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突き刺さるインストミュージック kowloonインタビュー

突き刺さるインストミュージック kowloonインタビュー

インタビュー・テキスト
金子厚武
撮影:柏井万作
2011/05/18

今でこそ、ライブハウスとクラブを自由自在に横断して活動するバンドは少なくないが、1999年に結成されたバンド「界」が、ROVOらと共にそんなシーンの先駆けであったことは間違いない。その界の後継バンドであるkowloonは、界の持っていたダンスミュージックの快楽性を引き継ぎつつ、3人というバンドとしては最小編成の形態を取り、メンバー間の濃密なコミュニケーションによって曲を作ることで、オーディエンスの1人1人と向き合うようなストイシズムも併せ持った、実に稀有なバンドなのである。約4年ぶりの新作につけられたタイトル『metallic, exotic』は、人によってイメージが異なるであろう単語を2つ並べることで、歌詞のないインストゥルメンタルミュージックにより奥行きを与えると同時に、彼らが2面性を持つバンドであるということも、よく表されたタイトルだと思う。

実際には今は仕事で音楽をやってる部分もありますけど、個人的には仕事の意識がなくて、楽しいからやってるんです。そうしないと続かないですよね。

―鉄兵さんと圭作さんがkowloon以前にやられていた界は、今でこそインストブームの先駆け的な言われ方をしていますが、当時はどういう状況だったんですか?

中村:『インディーズ・マガジン』とかでインストバンド特集みたいのが組まれてて、ROVOとか、デートコース(DATE COURSE PENTAGON ROYAL GARDEN)とか、GROUPとかってカテゴライズの中に、たまたま界も入ってたんで、それでインストバンドのイメージが強いんだと思います。ROVOのイベント『MAN DRIVE TRANCE』に呼んでもらって一緒にやったりとかしてたしね。でも、元々インストバンドとして始めたわけじゃないし、実際最後の方はボーカルメインだったりもしたんですけどね。

高橋:その当時って、1970年代の、いわゆる電化マイルスとかの感じが盛り上がってて、デートコースもそうですけど、それでインストっていうか、ごちゃ混ぜでパワフルな感じっていうのがみんな好きだった気がしますね。

―圭作さんは界のファーストアルバムが出た年に内定を蹴ったとお聞きしたんですが…

中村:そうなんですよ、よくご存知で(笑)。せっかくアルバムを出しても、平日にツアーに行けないわけじゃないですか? それはないなって思って、とりあえず社長に謝りに行きました。それまで飯をおごってもらったり、教材やらされたりとかしてたんで。それで「君は言うのが遅い」とか色々言われつつ、結局その会社は数年後につぶれてるんですけどね(笑)。

突き刺さるインストミュージック kowloonインタビュー
中村圭作

―(笑)。でも、その決断に迷いはありませんでしたか?

中村:その頃わりと割りのいいバイトをしてたんで、別にいいかなって。

―「音楽で食っていくんだ!」みたいな感じではなかった?

中村:一切ないですね。バンドをやりやすいようにしようっていうだけで、食うのはバイトで何とかやれば死ぬことはないってぐらいの感じで。アルバム作ったし、面白いバンドだからやろうかなって、そんなに深くは考えずに。今もあんまり考えてないですけど(笑)。

―(笑)。

中村:自分が好きだからやってるっていうのが基本で、実際には今は仕事で音楽をやってる部分もありますけど、仕事と呼んでないっていうか、個人的には仕事の意識がなくて、楽しいからやってるんです。そうしないと続かないですよね。

2/4ページ:聴き流せる感じでとどまっていたくないっていうのはありますね。どこか(聴く人に)入り込んでいきたいんです。

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リリース情報

kowloon『metallic, exotic』
kowloon
『metallic, exotic』

2011年5月25日発売
価格:2,500円(税込)
Knife Edge / PCCA-3415

1. telepathy
2. Harajuku
3. カラヴェラは踊る
4. lazyboy
5. 100℃
6. last tribe
7. metallic, exotic
8. eye to eye
9. jetblack
10. new innocence
11. tones of nowhere

イベント情報

『metallic, exotic tour 2011』

2011年7月10日(日)OPEN 16:00 / START 17:00
会場:石川県 金沢21世紀美術館シアター21
出演:
kowloon
mouse on the keys
NINGEN OK
YOCO ORGAN
料金:前売3,000円 当日3,500円

2011年7月16日(土)OPEN 18:30 / START 19:00
会場:長野県 長野 live house J
出演:
kowloon
mouse on the keys
cosmorama
and more
料金:前売2,000円 当日2,500円

2011年7月17日(日)OPEN 17:30 / START 18:00
会場:愛知県 名古屋 Live & Lounge Vio
出演:
kowloon
mouse on the keys
egoistic 4 leaves
jizue
the act we act
料金:前売2,500円 当日3,000円

2011年7月18日(月・祝)OPEN 18:00 / START 18:30
会場:大阪府 鰻谷 sunsui
出演:
kowloon
mouse on the keys
Talking Dead Goats"45
middle9
and more
料金:前売2,500円 当日2,800円(共にドリンク別)

2011年7月23日(土)OPEN 17:00 / START 17:30
会場:京都府 京都 WHOOPEE'S
出演:
kowloon
mouse on the keys
LOW-PASS
and more
料金:前売2,300円 当日2,800円(共にドリンク別)

2011年7月24日(日)OPEN 20:00 / START 20:30
会場:静岡県 静岡 BLUE NOTE 1988
出演:
kowloon
mouse on the keys
and more
料金:前売2,000円 当日2,500円(共にドリンク別)

2011年7月25日(月)OPEN 18:30 / START 19:30
会場:東京都 東京 O-WEST
出演:
kowloon
mouse on the keys
toe
料金:前売2,500円 当日3,000円(共にドリンク別)

プロフィール

kowloon

高橋鉄兵(bass,guitar,microKORG)、中村圭作(keyboard,synthesizer)、梅木太一(drums)から成る3ピースインストゥルメンタルバンド。インストゥルメンタルロックという概念を超え、ジャズ、ハウス、ブレイクビーツ、アブストラクトなサウンドを取り込み、ミニマルかつダイナミックに昇華させた楽曲は唯一無二。

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