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ササキゲン(KUDANZ)×川谷絵音(indigo la End)対談

ササキゲン(KUDANZ)×川谷絵音(indigo la End)対談

インタビュー・テキスト
金子厚武
撮影:柏井万作

自分の中で「この人とやる理由」っていうのが明確で、相手にもそう思ってもらわないと、音が濁っちゃう気がして。(ササキ)

ササキ:俺なんか、ギターに前のバンド辞めさせたよ。

川谷:マジすか!?

ササキ:ライブ見たときに、「君は僕のとこでやった方がいいんじゃないかな」って(笑)。飲み屋連れて行って、ガンガン飲ませて、「考えとけ」って。

川谷:そういうのが苦手で…言わないのがよくないところだとは思うんですけど。

ササキ:でも、音楽にとってそれが重要なのかっていうと、そうじゃないのかもしれないけどね。俺は性格上、気持ちの落としどころを一つ一つちゃんと見つけて、自分の気持ちを確認をしてからじゃないと人とやれなくて。自分の中で「この人とやる理由」っていうのが明確で、相手にもそう思ってもらわないと、音が濁っちゃう気がして。

川谷:それはそうだと思います。だから、「この人たちは俺と一緒にやりたいのかな?」とか思ったけど、結局言えなくて…でも、たぶん今は「やりたいんだろうな」って。

ササキ:それが雰囲気でわかるってことは、バンドがいい状態ってことだよ。

―KUDANZは今のメンバーになってからどれくらい経つんですか?

ササキ:2年目ぐらいですかね。

―でも、未だにすっごい話してます?

ササキ:話しますね。

川谷:どういう話をするんですか?

ササキ:生々しくて言えない(笑)。僕は気難しいってよく言われるんですけど、ぼんやりと進んでいけなくて、絶対確認しないとわからないから、相手に「今どういう気持ちなの?」って聞くんです。別にそれで相手が甘いことを言ってようが構わなくて、ホントの気持ちなら、それでいいと思う。

ササキゲン(KUDANZ)×川谷絵音(indigo la End)対談ササキゲン(KUDANZ)×川谷絵音(indigo la End)対談

―ササキさんも一時期は川谷くんみたいに、バンド内のコミュニケーションに戸惑った時期もありました?

ササキ:いや、最初から「やんのか、やんないのか」みたいな感じでした。要するに、上手い下手とかじゃなくて、めちゃめちゃ気持ちがあれば、僕はその人とやっていけるんですね。気持ちがない人っていうのは、どんなに上手くても全然響かない。それはわかっちゃうから、下手でも間違ってもいいから、気持ちを込めるっていうことをいつもメンバーと話して共有してます。

川谷:まさに俺らは、そういう風にやれって言われますよ。

ササキ:僕らは「もっと上手くなりなさい」って言われてるけど(笑)。「アレンジもっとちゃんとしなさい」とか。

川谷:アレンジすごくいいと思うんですけどね。最近わりと何を聴いても既聴感があったりするんですけど、KUDANZは僕の中でそういうのがなくて、スッて入ってきて。最近の中ではすごく珍しい音源だなって。

ササキ:それでもね、言われるんだよね。別に新しい節とかコード進行でもないんだけど、なんか変だよねって(笑)。

川谷:歌詞もそれにあいまって、特殊な感じというか。

ササキ:僕ホントにデビュー遅いんで、今度の『列伝』だってさ、赤い公園とか20歳くらいじゃん? 自分がバンドに目覚めたのって、97年の『フジロック』とかだから、単純に聴いてきた音楽が絶対違うはずなんですよ。でも対バンしたりすると、年とか関係なく尊敬するし、感動しちゃうから、音楽って面白いなって。

―さっきの「既聴感のなさ」って、もちろん世代の違いも関係はしてるだろうけど、音楽的要素よりも、とにかく「その人の音楽」っていうのが大きいのかもしれないですね。

川谷:KUDANZはホントに「ササキさんの」って感じがして、それが僕にはすごくよかったんです。

 

KUDANZ始めたぐらいの頃に、「俺もいつか列伝出たいな」ってどっかのライブハウスで言ったら、「お前らじゃ無理だよ」って言われたことがあって(笑)。(ササキ)

