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金田康平(THEラブ人間)×大橋仁(写真家)対談

金田康平(THEラブ人間)×大橋仁(写真家)対談

インタビュー・テキスト
田山雄士
撮影:田中慎一郎, 取材協力:ウーピーゴールドバーガー

俺もずっと「性」のことを歌いたくて、いつかそのテーマだけでアルバムが録りたいんです(金田)

金田:あ、大橋さんにひとつ聞きたかったことがあるんですけど、(『目のまえのつづき』の写真を見て)この写真の女性とはどんな関係なのかを知りたくて……。俺はこれって「長く付き合った恋人と別れたあと」だと思ったんです。

大橋:うん、ドンピシャだよ!

金田:よかった……。そういうのって、たぶんネットで調べちゃうとすぐにわかっちゃうから、見ないようにしてたんですよ。2005年からずっと「大橋仁と会ったら聞こう」と思ってたことだったんです。そういう日の顔ですもんね。

大橋:嬉しいなぁ。これはね、15~21歳まで6年間付き合った女の子と別れた朝の写真です。19歳から写真撮ってたしさ、普通に日常的に撮ってたんだよね。

―写真を見てて、実情が汲み取れたんですね。

金田:うん。泣いてる女の子の写真っていくらでもありますけど、この表情と涙は絶対に何か大きな事件が起きたあとだろうなって。色々考えたけど、「やっぱり別れたかな、部屋の写真だしな~」と思ってたんです。

大橋:ありがたいね。実は3冊目の写真集を今作ってるんだけど、今回も、すでにかなり難航してるんだよね。

―それは内容的に問題があるということですか?

大橋:まあ国内だと修正入れなくちゃいけないものが写っているってことだけなんだけど。出版社の方で国内の印刷屋をかなりくまなく当たったんだけど、現状ではかなり難しい。でも、もちろん、なんとかしますけどね。

金田:これまでに「死」と「生」の作品を出されてて、次は何なんだろうって思ってたんですよ。大橋仁の撮る「性」は見たいなぁ。俺もずっと「性」のことを歌いたくて、いつかそのテーマでアルバムが録りたいんです。30歳すぎたくらいだったら、すごくいいのが録れる気がするんですよね。

―今後のビジョンも重なる部分がありますね。

大橋:次の写真集は撮影に関しては終わっていて、自分の中で30代のうちに出したい気持ちがあるんですよ。40代で出す本ではないというか。今月(11月)39歳になるので、もう危ないんですけど。

ジャケット、アーティスト写真を水中で撮れたらなって考えてて、大橋さんに撮ってもらいたい(金田)

―年齢が14も違うお2人ですけど、こうやって意気投合できるのはいいですね。

大橋:歳とかは関係ないですね。感覚でしょ。ピカソが80歳くらいのときに18歳の子と付き合ってたっていう話があるじゃないですか。あれも、ちゃんと付き合えてたと思うんですよ。つながるものは一瞬にしてつながりますね。

―逆に、お2人の違いを挙げるとすればなんでしょうか?

大橋:うーん……年齢? 精神的には一緒だけど、肉体的な年齢だよね。そこには凄まじい価値があると思う。理屈を超えてるっていうか。射精の仕方も違うわけですよ。飛距離も破壊力も(笑)。

金田:あははは! 俺はパーン!って感じですよ。

大橋:俺はグーンだね(笑)。その時によっていろいろあるけど。

金田:あとは違いを言うなら、説得力かな。続けることで得られるものはすごいですよね。単体での重みがもう違う。それをまじまじと見せつけられることはありますよ。

金田康平、大橋仁

―金田さんも大橋さんもできるだけ長く活動してほしいです。

大橋:極端なことを言えば、表現者は自分のやりたい表現のために手段を選んではいけないと思う事があります。やりたいことをやり切る、生き切ると言う事。そりゃ人を騙したり、泥棒や犯罪はダメに決まってるけど、たった1回の人生で自分の命なんだから、我々の気持ちいいこと至上主義をどうやって貫くのか? そして、貫く時に必要なことは何か? 必死で理論武装するのではなく、素っ裸で飛びこんでしまうような、 気持ちと、覚悟が大事だよね。

金田:その段階で巻き添えにした人たちを背負う覚悟もですよね。メンバーをはじめ、レコード会社の人たちやこうして取材をしてくれる人たちが巻き添えになっていくのは、ホントに気持ちがいいんですよ。

大橋:うん。そういう覚悟を俺は金田くんに感じてる。この人はそうやって生き切ってくれる気がしてさ。

金田:生き切ることを考えるから、人を歌いたくなるのかもしれないです。

―最後に、金田さんが大橋さんと一緒にやってみたいことはありますか?

金田:まだ仮なんですけど、『青の時代』っていうフルアルバムを作ってみたいんです。その時にジャケット写真やアーティスト写真を水中で撮れたらなって考えてて、ぜひ大橋さんに撮ってもらいたいですね。Nirvanaの『ネバーマインド』の大人ヴァージョンというか、俺らは青い服を着てぼーっとしてるイメージ。ちゃんとした青のスーツを(洋服の)並木で仕立てて。

大橋:あー、その方がいいよ。ツナギとかだとピタってくっついてレオタードみたいになっちゃう。あと、真っ白なスーツでもいいかもね。プールの中って基本的に全部青で塗られてて、その反射で全部が青く見えるんですよ。白だと自然な青になるはず。

金田:あ、それ面白い! その時はよろしくお願いします。

大橋:うん、よろしく~!!

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リリース情報

THEラブ人間『大人と子供(初夏のテーマ)』
THEラブ人間
『大人と子供(初夏のテーマ)』(CD+DVD)

2011年11月23日発売
価格:1,000円(税込)
VIZB-18

1. 大人と子供(初夏のテーマ)
2. レイプ・ミー
3. 抱きしめて
[DVD収録内容]
1. 砂男
2. 東京
3. これはもう青春じゃないか
4. 抱きしめて
5. 砂男

プロフィール

THEラブ人間

2009年1月に金田康平を中心に突如現れた音楽集団。「恋愛至上主義」を掲げ、今日も他人と解り合うことを願って血まみれの恋愛と青春の焦げ臭さを高らかに歌っている。

大橋仁

1972年神奈川県相模原市生まれ。1992年第8回キャノン写真新世紀/荒木経惟選・優秀賞受賞。個人作品集に写真集「目のまえのつづき」(青幻舎)刊行(1999年)、写真集「いま」(青幻舎)刊行(2005年)などがある。雑誌、広告などでスチル、ムービーを問わず印象的なイメージを発信し続けている。

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