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魔女から少女へ変身したかと思いきや 吉澤嘉代子インタビュー

魔女から少女へ変身したかと思いきや 吉澤嘉代子インタビュー

インタビュー・テキスト
金子厚武
撮影:田中一人
2014/05/22

ももいろクローバーZの『行くぜっ!怪盗少女』、大森靖子の『絶対少女』、そして吉澤嘉代子の『変身少女』へ……。幼い頃に本気で魔女になりたいと修行をしていた少女が、インディーズで発表した『魔女図鑑』を経て、いよいよメジャーデビューを飾る。しかも、『変身少女』は吉澤いわく「ラブリーポップス」の詰まった可愛らしい作品。彼女は文字通り、魔女からキラキラとした美少女アイドルへと変身したのか……?

というと、話はそんなに単純ではない。吉澤の楽曲は、曲の中に物語を設定し、その主人公になり切ることで、聴き手に楽しんでもらおうとすることが大前提。だからこそ、曲と作者を同一視されてしまうことには葛藤があるし、コミュニケーションに対する苦手意識も消えたわけではないようだ。つまり、吉澤嘉代子は今も修行の真っ最中なのだ。

本作は、そんな現在の吉澤を象徴するリードトラック“美少女”で始まる。同年代の女の子が共感できるラブリーポップスであると同時に、「それでもやっぱり歌が好き」という自らの想いも詰め込み、<恋がしたい これまでの過去を許せるような>という歌詞からは、「魔女時代」からの連続性も感じさせる。また、<鏡よ鏡>という歌詞は、「聴いた人が曲に自分を投影してほしい」という、彼女の姿勢の表れでもあるはず。これからも変身を続けるであろう吉澤嘉代子のベーシックがここに刻まれているのだ。

「怒られてもいいから、とにかく自分の意見を言ったほうがいいよ」って、チャットモンチーのアッコさんからアドバイスをいただいて、最近やっと言えるようになりました。

―最初の取材からちょうど1年ぐらい経ちましたが、インタビューには慣れましたか?

吉澤:少し慣れました。前にインタビューしていただいたときは、ずっと下を向いていたと思うんですけど……。

―そうだったかもしれません(笑)。でも、ちゃんと向き合って喋れるようになりました?

吉澤:またそうなるかもしれないです(笑)。

―(笑)。メジャーデビューをしてなにが変わるかって、まず関わる人たちの人数が多くなるから、コミュニケーションはますます重要になってきますよね。

吉澤:そうですね、ホントに。インディーズのときはディレクターさんとマネージャーさんと私の三人だけでやっている感じだったので、今は結構戸惑うこともあります。今回『変身少女』を作るにあたっても、最初は自分の意見が言えなくて、モヤモヤがたまってしまっていたんですね。でも、チャットモンチーのアッコさん(福岡晃子、“美少女”に参加)に「怒られてもいいから、間違ってもいいから、とにかく自分の意見を言ったほうがいいよ」って言ってもらえたのが大きくて。私の発言のせいでいろんなものが止まってしまうのがすごく怖かったんですけど、ホントに最近やっと言えるようになりました。

吉澤嘉代子
吉澤嘉代子

―吉澤さん、柔らかそうな雰囲気ですけど、芯には強いものを持ってる人ですもんね。

吉澤:芯っていうか……わがままなんです、すごく。

―でも、結果的に今作は「自分がこうしたい」って思う作品になったっていうことですよね。

吉澤:そうですね。

「目の前にいるお客さんが笑ってくれればそれでいいや」って、ホントに強く思ったんです。

―すごく気になったのが、今回「ラブリーポップス」をテーマにしているじゃないですか? でも、前の取材でも言っていたように、吉澤さんにとって、ラブリーポップス、ラブソングっていうのは、苦手なタイプの曲だったと思うんです。メジャーデビューのタイミングで、なぜあえてそれをテーマにした作品を作ろうと思ったのか、そこが一番聞きたくて。実際、今作を作るにあたっては、どういう意図があったんですか?

