特集 PR

LITEとmouse on the keysが語る、BATTLESと日本の関係性

LITEとmouse on the keysが語る、BATTLESと日本の関係性

BATTLES
インタビュー・テキスト
金子厚武
撮影:豊島望
2015/11/05
  • 104
  • 774

複数のゲストボーカルを迎えた前作『Gloss Drop』から一転、全編インストゥルメンタルで、ある種の原点回帰を果たした4年ぶりの新作『La Di Da Di』を9月に発表し、11月末に来日公演を控えたニューヨークのスーパーバンド、BATTLES。今回はこのバンドの魅力をさらに多角的に考察するため、LITEのギタリスト・武田信幸と、mouse on the keysのドラマー・川崎昭を招いて、それぞれのBATTLESに対する想いを語ってもらった。

行政書士であり、ライブハウスでセミナーも開催している武田と、専門学校で講師を務める川崎は、インストゥルメンタルを主軸としたバンド活動を行いながら、雄弁に論を展開することもできる二人。この組み合わせだからこその、新たなBATTLES像が浮かび上がってきた。

BATTLESはもともと日本と強い接点を持ってるバンドなんですよ。(川崎)

―まずはそれぞれのBATTLESに対する印象を話していただけますか?

武田:LITEが結成したのは2003年なんですけど、ちょうど結成してすぐに、BATTLESが初めて来日したんです。そのときはまだ情報が全然なかったんですけど、BATTLESのライブを観たら、「俺たちがやりたいこと全部やってる!」って印象だったんですよね。LITEでやりたいと思っていたことをすでにやってる人たちがいたっていう、衝撃の出会いだったのを覚えてます。

BATTLES
BATTLES

川崎:『PEAK WEEK』(『PEAK WEEK TOUR 2004』)だよね?

武田:そうです、そうです。

川崎:some of us(エモ / ポストロック系の品揃えが充実していた渋谷の輸入レコード屋)とcontrarede(54-71のメンバーと立ち上げたレーベル)の小林(英樹)さんや、dotlinecircle(国内外のバンドのブッキング、リリース、マネジメントを手掛けるレーベル)のカトマンさんなどが共同開催した『PEAK WEEK』というポストロックフェスがあったんですよ。

武田:toeやPELE(ウィスコンシン州出身のポストロックバンド)も出てましたよね。『PEAK WEEK』でBATTLESを観て、「超かっこいい」と思ってCDを買おうとしたんですけど、当時はまだDJとコラボしてるCD-Rしかなかったんですよ。しかも、家のプリンターで出したみたいなジャケットで(笑)。

左から武田信幸(LITE)、川崎昭(mouse on the keys)
左から武田信幸(LITE)、川崎昭(mouse on the keys)

―『PEAK WEEK』は2004年の1月だから、まだBATTLESが正式なリリースをする前ですもんね。

川崎:そんな時期からBATTLESが日本に来ていたのは、カトマンさんがいたからですよね。カトマンさんはHELMET(BATTLESのドラマーであるジョン・ステニアーがかつて在籍していたバンド)の来日のときから関わってた方で、そのつながりがあったから、BATTLESはいち早く日本に来てくれたんじゃないかと。僕からしたら、BATTLESは54-71と近いイメージが強くて。実際当時BATTLESのメンバーが「54-71に影響を受けた」って言ってましたからね。つまり、BATTLESはもともと日本と強い接点を持ってるバンドなんですよ。

