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ポップでキュートな「ふぇのたす」が広げていく、新時代の輪

ポップでキュートな「ふぇのたす」が広げていく、新時代の輪

インタビュー・テキスト
柴那典
撮影:豊島望
2015/03/06

基本的に、何でもなさそうなものの中に面白いものをみつけるのが、僕らのスタンスなんですよ。(ヤマモト)

―映画『おんなのこきらい』には、皆さん出演もされました。

みこ:しちゃいましたね(笑)。

ヤマモト:みこさんはセリフもありましたからね。

みこ:ありましたね。私はカフェの店員という役で、主演の森川葵ちゃんとセリフを交わすシーンがあって。かなり重大なシーンだったんですよ。葵ちゃんの演技の気迫がすごくって、めちゃくちゃ緊張しました。

―単に主題歌を提供するわけじゃなくて、一緒に映画を作っていったわけですね。

ヤマモト:最初にスタッフ一同が集まる飲み会から参加してました(笑)。

みこ:誘われた飲み会は断らない、っていうのが私の中でのテーマなんです。

―初めての映画出演は、貴重な経験でした?

みこ:貴重でしたね。それまで私、映画って嫌いだったんですよ。でも本当に偶然にも去年から映画の面白さに目覚め始めて、その頃に『おんなのこきらい』の話をいただいて。しかも『MOOSIC LAB』で準グランプリをいただいて、2月14日から全国上映が決まって、それと同時に私達のメジャーデビューも決まって。何一つ最初から決まっていたことなんてなかったけど、映画と一緒に成長してきたような感じがあって。本当に貴重な体験でした。

―ふぇのたすは、メジャーデビューのタイミングで、アートディレクターとも、映画監督とも、一緒に楽しめたわけです。この先も、たとえばファッションとか、いろんなところとやりたい?

みこ:やりたいです! もちろん! 360度なんでもやりたいです。

―ふぇのたすがそういう風に誰かと一緒に面白いモノを作る、楽しんでやるっていうスタンスを共有できる秘訣は、どういうところにあると思います?

みこ:私が人間が大好きだからかもしれないです。

ヤマモト:うん。基本的に、何でもなさそうなものの中に面白いものをみつけるのが、僕らのスタンスなんですよ。もはや趣味レベルでそういうことが行われていて、例えば、今回のアルバムの中で“サラダになあれ”って曲があるんですけど、別にこんなこと考えなくたっていいだろってことの中にも、面白いことがある。

―野菜とサラダの違いはドレッシングがかかってるかどうか、ってことだけを歌ってる曲ですね。

ヤマモト:そういう風に、僕らの中で面白いことを探すことが面白い。そうすると、たとえばアートディレクションでも「こういうものが作れます」「じゃあやりましょう」っていうのを超えて、一緒にやってて面白いことが作品になる。そういう「面白いところを探す」っていうのがポイントかもしれない。

左から:澤“Sweets”ミキヒコ、みこ、ヤマモトショウ

―たとえば“サラダになあれ”をスーパーの生鮮食品売り場の人が気に入ってくれて、「野菜の売り場でミニライブやってください」って言われたら?

ヤマモト:やると思います。

みこ:乗りますね、完全に(笑)。楽しそう。

―可能性はまだまだありますね。

ヤマモト:そうですね。可能性を探すのが楽しいんじゃないですかね。ただ、言うのは簡単なんですよ。それっぽい集まりにいくと「面白いことやりましょうよ!」ってよく言ってくる人、いるじゃないですか。

―いるいる(笑)。

ヤマモト:でも、面白いことなんてすぐにできるわけないんで。まずは相手の面白いところを見つける。それに、自分達がどれだけ面白い人間になれるかっていう努力も続ける。そういう話はずっとしてるよね。努力って言うより、最近あった面白い話とか喋ってるだけだけど(笑)。でも、結局それが曲になってたりするからね。

―楽しくやるためには、それ相応に考えることは必要なんですね。

ヤマモト:考えてる時間は確かに長いと思います、ふぇのたすって。スタジオに入る前が長かったりする。相変わらずみんなでご飯を食べてるし、そういう時にすごく話をするし。

みこ:その話をしてるのも楽しい。

「次の時代で格好いいものはきっとこれだ」と思ってふぇのたすをやってるんですよ。だから、早くその中心になりたいですね。それが私の一番やりたいこと。(みこ)

―ちなみに、ふぇのたすは1980年代的なエレクトロポップの音楽性をやっているわけですが、このキラキラした感じはなぜ三人の好みにハマるんでしょう?

