特集 PR

女性SSWとして唯一無二で在り続ける小島麻由美、本格的に再始動

女性SSWとして唯一無二で在り続ける小島麻由美、本格的に再始動

インタビュー・テキスト
柴那典
撮影:永峰拓也
2014/12/02

部屋の奥にはアップライトピアノ、真ん中にはスピーカーと音源制作用のコンピューターやアナログテープレコーダー。そして壁には、小島自身が描いたCDジャケットのイラストが貼られている。取材に訪れた場所は、マンションの1階にある彼女の自宅兼プライベートスタジオ。日常感が漂う空間にて、和やかでリラックスしたムードの中での取材だった。

今年夏にリリースしたミニアルバム『渚にて / On the Beach』に続き、約4年ぶりのフルアルバム『路上 / On the Road』を完成させた小島麻由美。一言で言うなら、とてもご機嫌な音楽が形になっている。スウィングする8ビートに、軽やかな歌声。ASA-CHANG、カジヒデキ、塚本功、ハッチハッチェル、Dr.kyOnなど豪華なミュージシャンたちが、とにかく全身で楽しんで演奏している。1995年のデビューからはもうすぐ20年。いまだ彼女に追随するような存在の女性シンガーが登場していないのは、彼女のセンスと音楽への向き合い方が唯一無二のものであるゆえだと思う。新作について、そして音楽と生活について、語ってもらった。

(音楽活動の原動力は)やっぱり、好きだから。快楽度が高いからですよね。

―普段はお子さんを育てながら曲を作ったり制作をしたりしているんですよね。ここは自宅兼スタジオっていうことでしょうか?

小島:というより、まあ、自宅です(笑)。スタジオっていうほどのものじゃないですよ。この部屋は曲を作ったりする場所なんですけれど、今後はもうちょっとちゃんと歌を録れるようにしたいなって。

小島麻由美
小島麻由美

―実際に来てわかったんですが、生活と音楽がすごく密着しているんですね。

小島:あはは! 恥ずかしいです、子ども泣いてるし(笑)。

―子育てが落ち着いたから、音楽活動を本格的に再始動することを決めたそうですね。

小島:そうです。下の息子はまだ2歳だけど、昼帯はけっこう自由に動けるようになったので。

―子どもが生まれてから、小島さんの日々の暮らしの中で、音楽のあり方は変わってきました?

小島:特に変わらないですね。音楽を作るのも聴くのも、やっぱり大好きだし。ただ、子どもがいるから5時以降は何もできないのね。食事の支度をしてお風呂入れて終わり。だから音楽活動は、夕方までが勝負。スタッフがみんな協力してくれるから、たまに無茶してレコーディングスタジオに連れて行ったりもするけれど。

小島麻由美が手掛けたアートワーク

―以前はかなりマイペースな暮らしの中で、自分の好きなペースで音楽をやられていた。でも、子どもができると子ども中心のペースになるわけですよね。大変じゃないですか?

小島:もう、大変! スタッフや家族の協力がないと、子ども二人を育てながら音楽やるのは絶対に無理ですね。事務所の社長が子どもたちを見てくれるからツアーもできるけど、そうじゃなかったら難しいですよ。

―そこで改めてお伺いしたいんですけれど、今の小島麻由美さんが音楽活動をする原動力やモチベーションって、どういうところにあるんでしょうか?

小島:それはやっぱり、好きだから。快楽度が高いからですよね。出来上がったCDも、何度も聴いてるんですよ。嬉しくて(笑)。

―実は8年前にインタビューさせていただいた時にも、同じ質問をしたんです。小島麻由美さんの音楽の原動力は何ですか? って。

小島:本当? 何て言ってました?

―「自分の作品を聴くのが楽しいから」って。

小島:あははは! 進歩のない人間だな(笑)。

Page 1
次へ

リリース情報

IMGright
小島麻由美
『路上 / On the Road』(CD)

2014年12月3日(水)発売
価格:2,800円(税込)
DDCB-12073

1. モビー・ディック
2. テキサスの黄色い花
3. 白い猫
4. 水曜日の朝
5. 素敵なロックンロール
6. あなたはミー・私はユー
7. メリーさんの羊
8. 泡になった恋
9. あなたの船
10. モダン・ラヴァーズ

イベント情報

YEBISU GARDEN PLACE 20th Anniversary presents
『L'ULTIMO BACIO Anno 14 小島麻由美 2014年最終公演』

2014年12月18日(木)OPEN 18:00 / START 19:00
会場:東京都 恵比寿ガーデンホール
料金:5,800円(ドリンク別)

