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Vampillia(リーダー、真部脩一)×world's end girlfriend

Vampillia(リーダー、真部脩一)×world's end girlfriend

インタビュー・テキスト
金子厚武

今まで出したものは、やりたいことの一部に焦点を当てたものだったんで、「これが1枚目のアルバム」っていう意識でやっと出せる作品なんですよね。(リーダー)

―『my beautiful twisted nightmares in aurora rainbow darkness』はアイスランドでレコーディングが行われていて、これはスタジオのオーナーからのラブコールで実現したそうですね。


リーダー:アイスランドに行ってみたいっていうのはずっとあったんです。ブルックリンの音楽シーンってずっと話題だったと思うんですけど、実際に行ってみたらGANG GANG DANCEもANIMAL COLLECTIVEもマンハッタンで、ブルックリンにシーンなんてなかったんですよ。だから、「じゃあアイスランドはどうなんだろう?」っていう純粋な興味があったし、地域の特色に同化して音源を作るってことにも興味があったから、アイスランドに行ったら自分たちにどんなものが混ざるんだろうと思って。実際行ってみて、アイスランドの音楽がああいうサウンドになるのはものすごく納得しました。

―作品としてのコンセプトみたいなものはあったんですか?

リーダー:音楽性というよりはニュアンスとして、カニエ・ウェストとBon Iverは参考になったと思います。最初は作品のストーリーみたいなものもあったんですけど、それは作ってる途中で忘れちゃって、アイスランドに行った自分たちの贅沢な旅行日記というか、ドキュメンタリーのサントラみたいな感覚になりましたね。「真部くん興奮すると方言になったな」とか、「アホなボーカルが上半身コスプレでブースに入ってたな」とか、聴いてるとそういうことを思い出します(笑)。

真部:エクトル・ザズー(フランスの作曲家)が「アイスランド研究作品」としてビョークなんかを招いて作ったアルバムがあるんですけど、全然アイスランドっぽくないんですよ。「アイスランド行って楽しかったんだろうな」って感じで、僕の中ではその感じに近い気がします(笑)。

―そして、この作品のミックスをWEGが手掛けていると。

WEG:もともと別の人がミックスしたものがあって、その音源をもらって聴いてみて、曲はとてもいいけど楽器やメロディーが鳴るべきところで鳴ってないと感じて、ミックス次第でかなり化けるなと思ったので「試しに1曲ミックスやり直させて」って言って。そのときはまだVirgin Babylonでリリースする予定はなかったんだけど、やってみたらすごく良くなったから、「全曲ミックスやり直したバージョンで出さない?」って。

―なるほど、そういう経緯だったんですね。ちなみに、『my beautiful twisted nightmares in aurora rainbow darkness』は「ファーストアルバム」と銘打たれていますが、これまでも海外中心にいろんな作品を出してきたものの、「これがファーストアルバム」という意識は強いんですか?

リーダー:ありますね。今まで出したものは、やりたいことの一部に焦点を当てたものだったんですけど、これに関しては広い視点で総結集したと思ってるので、「これが1枚目のアルバム」っていう意識でやっと出せる作品なんですよね。

Vampilliaのライブ風景
Vampilliaのライブ風景

大きい意味でポップスと呼ばれるものの中に自分らを押し込みたい。カルトとしてのポップじゃなくて、メジャーなシーンの中心でドーンとできないかなって思ってますね。(リーダー)

―では最後に、今後のバンドの展望、野望みたいなものがあれば教えてほしいのですが。

リーダー:最初からずっと言ってるのが、海外の『MTV MUSIC AWARDS』とかで、みんなでレッドカーペット歩いて超適当なパフォーマンスしたいなって。

―グラミーではなく、MTVがいいわけですか?

リーダー:グラミーは規制厳しそうじゃないですか? MTVならちょっとの失敗も許してくれるかなって……でもグラミーって言われたら、それもいいなって思いました。「親に自慢できるな」って(笑)。

―その場に出ることは、バンドにとってどんな意味があると言えますか?

リーダー:わかりやすく言うと、「変えたい」と思ってるんです。昔はMOGWAIみたいなインストバンドがビルボードの1位になったら面白いなって思ってて、でも今ああいうバンドでめっちゃ売れてる人もいるから、今度はスカムと言われてたバンドが1位を取る瞬間をお見せしたいなって思いますよ。

―真部さんは今後についてどうお考えですか?

