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藤井麻輝が語る、相方・森岡賢を亡くしてもminus(-)を続ける決意

藤井麻輝が語る、相方・森岡賢を亡くしてもminus(-)を続ける決意

minus(-)『O』『V』
インタビュー・テキスト
小野島大
編集:矢島由佳子
2016/12/26
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引き受けるというよりも、「継続」ですね。

―11月のJとの対バンライブの時は、全曲藤井さんご自身が歌われたそうですね。

藤井:これはこれでいいのかな、と思ったので。

―minus(-)というブランドを丸ごと引き受ける。

藤井:引き受けるっつーか、そもそも作ったのは僕だから。引き受けるというよりも、「継続」ですね。

『J 2016 LIVE 10 days of GLORY -10 Counts for Destruction-』の模様 撮影:緒車寿一
『J 2016 LIVE 10 days of GLORY -10 Counts for Destruction-』の模様 撮影:緒車寿一

―話を戻すと、マスタリング寸前だった音源をブラッシュアップするというのは、音色とかですか?

藤井:音色とかバランスとか、いろいろと。基本はそんなに動かさないようにして、とにかく整合性を上げていった感じ。

―新曲はどの程度まで完成してたんですか?

藤井:森岡とやった最後のライブ(2016年2月22日、恵比寿LIQUIDROOMにて)の時点では全部あったのかな。それを改めて仕上げていったんですけど。『V』(同時発売の映像作品)を見てもらえればわかりますが、そのライブの頃と比べるとかなり変わってるはずです。

minus(-)『V』ジャケット
minus(-)『V』ジャケット(Amazonで見る

―新曲を仕上げていく、あるいは以前の楽曲をブラッシュアップする過程で、なにを心がけました?

藤井:リリース時点で自分が恥ずかしくないもの。常にそれしか考えてないかな……。もちろん森岡が亡くなった時点で完成寸前までいっていた音源もそうなんですが、それからさらに半年経っているので、その分のアップデートがあります。時間があればあるほどアップデートされるので。

―今回、ご自分のボーカル曲も3曲入ってますね。歌うという行為に関してはどうなんですか?

藤井:そもそも僕、小さい頃合唱団にいたこともありますし、SOFT BALLETの初期も僕と森岡がボーカルだったりするから。そんなに嫌いじゃないんです。今作で歌ってる3曲は、最初から僕が歌う予定だったし。森岡には合わない曲なので。

―こないだのJとの対バンでは、フロントに出てきて歌ったんですよね。

藤井:初めてではないですからね。SCHAFTでも前にいたし。別に悪い景色じゃなかったですよ。僕、超近視だからよく見えてないですけど(笑)。

『J 2016 LIVE 10 days of GLORY -10 Counts for Destruction-』 撮影:緒車寿一
『J 2016 LIVE 10 days of GLORY -10 Counts for Destruction-』 撮影:緒車寿一

まさにそれですよ! 「めんどくせえ!」って。

―『O』を完成させてみて、なにか改めて思うことはありますか?

藤井:……今はまだあまり実感がないですね。

―今作は今までのまとめという意識が強いのか、それともこれから先への第一歩という意識なのか。

藤井:いや、「まとめ」ですね。『O』というタイトルも、円環を閉じるというか、丸く収まるというか、そういう意味でつけたタイトルなので。前に出したミニアルバムの「まとめ」。

―それは同時に、森岡さんがいた時代のminus(-)のまとめでもある。

藤井:結果的にそうなりましたね。

minus(-)『O』ジャケット
minus(-)『O』ジャケット(Amazonで見る

―このアルバムの制作作業に入る時、森岡さんとはなにか話したんですか?

