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ただの若者ではない 疾走するNOT WONKが、新しい風を起こす

ただの若者ではない 疾走するNOT WONKが、新しい風を起こす

NOT WONK『This Ordinary』
インタビュー・テキスト
山元翔一
編集:柏井万作 撮影:田中一人 取材協力:器と珈琲 — 織部下北沢店
2016/07/05
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若者の意見や考え方は、「若さ」というただひとつの理由で、社会に受け入れられることなく敗れ去る。それは世の常だ。しかし我々は、その「若さ」が何度となく大衆を、社会を、歴史を、動かしてきたことも知っているはずだ。特に音楽の世界では、The Beatlesもはっぴいえんども山下達郎も、みんな最初のピークは20代前半のことだった。また、日本において最も社会性を有したミュージシャン・忌野清志郎がRCサクセションを結成したのは10代の話だ。「若さ」には、既存の社会にはない力と可能性があると言えるだろう。

本稿の主人公となるのは、北海道は苫小牧という地方都市に生まれ育った3人組パンクバンド・NOT WONK。平均年齢は20歳と若い。しかし彼らは、その若さを恥じることなく、汚れのない輝きを湛え、音楽を鳴らす喜びとともに、自分たちの主義主張を力強く打ち出す。その強さと輝きは、若者を熱狂させ、時代を動かすほどの力があると断言したい。

選挙権年齢が「18歳以上」に引き下げられた2016年。若い世代が上げる声や意見は、今後一層重要になっていくことだろう。まずは手始めに、NOT WONKの声に耳を傾けてほしい。

今の世の中では、少しでもユニークな人間が生き残ることができるのかなって思いますね。(加藤)

―NOT WONKは昨年デビューアルバム『Laughing Nerds And A Wallflower』をリリースしましたが、そこに至るまでには、みなさんの楽曲を聴いて「いい」と思った人の行動の連鎖があったんですよね?

加藤(Gt,Vo):確かにいろんな人の行動の連鎖で僕らの音楽は広がってきていると思います。最初にデモ音源を聴いたTHE FULL TEENZの伊藤くん(伊藤祐樹)や菅沼くん(菅沼祐太)、littlekidsの杖野さん(杖野真太郎)がコンピレーションアルバム(『生き埋めVA』)に誘ってくれたり、ライブを観たSEVENTEEN AGAiNのヤブさんがカセットテープをリリースしないかって声をかけてくれたり。そしてそのカセットを聴いたKiliKiliVillaの安孫子(真哉)さんに、「アルバムを出さないか?」って誘っていただいた。そんなふうに地道に広がってきたので、急激な何かがあったわけではないんですけど。

『生き埋めVA』に収録された、NOT WONKの全ての始まりとなった楽曲

―音楽の力だけで広がってきたっていうのは、すごく夢がある話だと思うんです。銀杏BOYZを脱退して音楽から遠ざかっていた安孫子さんを突き動かす「何か」が、NOT WONKにはあったわけですよね。それは一体何だと思いますか?

加藤:まあ、まだ僕らの力で人が行動を起こしてくれているっていう実感はないんですけどね。ただ、何かに影響されたり、左右されたりして音楽をやってるわけではないっていうのが、「何か」の理由になっているのかもしれない。

左から:アキム、加藤、フジ
左から:アキム、加藤、フジ

―では、NOT WONKを突き動かしているものは何でしょう?

加藤:ピュアな部分だけは忘れないように意識してます。このメンバーは、原始的な部分にある「楽しい」を永遠に共有できるんですよ。「楽しいか、楽しくないか」っていう三人の基準だけでバンドをやってきたから、僕らのやっていることや言っていることに1ミリも嘘はなくて。

―なるほど。でも、みなさんのように嘘偽りがないバンドがいる一方、世の中には、SNSでシェアしやすい、共感を重視した音楽がありますよね。NOT WONKって、そういった音楽に対するアンチテーゼになり得ると思っているのですが、今の音楽シーンについてみなさんはどう思いますか?