真部:途中でアーティストうんぬんの話をしましたけど、一緒にものを作っていく過程で、どうしてもアーティスティックになっていく要素も自分の中にはあるんですね。なので、Vampilliaの美意識と、メンバー個人の美意識と、自分の美意識と、レッドカーペットでセルアウトってところのバランスを上手く取れたらなって(笑)。

リーダー:こんなこと言って、本当にレッドカーペット歩くってなったら、みんな結構いきって来よると思う。「売れるとか興味ない」って言いながら、絶対おめかしすると思うで(笑)。

―その画をぜひ見てみたいですね(笑)。WEGが今後のVampilliaに期待するのはどんなことですか?

WEG:解散せずに好きなように続けていってくれればいいかな。音は時間とともに変化していくだろうし、本気の茶番というか本気の悪ふざけをやり続けてもらえれば。オレはレーベルもやってるので、自分の周りに自分が好きな音楽をやってる人たちが沢山いる状態が楽しいから、Vampilliaが好きなことをできるようにサポートできればいいですね。

―最後にリーダーにもうひとつ、さっきの「変えたい」っていうのは、自己実現の意味合いが強いのでしょうか? それとも、シーンを変える、文化をもっと面白くするっていうような意識があるのでしょうか?

リーダー:自分が面白いと思ってたりする細かいことって、あんまり伝わらないんですよね。いろんな小ネタとかやっても、有名やなかったら広がらないし、伝わらないんで、それやったら大きい意味でポップスと呼ばれるものの中に自分らを押し込みたい。カルトとしてのポップじゃなくて、メジャーなシーンの中心でドーンとできないかなって思ってますね。

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イベント情報

『Virgin Babylon Night 2』

2014年5月4日(日・祝)OPEN 16:30 / START 17:30
会場:東京都 渋谷 WWW
出演:
world's end girlfriend & POLTERGEIST ensemble
Go-qualia
Vampillia
bronbaba
BOOL
料金:特別チケット3,800円 前売チケット4,000円 当日4,500円(全てドリンク別)

『いいにおいのするはじめてのレコ発』

2014年6月6日(金)OPEN 18:30 / START 19:30
会場:東京都 渋谷 WWW
出演:
Vampillia
Vampillia bombs 戸川純
Vampillia bombs BiS
and more
料金:前売3,500円 当日4,000円 (共にドリンク別)

リリース情報

Vampillia<br>
『my beautiful twisted nightmares in aurora rainbow darkness』(CD)
Vampillia
『my beautiful twisted nightmares in aurora rainbow darkness』(CD)

2014年4月23日(水)発売
価格:2,376円(税込)
Virgin Babylon Records / VBR-018

1. my beautiful twisted nightmares in aurora rainbow darkness
2. ice fist
3. hiuta
4. seijaku
5. storm of the snow
6. anata ni kakaru niji
7. draumur
8. von
9. tui

Vampillia<br>
『the divine move』(CD)
Vampillia
『the divine move』(CD)

2014年4月9日(水)発売
価格:2,376円(税込)
Virgin Babylon Records / VBR-019

1. lilac(bombs 戸川純)
2. mirror mirror(bombs BiS)
3. endless summer 2014(feat. ツジコノリコ)
4. tasogare(feat. 長谷川裕倫)
5. good religion(feat. Mick Barr)
6. dizziness of the sun(feat. ツジコノリコ)
7. oops i did it again(bombs BiS)
8. endless (massaka)summer 2014(feat ツジコノリコand真部脩一)
9. lilac bombs 戸川純(perfect ending ver)

プロフィール

Vampillia(ゔぁんぴりあ)

大阪を拠点としている十数人からのメンバーからなるブルータスオーケストラ。国内のみならず海外でのリリースやライブ活動も活発に行っている。本国内からのライブなどのオファー、お待ちしております。

world's end girlfriend(わーるず えんど がーるふれんど)

1975年11月1日 かつて多くの隠れキリシタン達が潜伏した長崎県の「五島列島」に生まれ10歳の時に聴いたベートーヴェンに衝撃を受け音楽/作曲をはじめる。2000年デビュー。アジア、EU、USツアーなどを行い『ATP』『Sonar』など各国フェスにも出演。映画「空気人形」の音楽を担当し2009年カンヌ映画祭や世界中で公開された。2010年『Virgin Babylon Records』を設立し「SEVEN IDIOTS」をワールドワイドリリース。圧倒的世界観を提示しつづけている。

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