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tioが語る、都会に住まないからこそできる音楽と暮らしの両立

tioが語る、都会に住まないからこそできる音楽と暮らしの両立

インタビュー・テキスト
加藤直宏
撮影:田中一人
2015/05/26

(四日市市から)離れる理由がないですね。音楽を作る環境としても、自分たちに合っていると思います。(下田)

―改めて地元を拠点に活動している理由についても教えていただきたいです。

下田:離れる理由がないですね。やっぱり生活や日常から生まれたものを音にしたいので、音楽を作る環境としても、自分たちに合っていると思います。

水谷:みんな仕事をしていて、それぞれの暮らしがあるというのが大前提なので、まずはそれを大事にしたいんですよね。そこを崩したくないし、崩れるのであれば、バンドは諦めるしかないのかなって。それぞれの暮らしを維持しつつ、ちゃんと音楽活動をやっていきたいと思っています。そういう意味では、暮らしを大事にできるのであれば、三重にこだわる必要はないのかも。

下田:まあ、四日市って日本の真ん中らへんなので、他の都道府県にライブをしに行くにも、どこでも日帰りで行けて便利なんですよね(笑)。

tio

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―なるほど!

下田:あと都内の貸しスタジオに比べたらスタジオ代もかなり安いから、時間をかけて制作できるのも地方の利点だと思います。

―現在、四日市に音楽シーンはあるんでしょうか?

水谷:四日市にはもともと「ガソリン」という伝説的なガレージバンドがいて、彼らの流れでガレージのシーンが広がって、そのあとハードコアやロックンロールのバンドが生まれてきました。そうしたシーンはいまの若手にもしっかり受け継がれていると思いますね。ただ、僕たちはそうしたシーンと離れたところにいて……結構、孤立してると思います(笑)。

下田:僕たちは地元のライブハウスに出演したことがほとんどなくて。カフェとかでライブやらせてもらいながら続けてきたんです。

水谷:ライブハウスよりも、むしろDJの人たちと一緒にやることのほうが多かったかもしれない。四日市市にはクラブもいくつかあるんですよ。カフェ自体もたくさんありますし、アナログ盤を置いているようなレコード屋さんとか、昔からやっているジャズとか歌謡曲のお店とかもありますし、意外と工業地帯や田園だけじゃなくて色々なカルチャーがあります。

―四日市市は、県庁所在地の津市よりも人口的には多いですもんね。

新美:大きな工業地帯があるので、仕事があるんですよね。地方から働きにきている人も多いし、外国人も多い。だから極端に不景気になることがないみたいです。それで町が比較的に元気なのかもしれない。

tio

工業地帯だから別に海がきれいでもないし、むしろよどんでますけれど、ツアーとかから帰ってきて、そのよどんだ海を見るとほっとする感じがある。(伊藤)

―最後にそんな四日市市のご当地自慢を教えてください(笑)。

伊藤:やっぱりコンビナートの夜景(笑)。

下田:車で国道23号線を走っていると、名古屋港くらいからずっと一面に工業地帯のランドスケープが見えるんですけれど、県外から来た人はみんな結構感動してくれます。

伊藤:僕らはまた別にええ場所を知ってるからな。

水谷:え、そうなの?

伊藤:暇な時とか黄昏に行く場所、あるでしょ? え、ないの?

水谷:ない(笑)。

伊藤:工業地帯だから別に海がきれいでもないし、むしろよどんでますけれど、ツアーとかから帰ってきて、そのよどんだ海を見るとほっとする感じがあるというか。俺はよく黄昏に行っとるよ(笑)。

下田:たしかにね。東京から帰ってくる時に伊勢湾岸高速から工業地帯が見えてくると、「帰ってきた」って感じるな。

伊藤:そやろ。あの独特の磯の香りを嗅ぐと、「帰ってきたなあ」って思う。

新美:まとめると、『1984』にはそんな三重から発信しているぞという気持ちも込めたかったということです(笑)。地元で暮らしながら生まれてくる音を多くの人に聴いてもらいですね。

水谷:“ungraspable”のPVも、バンド結成当時にいつも練習していた場所で撮っているんです。そこには工業地帯も映ってます。夜から朝にかけての時間で撮影をしたんですけれど、すごく綺麗な色で撮れているので、ぜひ見て欲しいですね。

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リリース情報

tio 『1984』(CD)
tio
『1984』(CD)

2015年5月27日(水)発売
価格:2,400円(税込)
bud music, inc. / SPACE SHOWER MUSIC / DQC-1490

1. ROLL
2. umpire
3. ungraspable
4. W+D
5. meiro
6. RUN RUN RUN
7. 一週間
8. 冬の終わりに
9. 4日のマーケット feat.ロボ宙
10. cycle
11. 明日は晴れるから
12. Re:turn

イベント情報

『1984 Release Tour』

2015年5月29日(金)
会場:石川県 金沢 puddle/social

2015年5月30日(土)
会場:大阪府 タワーレコード難波店(インストアライブ)

2015年5月31日(日)
会場:京都府 Live House nano

2015年6月6日(土)
会場:愛知県 名古屋 JAMMIN'

2015年6月14日(日)
会場:東京都 渋谷 LOOP annex

2015年6月26日(金)
会場:香川県 KITOKURAS

2015年6月27日(土)
会場:広島県 尾道 JOHN Burger & Cafe

2015年7月5日(日)
会場:長野県 伊那 GRAMHOUSE

『Free Shelter 2015』
2015年7月12日(日)
会場:岡山県 蔭凉寺

2015年7月14日(火)
会場:長崎県 CAFE HOOMEE

2015年7月18日(土)、7月19日(日)
会場:静岡県 ハートランド朝霧

2015年8月8日(土)
会場:群馬県 Club JAMMERS

2015年8月9日(日)
会場:愛知県 名古屋 TOKUZO

プロフィール

tio(てぃお)

三重発4ピース・インストゥルメンタル・バンド。2008年、水谷真大(Gt,Pan)、新美耕介(AGt)、下田貢(Ba)、 伊藤祐介(Dr)にて結成。2013年夏よりNabowa、jizueなどが所属する京都のレーベル、bud musicに所属し、2014年1月にフルアルバム『toitoitoi』、11月にシングル『ROLL』をリリース。初の全国ツアーを行い、『Natural High!』『GO OUT CAMP』などの野外フェスにも出演。2015年5月27日(水)にはニューアルバム『1984』をリリースする。

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