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歌を歌うだけじゃない、新世代アイコン「あいみょん」を知る

歌を歌うだけじゃない、新世代アイコン「あいみょん」を知る

あいみょん
インタビュー・テキスト
麦倉正樹
撮影:豊島望 編集:矢島由佳子
2016/11/24
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2015年3月にインディーズデビューを果たして以降、“どうせ死ぬなら”“おっぱい”など、センセーショナルな歌詞と迫力あるボーカル、そして歯に衣着せぬ言葉で、同世代の女性を中心に高い支持を獲得してきた、兵庫県出身の21歳・あいみょん。その彼女が、シングル『生きていたんだよな』で、いよいよメジャーデビューを果たす。

スポークンワード的な導入部から、刹那を宿したエモーショナルなボーカルへ。ある日ニュースで見た衝撃的な事件をモチーフとしながら、今を生きる若者たちの苦悩にエールを捧ぐ、鮮烈な1曲となった表題曲。

6人兄弟の2番目、すでに200を超えているというストック曲、浜田省吾とフリッパーズ・ギターを愛聴、尊敬する人物は岡本太郎など、錯綜する情報が取り結ぶ、新進気鋭の女性シンガーソングライター・あいみょんとは、果たして何者なのか? そのプロフィールから嗜好性、さらには今後の野望に至るまで、さまざまな問いを本人にぶつけてみた。

歌の中で<死ね>とか叫んでるし、「これを出して大丈夫かな?」と思っていたので、反応がいいのは意外でした。

―いつ頃から自分で曲を書いて歌うようになったのですか?

あいみょん:ギターを触り始めたのは、中学2年生くらいですね。自分で曲を作り始めたのは、高校1、2年ぐらいだと思います。でも、誰かの前で発表することはなく、今の事務所に声を掛けてもらうまでは、ライブをしたことがなかったんです。ただ、友達が「音楽系の番組を撮りたい」とか言って、そこで2回くらい演奏したことがあって……。

―音楽系の番組って?

あいみょん:同い歳の地元の友達が、音楽番組を作ってYouTubeに上げていたんですよ。その番組に出て、初めて人前で披露しました。そうしたら、それを見た事務所の方に声を掛けてもらったんです。

あいみょん
あいみょん

―その番組では、どんな曲を歌ったのですか?

あいみょん:歌ったのは、15歳のときに作った曲だったんですけど、当時河島英五さんが好きだったんですね。だから、河島英五さんを意識したようなオリジナル曲を歌っていました。

―河島英五を意識した曲?

あいみょん:もともとお父さんとお母さんの影響で、歌謡曲がめっちゃ好きなんです。お父さんが音響の仕事をやっていたので、小さい頃からお父さんのバンドを観に行ったり、自然と音楽には触れていて。テレビでやっている懐メロランキングみたいな番組を見ながら、いいなと思った曲をメモして、お父さんにCDを作ってもらったりしていましたね。お父さんの大好きな浜田省吾さんとか、あとバイト先の人に教えてもらったフリッパーズ・ギターとかをよく聴いていました。

あいみょん

―いつ頃からシンガーソングライターとしてやっていこうと思ったのですか?

あいみょん:ギターを持ち始めてから、「曲作りって楽しいな」と思っていたので、あわよくばというか、「ステージで歌ったら楽しいんかな?」みたいなことはずっと思っていて。でも、わりと現実を見ていたので、「まあ無理やろ」と思っていたんです。

音楽以外にも趣味はいっぱいあったから……カメラマンにもなりたかったし、パン屋さんにもなりたかったし、保育士さんにもなりたかったんです。正直、音楽でやっていけるとは思ってなかったというか。いちばん自信がついたのは、今の事務所さんに声を掛けてもらったことですね。最初は、めっちゃ怪しいと思いましたけど(笑)。

―(笑)。どんなふうに声を掛けられたのですか?