プロフィール

小島麻由美(こじま まゆみ)

東京都出身。1995年デビュー。アルバム『セシルのブルース』はジャズ、ジンタ、歌謡曲などの影響と少女的感性が結びついた「古くて新しい」音楽として注目をあつめる。作品毎に意匠を変化させながら、「スウィングする日本語の唄」を軸に、数多くの冒険的、圧倒的な作品を発表。独自のコンボ・サウンドとともに立上がる唯一無二の世界が音楽リスナー達を魅了しつつづけている。NHK『みんなのうた』に提供した“ふうせん”では、自らイラスト・アニメーションも手がけた他、イラスト&散文集『KOJIMA MAYUMI'S PAPERBACK』等も発表。多方面にその才能を発揮している。近年では「キッチン泡ハイター」CM曲などでも唯一無二の歌声を響かせている。デビュー20周年となる2015年を目前に、12月3日にはフルアルバム『路上 / On the Road』をリリース。今までのスローペースを払拭する本格的再始動を果たす。2015年も精力的な活動を計画中。

SPECIAL PR 特集

もっと見る

BACKNUMBER PR 注目のバックナンバー

もっと見る

PICKUP VIDEO 動画これだけは

突然少年“火ヲ灯ス”

教室でも放課後でも負け続けたこと、弱さ故に大事な友達も傷つけてきたことーー振り返るほど情けなさでズタズタになってきた自分達の青春を全部吐き出しながら、だからこそ今まで裏切らず側にいてくれた人を離さず抱き締めて生きていきたいのだと表明する1stアルバムが『サンキュー・マイ・フレンド・アンド・マイ・ファミリー』だ。ブッチャーズ、eastern youth、NUMBER GIRLを抱き締めて離さない号泣ファズは変わらぬまま、アルバムタイトルの通り「誰に何を歌いたいのか」に重心を置いた結果としてバンドサウンドが撚られ、歌がグッと前に出た。汗と唾を撒き散らす激情の成分はやや減ったが、あなたと友達になりたい、友達との絆を目一杯歌いたい、だからまずは自分達が素っ裸になってあなたと向き合いたいという意志がスウィートなメロディに乗って突き抜けている。「たったそれだけ」をたったひとりに伝えるためにもんどり打つ、バンドの核心がそのまま映し出されたMV。端からライブの中核を担ってきた名曲がさらに躍動している。(矢島大地)

  1. 『天空の城ラピュタ』ムスカのサングラス&パズーのゴーグル型眼鏡、商品化 1

    『天空の城ラピュタ』ムスカのサングラス&パズーのゴーグル型眼鏡、商品化

  2. ワンピース麦わらの一味が高校生に、カップヌードル新CM 楽曲はバンプ 2

    ワンピース麦わらの一味が高校生に、カップヌードル新CM 楽曲はバンプ

  3. 『ロッキン』第4弾でスピッツ、くるり、あいみょん、Juice=Juiceら51組 3

    『ロッキン』第4弾でスピッツ、くるり、あいみょん、Juice=Juiceら51組

  4. Vampire Weekendを紐解く6つの視点 オロノ、角舘健悟らが綴る 4

    Vampire Weekendを紐解く6つの視点 オロノ、角舘健悟らが綴る

  5. 椎名林檎、新AL『三毒史』収録曲“鶏と蛇と豚”PV公開 監督は児玉裕一 5

    椎名林檎、新AL『三毒史』収録曲“鶏と蛇と豚”PV公開 監督は児玉裕一

  6. 光石研&松重豊&鈴木浩介が故郷の福岡をノープランでドライブする旅番組 6

    光石研&松重豊&鈴木浩介が故郷の福岡をノープランでドライブする旅番組

  7. 『スパイダーマン』新作、トムホやゼンデイヤら4人のキャラポスター公開 7

    『スパイダーマン』新作、トムホやゼンデイヤら4人のキャラポスター公開

  8. 王舟と夏目知幸のフレンドシップ。アドバイスで心の花を咲かせ合う 8

    王舟と夏目知幸のフレンドシップ。アドバイスで心の花を咲かせ合う

  9. 福山雅治×石田ゆり子 映画『マチネの終わりに』に伊勢谷友介、桜井ユキら 9

    福山雅治×石田ゆり子 映画『マチネの終わりに』に伊勢谷友介、桜井ユキら

  10. tofubeatsが音楽を続けてきたわけ。その道を極めることの面白さ 10

    tofubeatsが音楽を続けてきたわけ。その道を極めることの面白さ