特集 PR

アイドルブームはどこまで行く?異色イベント発の「泡ドル」鼎談

アイドルブームはどこまで行く?異色イベント発の「泡ドル」鼎談

インタビュー・テキスト
柴那典
撮影:永峰拓也
2014/08/21

百花繚乱のアイドルシーンに、また一つ、新たなグループが登場する。スペイン・イビザ島のクラブイベントをヒントに参加者が泡まみれになる『泡パーティー』を主催してきたパーティークリエイターafromance、Def techやDJ Souljah、Spontaniaをはじめとして、海外で数々のクラブミュージックを生み出してきたサウンドプロデューサーKENSHU、ももいろクローバーZなどの楽曲を手掛けてきたmichitomoらが中心となって立ち上げたユニット「泡ドル」。もちろんその名の通り、『泡パ』と連動したプロジェクトだ。4月にオーディションを開始し、7月にメンバーが決定。8月16日に豊洲MAGIC BEACHで行われた『泡フェス』が初舞台の場となった。

今回はクリエイター三人に集まってもらっての初取材が実現。プロジェクトの背景だけでなく、現場で活躍するクリエイターたちがアイドルブームやクラブカルチャーの今をどう見ているのかも、語ってもらった。

「泡ドル」っていうコンセプトはネタっぽく受け止められる可能性もあるなと思ったんです。でも、だからこそ王道で行きたかったんですよね。(afromance)

―まず、どういうところからこのプロジェクトが始まったのでしょうか?

afromance:もともと、KENSHUさんとmichitomoさんでアイドルを作りたいという話があったそうなんです。それとは別に、僕は『泡パ』でKENSHUさんにDJとして出ていただいたり、いろいろご一緒していて。それで今年の正月、KENSHUさんに「泡ドルをやりたい」という話をしたら、「それ、いいじゃないですか!」って意気投合したんです。僕としては、イベントとして『泡パ』をやるだけじゃなくて、アイコンとなるようなキャラクターを作っていくことをいつかやりたいと思っていたので。

afromance
afromance

KENSHU:afromanceからその話を聞いて、「やりますか!」って二つ返事で答えましたからね。僕自身はこれまでどちらかというとエレクトロ系の尖った音を作ってきたのですが、アイドルのプロジェクトに挑戦したいという野望は昔からあって、タイミングを計ってたのもあったし、afromanceとだったら面白いことができるだろうな、と。

―最初のミーティングではどういうことを話したんですか?

KENSHU:まずは二人が面白いと思えるアイデアをどんどん挙げていきましたね。『泡パ』というのが体験型のイベントなので、会場に行って、いろんなことを体験させてくれるアイドルがいいよねっていう話はしたかな。

―michitomoさんとKENSHUさんもアイドルを作ろうと考えていたとのことですが、このお二人はもともとどういう繋がりだったんでしょう?

KENSHU:僕とmichitomoさんは、同じ建物に作業場を持っているんです。そのオーナーの繋がりで知り合いだったんですよ。

左から:KENSHU、michitomo
左から:KENSHU、michitomo

―michitomoさんは、それこそももいろクローバーZの“走れ”やアップアップガールズなど、近年ではアイドルの楽曲もいろいろ手がけられていますよね。

michitomo:ただ、僕としてはアイドルをやりたくてこの業界に入ったわけではなくて、もともといろんな音楽制作の仕事をやっていたんですね。でも、近年はアイドルブームもあって、需要も増えたし発注も多くなってきた。自然とそういう仕事をやるようになった感じなので、今は「終わらないで、アイドルブーム!」って思ってます……(笑)。

『泡フェス』会場風景
『泡フェス』会場風景

―一方、KENSHUさんはこれまでアイドル楽曲を手掛けてきたわけではなかったですよね。

KENSHU:曲を作る側としては関わっていなかったんですけど、実は昔、アイドルの制作事務所にずっといたんですよ。Perfumeがインディーズの頃の現場をやらせてもらったときに、「アイドルの世界って面白いな」って思いました。ちょうどその頃、インディーズで僕のCDが出て、Perfumeの最初のCDと発売日が一緒だったんです。そしたら、制作現場に僕がいるのを知ってたPerfumeのファンが僕のCDも買ってくれて、アイドルのファンに音楽に詳しい人が多いってことを実感したんです。10年くらい前の話ですけど、いつかアイドルをやってみたいと思ったのはその頃ですね。

―afromanceさんは、KENSHUさんとmichitomoさんというクリエイター陣の組み合わせにどういう可能性を感じたんでしょうか?

