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突き刺さるインストミュージック kowloonインタビュー

突き刺さるインストミュージック kowloonインタビュー

インタビュー・テキスト
金子厚武
撮影:柏井万作
2011/05/18
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ダンスミュージックがすごく好きだったんです。HIP HOPにしろ、ハウスにしろ。でも自分はギタリストだっていうところで、葛藤はちょっとあったんですよ。

―では新作の『metallic, exotic』ですが、アルバムとしての青写真はありましたか?

高橋:僕がベースもギターも、マイクロコルグ(シンセサイザー)も弾くし、圭作もピアノとフェンダーのローズ(エレクトリックピアノ)と、シンセも弾くんで、自分たちのできること、引き出しを全部出せるだけ出そうっていうイメージでやりましたね。できる限りやって、より多くの人にアピールできるような、多面性のある作品になったと思います。

―kowloonでは初めてギターがフィーチャーされてますよね。

高橋:元々僕はギタリストだったんですけど、ギターで曲があんまりできなくなったんですよね。僕がやりたいような音楽のイメージに、ギターが必要とならなくなってきて。それでkowloonもずっとベースだけでやってきたんですけど、1回ギターに立ち返ってkowloonでやってみようと思ったら、結構いいイメージが広がったんで、曲にしていったっていうところがありますね。

―ベースでの経験を踏まえて、ギターに立ち返ったと。

高橋:やっぱりダンスミュージックがすごく好きだったんです。HIP HOPにしろ、ハウスにしろ。でも自分はギタリストだっていうところで、葛藤はちょっとあったんですよ。

―ああ、リズム楽器じゃないので、ビート感とかそういう部分でですか?

高橋:自分がそのビートにどう参加したらいいのか考えて、それで1回ベースにシフトしたんですけど、でもギターの「こういうのがかっこいい」っていうのを、kowloonの中でどう出すかが今回見えたんで。それもやっぱり、今まで積み重ねてきたビートの太さとか、鍵盤の役割とか、そういうのをやった上で、改めてギターをやってみたからはまったんだと思うんです。太いビート感がなければ、ギターを入れてもこういう音源にはならなかったと思うんで、それは今までの積み重ねの中で培ったものかなって。

今回は最初から100で行って100で終わるみたいな。バーンって音を出したときに、いきなり高いところから始めるっていう。

―『metallic, exotic』っていうタイトルはすごく印象的ですね。

高橋:インストのバンドなんで、曲名が曲のイメージを喚起すると思うんですね。だからそれをつけるのは結構面白いんです。大体後からつけるんですけど、「metallic」と「exotic」っていうふたつの単語を並べてみると、ちょっと相反したイメージもあって面白いかなって。

―まず曲の“metallic,exotic”があって、それがアルバムタイトルになったわけですか?

高橋:逆なんですよね。アルバムのタイトルがあって、それが曲名にもなったんです。

―あ、そうなんですね。この曲が1番メタリックではありますよね。ヘビメタ的というか(笑)。

高橋:色々分け隔てなく聴いたりやったりしてたんで、僕個人の血筋がそうってわけでもないんですけど、その辺はいかに面白いことをやるかっていうアイデアですね。

中村:今回今までと1番違うのって、曲の長さが3分とかなんですよね。前のは8分とかあったんだけど、曲の瞬発力を優先したんです。それが1番変わったところだと思うけど、そうなると曲をたくさん作らないといけないからで大変でした(笑)。

―そういうコンパクトで、ヘヴィでもある作風になったのは何故なんでしょう?

高橋:元々そういう趣向はあったんですよね、最初から。いわゆるBGM的なインストゥルメンタルじゃなくて、もう少しグッと入り込んで行ったり、重みのある音楽っていうのはバンドがスタートしたときからあって、それがさらに新しいメンバーが入って、ライブをやって、今回は最初から100で行って100で終わるみたいな。バーンって音を出したときに、いきなり高いところから始めるっていう。

―それってライブからのフィードバックも大きいですか?

中村:そうですね。ライブハウスの演奏時間って大体30分だから、長い曲だと4曲とかしかできない。そうすると、このバンドの一面しか見せられないんですよね。それが曲を短くすると7曲くらい演奏できるから、30分でいろんな側面を見せることができて面白いかなって。

4/4ページ:東京で暮らしてて、自分の中でエキゾチックな感覚が前より増えてきてるなっていうのはあるんですよね。

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リリース情報

kowloon『metallic, exotic』
kowloon
『metallic, exotic』

2011年5月25日発売
価格:2,500円(税込)
Knife Edge / PCCA-3415

1. telepathy
2. Harajuku
3. カラヴェラは踊る
4. lazyboy
5. 100℃
6. last tribe
7. metallic, exotic
8. eye to eye
9. jetblack
10. new innocence
11. tones of nowhere

イベント情報

『metallic, exotic tour 2011』

2011年7月10日(日)OPEN 16:00 / START 17:00
会場:石川県 金沢21世紀美術館シアター21
出演:
kowloon
mouse on the keys
NINGEN OK
YOCO ORGAN
料金:前売3,000円 当日3,500円

2011年7月16日(土)OPEN 18:30 / START 19:00
会場:長野県 長野 live house J
出演:
kowloon
mouse on the keys
cosmorama
and more
料金:前売2,000円 当日2,500円

2011年7月17日(日)OPEN 17:30 / START 18:00
会場:愛知県 名古屋 Live & Lounge Vio
出演:
kowloon
mouse on the keys
egoistic 4 leaves
jizue
the act we act
料金:前売2,500円 当日3,000円

2011年7月18日(月・祝)OPEN 18:00 / START 18:30
会場:大阪府 鰻谷 sunsui
出演:
kowloon
mouse on the keys
Talking Dead Goats"45
middle9
and more
料金:前売2,500円 当日2,800円(共にドリンク別)

2011年7月23日(土)OPEN 17:00 / START 17:30
会場:京都府 京都 WHOOPEE'S
出演:
kowloon
mouse on the keys
LOW-PASS
and more
料金:前売2,300円 当日2,800円(共にドリンク別)

2011年7月24日(日)OPEN 20:00 / START 20:30
会場:静岡県 静岡 BLUE NOTE 1988
出演:
kowloon
mouse on the keys
and more
料金:前売2,000円 当日2,500円(共にドリンク別)

2011年7月25日(月)OPEN 18:30 / START 19:30
会場:東京都 東京 O-WEST
出演:
kowloon
mouse on the keys
toe
料金:前売2,500円 当日3,000円(共にドリンク別)

プロフィール

kowloon

高橋鉄兵(bass,guitar,microKORG)、中村圭作(keyboard,synthesizer)、梅木太一(drums)から成る3ピースインストゥルメンタルバンド。インストゥルメンタルロックという概念を超え、ジャズ、ハウス、ブレイクビーツ、アブストラクトなサウンドを取り込み、ミニマルかつダイナミックに昇華させた楽曲は唯一無二。

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