あいみょん:「テッペン取れるよ」って言われたんです(笑)。そんなの、めっちゃ怪しいじゃないですか?(笑) なので、お父さんとお母さんに相談して……ただ、ちょっと信頼できると思ったのは、「事務所に正式に入るまでに、50曲作ってみて」と言われたことで。それで、「ああ、信頼しても大丈夫かな」って。

―いきなり50曲も作れるものなんですか?

あいみょん:作れたんですよ(笑)。そんなことができるとは自分でも思ってなかったので、自分にとっても発見でしたね。あとはやっぱり、インディーズで最初に出したシングルの反応がよかったことが、ちゃんと自信を持って音楽をやっていこうと思ったきっかけでした。『貴方解剖純愛歌~死ね~』というシングルなんですけど。

―すごいタイトルですね。

あいみょん:ですよね(笑)。歌の中で<死ね>とか叫んでるし、「これを出して大丈夫かな?」と思っていたので、「共感しました」みたいな反応が多いのは意外でした。そうやって、出した曲に対して予想外のリアクションが返ってくることが楽しいです。

―その後も、“どうせ死ぬなら”など、鮮烈なインパクトを与える曲を発表していきます。予想外なリアクションのなかには、喜べないものもあったりしませんか?

あいみょん:そのときから、「メンヘラ」って言われることがあって。もちろん、それは聴く人のイメージなので自由だと思うんですけど、やっぱり怖がられたり、暗い子って思われるのは嫌ですね。見ての通り、全然普通なんですよ。「思っていたよりも、普通の子だね」っていうのは、しょっちゅう言われます。

もちろん、面白いことをしてやろうとか、やるからには負けたくないっていうのはあるんですけど……そう、今、シンガーソングライターの女の子とか、すっごい増えているじゃないですか?

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リリース情報

あいみょん『生きていたんだよな』
あいみょん
『生きていたんだよな』(CD)

2016年11月30日(水)発売
価格:1,080円(税込)
unBORDE / WPCL-12398

1. 生きていたんだよな
2. 今日の芸術
3. 君がいない夜を越えられやしない

書籍情報

『あいみょんフリーペーパー「東京バージン」』

配布店舗:
ヴィレッジヴァンガードお茶の水店
ヴィレッジヴァンガード高円寺店
ヴィレッジヴァンガード渋谷宇田川店
ヴィレッジヴァンガード下北沢店
ヴィレッジヴァンガード自由が丘店
ヴィレッジヴァンガード三軒茶屋店
ヴィレッジヴァンガード町田路面店
ヴィレッジヴァンガード名古屋中央店
ヴィレッジヴァンガード高蔵寺店
ヴィレッジヴァンガードアメリカ村店
ヴィレッジヴァンガード新京極店
ヴィレッジヴァンガード三宮店

イベント情報

『あいみょんメジャーデビュー&フリーペーパー発行記念「あいみょんのトーク中心なイベント」』

2016年11月27日(日)
会場:東京都 ヴィレッジヴァンガード渋谷宇田川店

2016年12月5日(月)
会場:東京都 ヴィレッジヴァンガード高円寺店

プロフィール

あいみょん
あいみょん

1995年生まれ。兵庫県西宮市出身のシンガー・ソングライター。2015年3月4日、タワレコ限定シングル『貴方解剖純愛歌~死ね~』をリリースし、19歳でデビュー。過激な歌詞が話題となり、各局で放送NGとなりながらもオリコンインディーズチャートでトップ10入り。2015年5月20日、初の全国流通盤となるミニアルバム『tamago』をリリースし、同年12月2日には、2ndミニアルバム『憎まれっ子世に憚る』をリリースする。2016年、スペースシャワーが近い将来にブレイクが期待されるニューカマーを紹介する新企画『SPACE SHOWER NEW FORCE』10組に選出。2016年11月30日、1stシングル『生きていたんだよな』で、ワーナーミュージック内レーベル・unBORDEよりメジャーデビュー決定。

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