afromance:僕自身はアイドル業界の外側にいる人間なんですけれど、そこに参入していくときに、「泡ドル」っていうコンセプトはネタっぽく受け止められる可能性もあるなと思ったんです。でも、だからこそ王道で行きたかったんですよね。ストレートに、ちゃんと音楽で勝負できるということを意識してるので、やっぱり信頼できる方々と一緒にやりたいと思ってました。

Page 1
次へ

プロフィール

michitomo(みちとも)

作曲家・編曲家・リミキサー。近年では主にアイドルのサウンドプロデュースを手がけており、ももいろクローバーZ“走れ!”や吉川友、アップアップガールズ(仮)などのサウンド面で高い評価を得ている。

afromance(あふろまんす)

2006年、京都で活動を開始。初期から京都クラブシーンをボトムアップするイベント“I GET A HOUSE@LAB.TRIBE”をプロデュースしつつ、京都エリアDJの若手代表として数々のメジャーアーティストと共演。2009年より活動の拠点を東京に移し、2012年には、都内初の“原宿 泡パーティー”を主催。さらに、アメリカ ネバタ州の砂漠のフェス“BURNING MAN”の日本リージョナルイベント“BURNING JAPAN”の主催など、活動は多岐に渡り、日本のパーティーシーンに変革を起こすべく精進中。

KENSHU(けんしゅう)

オーストラリア、ウィーン生まれ。音楽家の両親のもと、幼少の頃よりクラシック音楽をベースに様々な楽器に親しむ中、ヒップホップカルチャーに多大な影響を受け、12歳よりDJスタート。圧倒的なDJスキルと様々なジャンルを通過してきた音楽的センス溢れるプロデュースワークは多方面から高い注目を集めている。8月に『mastermind MUSIC3』が発売。

泡ドル

『泡パーティー』で公開オーディションを行った新アイドル。本格的なダンスミュージックと泡を発射するパフォーマンスを行う。作曲およびプロデュースは、ももいろクローバーZなど数々のアイドルやアーティストに楽曲を提供するmichitomoが担当。作詞は、U-KISS、リュ・シウォンらの作詞を行う大館敬、クリエイティブディレクションは『泡パーティー』を主催するafromance、総合プロデュースはKENSHUがそれぞれ手掛ける。

SPECIAL PR 特集

もっと見る

BACKNUMBER PR 注目のバックナンバー

もっと見る

PICKUP VIDEO 動画これだけは

PAELLAS“Orange”

1stデジタルシングルから“Orange”のMVが公開。Spikey Johnが監督を務め、研ぎ澄まされたクールな表現で楽曲を彩る。次第に日が落ちていく情景はどこかメランコリックで、いつの間にか私たちは彼らに物語を見出そうとしてしまっていた。過ぎ去った夏に思いを馳せながら、映画のように濃密な4分間をゆったりと味わえるはず。(野々村)

  1. BABYMETALからYUIMETALが脱退、新体制での新曲が本日配信リリース 1

    BABYMETALからYUIMETALが脱退、新体制での新曲が本日配信リリース

  2. TWICEドームツアー来年開催 東京ドーム2DAYS&ナゴヤドーム&京セラドーム 2

    TWICEドームツアー来年開催 東京ドーム2DAYS&ナゴヤドーム&京セラドーム

  3. 松岡茉優が初主演作『勝手にふるえてろ』からの1年を振り返る 3

    松岡茉優が初主演作『勝手にふるえてろ』からの1年を振り返る

  4. 高岩遼、28歳。ギャングな姿の奥にある、弱音や生い立ちを明かす 4

    高岩遼、28歳。ギャングな姿の奥にある、弱音や生い立ちを明かす

  5. サニーデイ・サービスの生き急ぐような2年間の真相。5人が綴る 5

    サニーデイ・サービスの生き急ぐような2年間の真相。5人が綴る

  6. 平手友梨奈×市川染五郎がラジオで対談 12月にJ-WAVEで放送 6

    平手友梨奈×市川染五郎がラジオで対談 12月にJ-WAVEで放送

  7. 柳楽優弥×新田真剣佑がスキンケアに没頭するギャツビー新CM 曲は米津玄師 7

    柳楽優弥×新田真剣佑がスキンケアに没頭するギャツビー新CM 曲は米津玄師

  8. LILI LIMITが12月に解散、ラストワンマンは結成の地・山口 8

    LILI LIMITが12月に解散、ラストワンマンは結成の地・山口

  9. Chim↑Pomが、「ロボット」でなく「人間」レストランを開く理由 9

    Chim↑Pomが、「ロボット」でなく「人間」レストランを開く理由

  10. 野木亜紀子脚本のNHKドラマ『フェイクニュース』。報道出身Pが明かす想い 10

    野木亜紀子脚本のNHKドラマ『フェイクニュース』。報道出身Pが明かす想い