武田:来日したときも、下北沢ERAへ54-71を観に行ってたらしいですね。

川崎:そうそう。なので、BATTLESの輝かしい状況の前には、確実に54-71とかが影響を与えてるはずで。でも、そこはあんまり語られていないんですよね。


―確かに、PELEとtoeの関係性のようには語られないですね。

川崎:PELEとtoeはいい関係ですよね(2002年にはPELEとtoeによるスプリット盤『pele/toe split CD ep』もリリースされている)。でも、BATTLESはにせんねんもんだいと一緒に海外を回ったりもしてるし、前回のアルバムにはEYEさん(BOREDOMS)が参加してたりもするし、やっぱりBATTLESと日本の関係性って深いんですよ。今回のジャケットを見たときも、僕はまずポール・マッカーシーというアメリカの現代アートの作家を連想したんですけど、彼は日本の工藤哲巳さん(現代美術家)から影響を受けてる人物なんです。まあ、これは僕の妄想が入ってますけど、ここにも彼らの日本に対するリスペクトが、間接的にですが、表れてるんじゃないかと思ったんですよね。

BATTLES『La Di Da Di』ジャケット
BATTLES『La Di Da Di』ジャケット

Page 1
次へ

プロフィール

LITE(らいと)

武田信幸(Gt)、楠本構造(G, Syn)、井澤惇(Ba)、山本晃紀(Dr)によって、2003年に結成されたインストゥルメンタルバンド。独自のプログレッシブで鋭角的なリフやリズムからなる、 エモーショナルでスリリングな楽曲は瞬く間に話題となり、また同時にヨーロッパのレーベルからもリリースし、ヨーロッパ、US、アジアツアーなどを成功させるなど国内外で注目を集める。2014年2月のヨーロッパツアーでは、ヘッドライナーとしてロンドン公演での800人キャパをSOLD OUTさせる。2015年3月にはオースティンで行われた『SXSW 2015』で4つのショーケースライブに出演。その後フィラデルフィア、ニューヨークなど東海岸の都市を中心にアメリカでは初のヘッドライナー全7公演を行い大盛況となった。

イベント情報

BATTLES
『BATTLES FALL TOUR 2015 JAPAN』

2015年11月25日(水)OPEN 18:00 / START 19:00
会場:東京都 EX THEATER ROPPONGI
料金:前売 アリーナ立見6,500円 スタンド指定席7,000円(共にドリンク別)
※スタンド指定席は完売

2015年11月26日(木)OPEN 18:00 / START 19:00
会場:大阪府 梅田 AKASO
料金:前売6,500円(ドリンク別)

リリース情報

BATTLES『La Di Da Di』日本盤(CD)
BATTLES
『La Di Da Di』日本盤(CD)

2015年9月15日(火)発売
価格:2,376円(税込)
Warp Records / Beat Records

1. The Yabba
2. Dot Net
3. FF Bada
4. Summer Simmer
5. Cacio e Pepe
6. Non-Violence
7. Dot Com
8. Tyne Wear
9. Tricentennial
10. Megatouch
11. Flora > Fauna
12. Luu Le
13. FF Reprise(ボーナストラック)
※初回生産分は紙ジャケット仕様

リリース情報

mouse on the keys<br>
『the flowers of romance』(CD)

2015年7月15日(水)発売
価格:2,484円(税込)
mule musiq / MMD-52

1. i shut my eyes in order to see
2. leviathan
3. reflexion
4. obsession
5. the lonely crowd
6. mirror of nature
7. hilbert dub
8. dance of life
9. the flowers of romance
10. le gibet

LITE『US TOUR 2015 Documentary Past 7 Days』(DVD)
LITE
『US TOUR 2015 Documentary Past 7 Days』(DVD)

2015年9月2日(水)発売
価格:2,916円(税込)
IWTM-1006

プロフィール

LITE(らいと)

武田信幸(Gt)、楠本構造(G, Syn)、井澤惇(Ba)、山本晃紀(Dr)によって、2003年に結成されたインストゥルメンタルバンド。独自のプログレッシブで鋭角的なリフやリズムからなる、 エモーショナルでスリリングな楽曲は瞬く間に話題となり、また同時にヨーロッパのレーベルからもリリースし、ヨーロッパ、US、アジアツアーなどを成功させるなど国内外で注目を集める。2014年2月のヨーロッパツアーでは、ヘッドライナーとしてロンドン公演での800人キャパをSOLD OUTさせる。2015年3月にはオースティンで行われた『SXSW 2015』で4つのショーケースライブに出演。その後フィラデルフィア、ニューヨークなど東海岸の都市を中心にアメリカでは初のヘッドライナー全7公演を行い大盛況となった。

mouse on the keys(まうす おん ざ きーず)

