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峯田和伸×ダイノジ大谷 同じ仲間と30年夢見続けることへの憧れ

峯田和伸×ダイノジ大谷 同じ仲間と30年夢見続けることへの憧れ

THE COLLECTORS
インタビュー・テキスト
柴那典
撮影:森山将人 編集:矢島由佳子

(相方に)マジ説教されますから。今はもう、自分がクズだと気付いて、いい感じになったんですよね。(大谷)

―それぞれ、自分たちが続けてきたことの紆余曲折ってどういうものだと思いますか?

大谷:最近、水道橋博士にTwitterで叱られて炎上したことがあって。そのとき、大地(洋輔 / ダイノジの相方)に説教されたんですよ。「そういうときは手紙を書けばいいんだよ。今まで俺が相手を怒らせたときは、それをずっとやってきた」って。「飛行機に乗って、営業先からすぐ謝りに行ったこともあったよ」とか。それですぐ謝りに行ったんです。マキタ(スポーツ)くんがそれをセッティングしてくれたりして。

左から:大谷ノブ彦、峯田和伸

峯田:熱いですね。

大谷:だから、今は「すげえな大地」って思ってますね、本当に。俺、知らなかったんだな、大地がそういう修羅場を何回もくぐってきたって。

峯田:そうなんですよね。実はメンバーがそういうことをやってたりするんですよね。自分自身はあとから聞いたりするんですよ。

大谷:峯田さんもありました?

峯田:ありましたよ! しかもあとになって、他の現場でそれを知ったりするんです。「あのとき、実はチン(中村 / 銀杏BOYZの元メンバー)くんが謝りに来てくれたんだよ」みたいな。俺は全然知らないんです。スタッフの人も、周りの人も、「峯田には教えなくていいから」って言ってくれてたんだと思うんです。ストレスを与えなくていいからって。すごい気を遣われてたんだろうなと思って。

大谷:さっき加藤さんとコータローさんがステージの上では敬語で話すって言ってたじゃないですか。ダイノジも中学校の幼馴染なのに、お互い「大地さん」「大谷さん」なんです。

峯田:そうなんですか!

大谷:「さん」付けを続けてると、関係性がフラットになるんですよね。最初は主従関係みたいだったんですよ。お笑いをやりたい僕が大地にいろいろ教えて、大地はなんにも自己主張しなかった。でも今はマジ説教されますから(笑)。今はもう、自分がクズだと気付いて、いい感じになったんですよね。

左から:大谷ノブ彦、峯田和伸

本当に迷惑ばっかりかけてきただけですよ。自分だけがのうのうと生き長らえてきたような感じです。(峯田)

―峯田さんはどうですか?

峯田:僕はGOING STEADYから数えると、音楽をやるようになってちょうど20年なんですけど……本当に周りの人に迷惑をかけながら、なんとか生き長らえている感じですね。

―GOING STEADYも銀杏BOYZもたくさんの紆余曲折を乗り越えてきたと思うんですけれども。

峯田:自分は全然かっこよくもないし、本当に迷惑ばっかりかけてきただけですよ。自分だけがのうのうと生き長らえてきたような感じです。

大谷:バンドの人はそう言いますよね。フラワーカンパニーズ(以下、フラカン)のメンバーとかも、「どうやったらそんなに続くんですか?」みたいな話を聞くと、「他にやることがなかったから」って言うんですよ。「バンドしかないから」みたいな。

峯田:他にやることがなんにもないんですよ。探すのもめんどくさい。音楽が好きなのかどうかもわからないし、そんなに好きでもない気もする。でも、しょうがないからやってるみたいな感じなんですよね。まあ、音楽は好きですけど、どっちかといったら、俺、音楽よりお笑いの方が好きですからね。

大谷:俺もお笑いより音楽の方が好きだな(笑)。

峯田:僕は「自分には音楽しかない」とか言いたくないんですよ。かっこ悪くて。

―峯田さんは、THE COLLECTORSみたいにバンドを続けていくということのロマンティシズムに対して、どんな風に思っていますか?

峯田:僕以外のミュージシャンに対しては憧れしかないです。たとえば加藤さんとコータローさんの二人がいて、その関係性があればそれがTHE COLLECTORSになる。(甲本)ヒロトさんとマーシー(真島昌利)さんもそうですよね。THE BEATLESにはジョンとポールがいるし。それがすごくうらやましいんですよ。僕にはそういう人がいなかったので。メンバーは、友達だったんですけど、「こいつがいないと俺はダメなんだ」みたいな相棒はいなかった。

大谷:ああ、そうかあ。

峯田:全部を僕ひとりでやってたので。でも、きっと若い頃の自分の近くにそういう人がいたとしても、メンバーには選ばなかったと思います。

峯田和伸

―それはなぜ?

峯田:たぶんそういう人とはぶつかり合っただろうから。もしかしたらお互いにないところを補い合ってやっていけた人がいたのかもしれないけれど、でも、それを選ばなかった。

大谷:今後もないですか?

峯田:ないと思います。この人と一緒にやりたいとか、そういうのはないです。

大谷:そっか……苦しいねえ。

峯田:どうなんですかね、苦しいんですかね? でも、もしかしたら自分は、ボブ・ディランとか、ニール・ヤングとか、そっちの方なのかなって思うようになりました。憧れるのは、「圧倒的な二人」がいるバンドなんですけどね。

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リリース情報

THE COLLECTORS『MUCH TOO ROMANTIC! ~The Collectors 30th Anniversary CD/DVD Collection』(23CD+1DVD)
THE COLLECTORS
『MUCH TOO ROMANTIC! ~The Collectors 30th Anniversary CD/DVD Collection』(23CD+1DVD)

2016年9月7日(水)発売
価格:38,880円(税込)
COZP-1190~1213

THE COLLECTORS『Request Hits』
THE COLLECTORS
『Request Hits』(2CD)

2016年9月7日(水)発売
価格:3,333円(税込)
COCP-39625/6

イベント情報

『THE COLLECTORS “MARCH OF THE MODS” 30th Anniversary』

2017年3月1日(水)
会場:東京都 九段下 日本武道館

プロフィール

銀杏BOYZ
銀杏BOYZ(ぎんなんぼーいず)

2003年1月、GOING STEADYを解散。その後ボーカルの峯田和伸が銀杏BOYZを結成。2003年5月から本格的に活動を開始。峯田はバンド活動の傍ら、映画『アイデン&ティティ』に映画初出演。2013年11月、安孫子真哉、チン中村がバンドを脱退。同年12月、村井守がバンド脱退を発表。2014年1月15日、9年ぶりとなるアルバム『光のなかに立っていてね』と、ライブリミックスアルバム『BEACH』を2枚同時に発売。2016年3月16日、銀杏BOYZ初の公式ライブ映像作品『愛地獄』を発売。

大谷ノブ彦
大谷ノブ彦(おおたに のぶひこ)

1972年生まれ、大分県出身。1994年に、お笑いコンビ「ダイノジ」結成。お笑いだけに活動のフィールドを限定せず、サブカルチャーにまつわる知識を武器に、縦横無尽にジャンルを横断する。洋邦問わず音楽や映画に対して造詣の深く、これまでに数々の音楽雑誌・映画雑誌にて連載を執筆。2005年にDJとしての活動を開始し、ダイノジ自身が企画制作を務めるDJイベント『ジャイアンナイト』を設立。以降、エンタメ要素をたっぷり詰め込んだダイノジ大谷のDJと、エアギター世界大会で連覇を成し遂げたダイノジ大地のパフォーマンスが徐々に評判を呼ぶようになる。

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