加藤:共感できるような歌詞が求められるのは、みんなが不安だからなんですよ。同じ気持ちの人がいれば不安が半分ずつになって、だんだん不安なことを忘れていくと思うんですね。でも僕は、「音楽のあるべき姿」と「共感」って、対極にあるような気がしていて。音楽を聴いて、「あ、そのアイデアがあったか!」って驚くような、誰とも違う考え方や歌詞のほうがかっこいいと思うんです。

加藤

―シンパシーより、ワンダーが重要?

加藤:みんなが簡単に理解できる、簡単に共感できるような歌詞って、日本語としても文学的じゃないと思うし、全く価値を感じないんです。でも、「自分のことを誰もわかってくれない」と思っているやつが言ったことには、シンパシーを感じるんですよね。

―それはつまり、マイノリティーとしての意識があるということですか?

加藤:そうですね。10代の頃は圧倒的マイノリティーだったんですけど、歳を重ねると、いろんな枠組みが外れて社会に溶けこんでいくじゃないですか? そのなかで、自分は他人と違う人間であるためにはどうすべきか? ということをよく考えるんです。

僕は今大学4年生で、周りは就活を始めて急に同じような格好をし始めている。就活みたいに、ゴールがわかりやすいほうが努力しやすいから、みんなそこに向かうと思うんです。だけど僕は、いろんなスタイルがあっていいと思うから、就活サイトに登録して、エントリーシートを出してっていう、所謂「就活」もしていなくて。別のルートで仕事をみつけました。

―他人と違う選択をすることに不安はないんですか?

加藤:最悪アルバイトでも、お金もらって楽しく生きられたら、それでいいじゃんって僕は思います。そもそも新卒で就職した会社で死ぬまで働くことなんてありえない時代になってきて、今みたいな世の中では、少しでもユニークな人間のほうが、生き残りやすいんじゃないかと思う。自分のユニークさやポップさみたいなことに、賭けたい気持ちがあるんです。

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リリース情報

NOT WONK『This Ordinary』
NOT WONK
『This Ordinary』(CD)

2016年6月15日(水)発売
価格:2,160円(税込)
KiliKiliVilla / KKV-029

1. Unsad
2. On This Avenue
3. Don't Get Me Wrong
4. Everything Flows
5. Boycott
6. Older Odor
7. This Ordinary
8. Satisfied
9. Golden Age
10. Like In The Cave
11. I Give You As You Gave Me
12. Worthwhile

イベント情報

NOT WONK
『「This Ordinary」リリースツアー』

2016年7月16日(土)OPEN 18:00 / START 18:30
会場:東京都 渋谷 TSUTAYA O-nest
出演:
NOT WONK
GEZAN
JIV

2016年7月17日(日)OPEN 18:00 / START 18:30
会場:愛知県 名古屋 CLUB R&R
出演:
NOT WONK
KONCOS
odd eyes

2016年7月18日(月・祝)OPEN 12:00 / START 12:30
会場:大阪府 心斎橋 Pangea
出演:
NOT WONK
メシアと人人

料金:各公演 前売2,500円 当日3,000円(共にドリンク別)

アイテム情報

Tシャツ「NOT WONK YATS」(ホワイト)
Tシャツ「NOT WONK YATS」(ホワイト)

メンバーのパーソナルな部分に触れられるビジュアルを使用
価格:3,240円(税込)

iPhone6/6Sケース「NOT WONK」(ブラック)
iPhone6/6Sケース「NOT WONK」(ブラック)

スタイリッシュなロゴが映えるベーシックな色使い
価格:3,780円(税込)

トートバッグL「NOT WONK」(ブラック)
トートバッグL「NOT WONK」(ブラック)

スタイリッシュなロゴが映えるベーシックな色使い
価格:3,240円(税込)

プロフィール

NOT WONK
NOT WONK(のっと うぉんく)

1994~95年生まれ、北海道苫小牧在住。2015年5月、平均年齢20歳のトリオがリリースしたデビュー・アルバム『Laughing Nerds And A Wallflower』は無名の新人として驚異的なセールスを記録。2015年の夏以降、福岡から札幌まで全国各地をツアー、THE FULL TEENZとのスプリット7インチのリリース、USインディーバンド・Literatureとの共演など、様々なステージでオーディエンスを巻き込みながら前進中。

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