吉澤:今作は私の中では覚悟の1枚なんです。おっしゃったように、『魔女図鑑』のときも、“未成年の主張”とか“らりるれりん”とか、ラブリーポップスは苦手なタイプの曲でした。だから、いつの間にか“未成年の主張”とかがリスナーにすごく受け入れてもらえて代表曲みたいになったことに、最初はすごく戸惑いもあったんです。でも一方で、同世代の女の子とかに「“未成年の主張”が一番好きです」とか言ってもらえると、やっぱり嬉しくて、「みんなが喜んでくれるものを作りたい」って思うようになって。

―なるほど。ライブで直接お客さんと触れ合う機会も増えたでしょうしね。

吉澤:そうですね。今までライブは「間違えたらどうしよう」とか「怒られたらどうしよう」っていうことばかり気になって、お客さんを見る余裕がなかったんです。でも、去年のファーストワンマンショウでは、結果的に自分のやりたいことを全部詰め込むことができたし、それを喜んでもらえてすごく幸せだったんです。そこから少しずつお客さんを見る余裕が生まれたのかも。その後は一人旅ライブが始まって、打って変わって行き当たりばったりの、ホントに一人でCDを持って全国を回ったんですけど……。

―あれって、そもそも何でそういうことをやろうと思ったんですか?

吉澤:それは……「やってこい」って言われたから(笑)。

―なるほど、「鍛えてこい」と(笑)。

吉澤:毎日お客さんが違う中、そのお客さんにどれだけ笑ってもらえるか、打ち解けられるか、っていうのを目標にやっていて。これまでライブで踊ったりすると、「吉澤嘉代子はアイドルみたいになってしまった」とか言われて落ち込んだこともあったんですけど、でも「目の前にいるお客さんが笑ってくれればそれでいいや」って、ホントに強く思ったんです。“未成年の主張”とか“らりるれりん”にはライブでもすごく助けられたし、今の自分の一番の武器はラブリーポップスなのかなと思って、今回メジャーからの初めての作品で、そこに一点集中したものを出そうと覚悟を決めたんです。

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イベント情報

吉澤嘉代子『変身少女』発売記念CD購入者イベント
ミニライブ&サイン会

2014年5月24日(土)13:00~(受付開始・集合12:30)
会場:大阪府 あべの Hoop 1F オ-プンエアプラザ(イベントスペース)

2014年5月24日(土)夕方予定
会場:大阪府 京橋ダイエーイベントスペース

2014年5月25日(日)昼予定
会場:兵庫県 タワーレコード神戸店

2014年5月25日(日)17:00~(受付開始・集合16:30)
会場:京都府 タワーレコード京都店

2014年5月31日(土)13:00~(受付開始・集合12:30)
会場:福岡県 タワーレコード福岡店
※ミニ・ライブは観覧フリー、イベント参加券は福岡市内「よか音」協賛14店舗でご購入者に先着で配布

2014年5月31日(土)17:30~(受付開始・集合17:00)
会場:広島県 HMV広島本通店

2014年6月1日(日)12:00~
会場:東京都 タワーレコード新宿店 7Fイベントスペース

ディスクユニオン全店対象購入者イベント
2014年6月1日(日)19:00~(受付・集合18:45)
会場:東京都 dues新宿
※クローズドスペースにつき、ミニライブ&サイン会ともにイベント参加券をお持ちのお客様のみ参加可能

『吉澤嘉代子デビューAL「変身少女」リリースパーティー ~嘉代子、メタモルフォーゼ!~』

2014年6月15日(日)OPEN 17:15 / START 18:00
会場:東京都 渋谷duo MUSIC EXCHANGE
出演:吉澤嘉代子
料金:前売3,000円 当日3,500円(共にドリンク別)

プロフィール

吉澤嘉代子(よしざわ かよこ)

1990年埼玉県川口市生まれ。鋳物工場街育ち。父の影響で井上陽水を聴いて育ち、16歳から作詞作曲を始める。2010年11月、ヤマハ主催のコンテスト『The 4th Music Revolution JAPAN FINAL』に出場し、グランプリとオーディエンス賞をダブル受賞。2013年インディーズから1st mini Album『魔女図鑑』リリース。2014年5月14日、『変身少女』でメジャーデビュー。

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