―では、ちょっと『列伝』の話が出たところで、最後に改めて『列伝』に向けての話をして締めましょうか。

ササキ:『列伝』自体に行ったことはないんですけど、もちろんスペシャとかで放送は見てて、いいバンドが出てきた歴史も知ってるんで、楽しみですね。昔KUDANZ始めたぐらいの頃に、「俺もいつか『列伝』出たいな」ってどっかのライブハウスで言ったら、「お前らじゃ無理だよ」って言われたことがあって(笑)。けど、その気持ちを持ち続けててよかったなって思います。その人は今も応援してくれてるし、いい通過点になればなって。

川谷:僕は実際に見に行ってもいたので、それに出れるっていうのは、音楽やってる身として嬉しいです。

―列伝みたいなネームバリューのあるイベントに出るときって、対バンってライバルみたいな意識あります?

川谷:あんまり考えないですね。単純に、いいライブを見ると刺激になるし、「こういう音楽あるんだ」って。今日のイベントも結構バラバラな感じで面白かったし(他にキドリキドリ、さめざめが出演)。

ササキ:キドリキドリの1曲目めっちゃかっこよかった。なんだろ、あのヒップホップ的な要素。

川谷:ボーカルエフェクター欲しいなって思いました。あのダブリングみたいの。

ササキ:俺も欲しいと思った。『列伝』のとき2人して同じようなことやってたりして(笑)。

―他の2バンド、赤い公園とHello Sleepwalkersのことは知ってます?

川谷:赤い公園とか年下だから、「負けたくない」とは思いますよね(笑)。昔対バンしたことあるんですけど、そのときまだ女子高生で、あの年であんなに演奏できて、「なんなんだ!」って思った(笑)。

赤い公園
赤い公園

ササキ:俺この間橋本塁さんの写真展で弾き語りしたときに、Hello Sleepwalkersのみなさんとお会いしました。彼らもすごい若くて、沖縄なんですよね。こっちに来るの大変らしいから、ちょっとぐらいもてなしてあげた方がいいと思う(笑)。

Hello Sleepwalkers
Hello Sleepwalkers

―さらにはKUDANZのツアーでも共演するんですよね。

川谷:そう、今日合わせたら6本ぐらいあるんですよね。

ササキ:散々しゃべるだろうね。気づいたら、俺の方が(インディゴのメンバーを)掘ってるかもしれないね(笑)。

川谷:それありそう、怖いな(笑)。

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イベント情報

『スペースシャワー列伝 〜第八十九巻 むだいの宴〜』

2012年5月18日(金) OPEN: 18:00 / START: 19:00
会場:渋谷O-NEST
料金: 前売2,500円 当日3,000円 (ドリンク別)

出演:
赤い公園
KUDANZ
Hello Sleepwalkers
indigo la End

リリース情報

indigo la End『さようなら、素晴らしい世界』
indigo la End
『さようなら、素晴らしい世界』

2012年4月11日発売
価格:1,800円(税込)
PECF-3018

1. 緑の少女
2. 秘密の金魚
3. 夢で逢えたら
4. Warhol
5. 夜の公園
6. ジョン・カーティス
7. むだい
8. 素晴らしい世界

リリース情報

KUDANZ『KUDANZ歌集「僕とターヘルアナトミア」』
KUDANZ
『KUDANZ歌集「僕とターヘルアナトミア」』

2012年4月11日発売
価格:2,520円(税込)

1. 過去のカルテ
2. アダム
3. ぶち壊したいだけ
4. yoursong
5. 汚れた獣
6. 無神論
7. 信じない
8. programs
9. 宇宙は回る
10. カンフル

プロフィール

KUDANZ

2008年、ササキゲンを中心に仙台で結成。エレキギター弾き語りのソロ、アコースティックセット、3ピース、4人編成など、形態は様々。

プロフィール

indigo la End

2010年2月より活動を開始。絶対的な歌を中心に美しい音をポップに奏でる4人組。心象風景が音楽で具現化されたような際限のない広々とした世界観、ボーカル川谷絵音の広く深く響く歌声を主軸とし確固たる独自の世界を多様な音楽で紡ぎ出すロックバンド。2012年4月11日にアルバム『さようなら、素晴らしい世界』をリリース。

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