ヤマモト:80'sに共通してる感覚って、一つひとつの音にはこだわりがある一方で、すごく上手いとかテクニカルでは全然なくて、とにかく格好いいと思ってるものをそのまま出している感じがあるんですよね。たとえばTR-909(1980年代にローランドから発売され、名器となったドラムマシン)の音って、ドラムそのものの音とは全然違うじゃないですか。でも、それを格好いいと思ってテクノやエレクトロポップに使った人達がいた。それって、「音楽はこうじゃないといけない」という先入観から離れた、まさに本来の意味でのサブカルチャーだと思うんです。そういうスタンスがやっぱり自分達に近いなって感じてますね。

―サウンドだけじゃなくてスタンスも理由になっている。

ヤマモト:そうですね。音楽性も影響を受けてるけれど、同時に考え方も共通しているという。「格好よければいい」っていう感覚は、そこから引き継いでるものなのかなと思いますね。

―去年、NHK教育テレビで宮沢章夫さんが『ニッポン戦後サブカルチャー史』という番組をやっていたんです。そこで、1980年代について「みんなが格好よくなろうとしてた時代なんだ」って言ってたんですね。1990年代以降はそれに照れや気取りが出てきたりする。リアルさを求めたりする。でも、1980年代は真っ直ぐに格好いいことを目指していた。軽薄なんだけれども、その軽薄さがキュートさにつながっていた。

ヤマモト:確かにそれはふぇのたすの感覚に当てはまるかもしれないな。

:僕らも軽薄に見られる瞬間もあるからね。

ヤマモト:でも、全然、それでいいんですよ。俺らはこれが格好いいと思ってやってるんで。そこで変に嘘をつきたくないし、自分達がいいと思ってるものはそのまま出したいし。それがそのまま受け止められていくのが面白いかなと思います。

―では最後に。ふぇのたすとして、今後はどういう存在になっていきたいですか?

みこ:私、「次の時代で格好いいものはきっとこれだ」と思ってやってるんですよ。だから、早くその中心になりたいですね。それが私の一番やりたいこと。

:音楽からいろんなことができるんだなっていうのを見てもらいたいと思いますね。僕らは本屋さんでトークショーもしたし、まだまだやれることは沢山あると思っているので。

ヤマモト:まずは、メジャーに来た一つの意味としても、できる限り多くの人に聴いてもらいたいです。それで、僕達の考える面白さをいろんな人にも感じてもらいたい。そのための活動をしたいなと思います。そこから自然に繋がりが広がっていくといいなと思いますね。

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リリース情報

ふぇのたす『PS2015』(CD)
ふぇのたす
『PS2015』(CD)

2015年3月11日(水)発売
価格:2,160円(税込)
UMCK-1507

1. 今夜がおわらない
2. ふふふ
3. 女の子入門
4. ファッション戦争
5. サラダになあれ
6. 夜更かしメトロ

イベント情報

ふぇのたす
『PS2015』発売記念 東京・大阪リリースパーティ

2015年4月1日(水)
会場:大阪府 心斎橋 Pangea

2015年4月3日(金)
会場:東京都 六本木 Super Deluxe

作品情報

『おんなのこきらい』

2015年2月14日(土)からシネマカリテで公開中
監督・脚本:加藤綾佳
主題歌・劇中歌:ふぇのたす
出演:
森川葵
木口健太
谷啓吾
井上早紀
加弥乃
松澤匠
巴山祐樹
緑茶麻悠
ふぇのたす
配給:SPOTTED PRODCTIONS

プロフィール

ふぇのたす

2012年、なつに結成された、みこ(Vo)、ヤマモトショウ(Gt,Syn)、澤“Sweets”ミキヒコ(Digital Per)からなるエレクトロポップユニット。東京で、別のバンドで活躍していたヤマモトショウと澤“Sweets”ミキヒコに、シンガーソングライターとして活躍していたみこがボーカリストとして加わる。2013年、なつに1st Mini Album『2013 ねん、なつ』をインディーズでリリース。吉田豪氏の絶賛を受ける。2014年、5月にリリースした2nd Mini Album『胸キュン’14』では、タワーレコード新宿店ウィークリーチャート3位、ヴィレッジヴァンガード日刊商品ランキングで第3位を記録! 2014年6月に行った渋谷WWWワンマンライブはSOLD OUT!、12月には渋谷CLUB QUATRROのワンマンライブを大成功に終わらせた。ふぇのたすの世界観を元にして作られた映画『おんなのこきらい』(監督:加藤綾佳、主演:森川葵)が2015年2月より全国順次全国公開が決定。メンバーも出演し、スクリーンデビューも果たす。1980年代エレクトロポップなサウンドに、一度聴いたら忘れられない親しみやすいメロディ、みこのキュートなボーカルが特徴。そのゆるかわいさは、中毒性10000%! あなたもふぇのたすにやみつきになること間違いなし!

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