日本におけるポストハードコア / ポストロックシーンのパイオニアバンドのひとつであるnine days wonderの元メンバーであった川崎昭(ドラム、ピアノ)と清田敦(ピアノ、キーボード)により2006年に結成。2007年日本のインスト・ポストロックの雄toeの主宰するMachupicchu Industriasより1st mini album『sezession』をリリース。この頃、新メンバーとして新留大介(ピアノ、キーボード)が加入し現在のトリオ編成が形成される。2010年3月『sezession』と『an anxious object』を海外リリース。それに伴いEU圏を中心にツアーを行う。その後、活動圏をアジアへも広げ、Taiwan・Hong Kong・Manila・Kuala Lumpur・Singapore・Brazilでのショーは各地で反響を呼んだ。2015年7月15日に6年振りのフルアルバム『the flowers of romance』をリリース。

SPECIAL PR 特集

もっと見る

BACKNUMBER PR 注目のバックナンバー

もっと見る

PICKUP VIDEO 動画これだけは

Nova Heart“My Song 9”

盛り上がりを見せる中国ミレニアル世代のなかでも要注目のバンド、Nova Heartの“My Song 9”MV。今週末開催の、中国ユースカルチャーを代表する実力派ミュージシャンが出演するイベント『秋音之夜』にも登場する彼女たちが、日本の夜にどんな姿を見せてくれるか楽しみだ。中国ミレニアルズの勢いは止まらない。(川浦)

  1. 『紅白歌合戦』出演者にWANIMA、三浦大知、エレカシ、竹原ピストル、TWICEら 1

    『紅白歌合戦』出演者にWANIMA、三浦大知、エレカシ、竹原ピストル、TWICEら

  2. 菊地成孔×湯山玲子対談 「文化系パリピ」のススメ 2

    菊地成孔×湯山玲子対談 「文化系パリピ」のススメ

  3. 長澤まさみが高橋一生の腕の中で眠る、映画『嘘を愛する女』新ビジュアル 3

    長澤まさみが高橋一生の腕の中で眠る、映画『嘘を愛する女』新ビジュアル

  4. 西野七瀬がドラマ『電影少女』でビデオガール・アイ役 初ショートカットに 4

    西野七瀬がドラマ『電影少女』でビデオガール・アイ役 初ショートカットに

  5. のんが少年ヒーロー・クボに変身 『映画秘宝』表紙&巻頭グラビア 5

    のんが少年ヒーロー・クボに変身 『映画秘宝』表紙&巻頭グラビア

  6. カクバリズムの新鋭・mei eharaが明かす、デビューまでの葛藤 6

    カクバリズムの新鋭・mei eharaが明かす、デビューまでの葛藤

  7. 最果タヒ×山戸結希 この時代の一番の共犯者たち「言葉」を語る 7

    最果タヒ×山戸結希 この時代の一番の共犯者たち「言葉」を語る

  8. 吉本ばなな×岡村靖幸×のん×川島小鳥のグラビア小説も 『Maybe!』第4号 8

    吉本ばなな×岡村靖幸×のん×川島小鳥のグラビア小説も 『Maybe!』第4号

  9. ジョン・レノン&オノ・ヨーコのベッドイン写真展 世界初公開作含む約40点 9

    ジョン・レノン&オノ・ヨーコのベッドイン写真展 世界初公開作含む約40点

  10. 『ファンタスティック・ビースト』最新作が来冬公開 主要キャストの初写真 10

    『ファンタスティック・ビースト』最新作が来冬公開 主要キャストの初写真