういう作品を作るっていうことが(ROVOの)出発点だったんだけど、ライブバンドっていう側面がすごく大きなものになっていってたんです。

ROVO(勝井祐二・益子樹) インタビュー

―ライブバンドっていうイメージがつき過ぎちゃっていた?

勝井:いや、自分たちのライブバンドっていうイメージに対して、何か違う表現をしようっていうことではなくて、スタジオワークで作品を作ることが元々好きだったんです。ライブバンドはライブバンドなんですよ。紛れもなくライブバンドだし、ダンスミュージックを演奏してるバンドなんです。ただ一方でスタジオワークっていうのを極端な形で表現する作品がしばらくなかったので、すごくやりたかったんです。

―元々内包していたものが出てきたわけですね。

勝井:そう、裏メニューとして「こういうのもありますよ」っていうことじゃなくて、これは本来僕らにあった側面なんです。

2/4ページ:僕ら今まで人にリミックスをしてもらいたいと思ったことは一度もないですからね。

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リリース情報

ROVO『RAVO DUB』
ROVO
『RAVO DUB』

2011年4月27日タワーレコード限定発売
価格:2,415円(税込)
WRCD-49

1. TANGER DUB
2. ECLIPSE DUB
3. BAAL DUB
4. RMDUB
5. SINO+DUB

イベント情報

ROVO presents
『MDT FESTIVAL 2011』

2011年5月22日(日)
会場:東京都 日比谷野外音楽堂

出演:
ROVO
ZAZEN BOYS
七尾旅人

料金:前売4,500円

『ROVO TOUR 2011』

2011年5月13日(金)OPEN 18:30 / START 19:30
会場:愛知県 名古屋 TOKUZO
出演:ROVO
VJ:迫田悠
料金:前売3,500円 当日4,000円(ドリンク別)

2011年5月14日(土)OPEN 17:30 / START 18:00
会場:大阪府 梅田 Shangri-La
出演:
ROVO
sgt.
Nabowa
料金:前売3,800円 当日4,300円(ドリンク別)

2011年5月15日(日)OPEN 17:30 / START 18:30
会場:京都府 磔磔
出演:ROVO
VJ:迫田悠
料金:前売3,500円 当日4,000円(ドリンク別)

プロフィール

ROVO

勝井祐二(Vln)、山本精一(Gt)、芳垣安洋 (Dr,Per)、岡部洋一(Dr,Per)、原田仁(Ba)、益子樹(Syn)。「何か宇宙っぽい、でっかい音楽をやろう」と、勝井祐二と山本精一を中心に結成。バンドサウンドによるダンスミュージックシーンの先駆者として、シーンを牽引してきた。『フジロック・フェスティバル』『ライジングサン・ロックフェスティバル』『メタモルフォーゼ』『朝霧JAM』など、大型フェス/野外パーティーにヘッドライナーとして連続出演。国内外で幅広い音楽ファンから絶大な信頼と熱狂的な人気を集める、唯一無二のダンスミュージックバンド。

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