藤井:いや、なにも話してないです(笑)。「次は『O』だからね」って、それだけ。

―こういうアルバムにしたいとか、こういう曲を入れようよ、とか。

藤井:minus(-)って、そもそもそういう会話がないんですよ。

―じゃあどうやって意思の疎通を……。

藤井:意思の疎通も皆無です(笑)。

minus(-)

―(笑)。どの曲を入れるとか曲順とか……。

藤井:それも全部、僕マターだから。

―へえ。じゃあ彼の役割は曲を作って、歌う曲は歌って。

藤井:うーん……曲「的なもの」を作って、そのデータがきて、それを曲にできるかできないかを僕が判断して、その都度進めていくという感じです。そこに込められた(森岡の)思いはあったろうけど、僕は曲として使えるかどうかしか考えてなかったから。

―アルバムが完成してみて、森岡さんという音楽家に関して、改めて気づいたことや思ったことなどは?

藤井:……そういうのもないんですよね(笑)。

―でも作業している間はずっと彼の声を聴いてたわけでしょう。

藤井:ああ、それが一番嫌でしたね(笑)。

―(笑)。アルバムの最初はダークなエレクトロで始まり、後半にいくに従って、EDMっぽいアッパーな曲になって森岡さんの存在感が増してくる。クネクネしながら歌ってるところがパーッと浮かんでくる。そういう構成がとてもいいと思いました。

藤井:ああ、そこはうまく並んだとは思います。

minus(-)ファーストライブの映像。森岡がクネクネと身体を動かしている様子が見られる

―藤井さんは、個人的にEDMに興味ないって言ってましたよね。

藤井:全然!

―でも森岡さんの意向を汲み取って、ちゃんとそれらしく仕上げてますよね。

藤井:興味ないっていうか知らないんですよね。でもまあEXILEみたいにすればEDMになるのかなと(笑)。EDMってEXILEしか知らないから。

―でも、そういう森岡さん的な要素をうまく組み込んで、全体のバランスや流れを考えながら、アルバムを作っていくわけじゃないですか。そこで改めて森岡さんの存在を意識したりとか、なかったんですか?

藤井:……うーん……意識かあ……歌ですかねえ。歌をいかにまともに聴けるものにするかってことぐらい。ありとあらゆる手を尽くしてね。

―そういう作業をしながら、「最後まで面倒かけやがって」と。

藤井:まさにそれですよ! 「めんどくせえ!」って。

―でもそこで根本から作り変えるんじゃなく、元のかたちを生かして完成させたのは、面倒でもそっちの方がいいって判断があったわけですよね。

藤井:うん。そうですね。……なんででしょうね?

―友達だから、じゃないんですか?

藤井:友達ねえ……。

―私、なんとかいい話に持っていこうとしてますけど(笑)。

藤井:いやあ、どう考えてもいい話にはならないですよ(笑)。でも……最初のコンセプトに戻した方がいいと思ったことは確かです。なぜそう思ったかは、ちょっとわからないですけど。

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リリース情報

minus(-)『o』
minus(-)
『o』(CD)

2016年12月28日(水)発売
価格:3,240円(税込)
AVCD-93573

1. The Victim
2. RZM
3. No_6
4. No_4
5. Maze
6. BEAUTY
7. LIVE
8. Descent into madness
9. No Pretending
10. Peepshow
11. B612-ver1.1

minus(-)『V』
minus(-)
『V』(Blu-ray)

2016年12月28日(水)発売
価格:5,940円(税込)
AVXD-92434

『minus (-) LIVE 2016 “ecru” 2016.02.22 (MON) LIQUIDROOM』
1. No_9
2. No_6
3. The Victim
4. LIVE(Prototype)
5. No_4
6. RZM
7. Maze
8. BEAUTY
9. Descent into madness
10. Close
11. Peepshow
12. Dawn words falling
13. B612
『minus (-) LIVE 2016 summer “Voltaire” 2016.08.13 (SAT) AKASAKA BLITZ』
1. No_9
2. No_6
3. The Victim
4. LIVE
5. No_4
6. RZM
7. Maze
8. BEAUTY
9. Descent into madness
10. No Pretending
11. Peepshow
12. Dawn words falling
13. B612
14. AFTER IMAGES

minus(-)『V』
minus(-)
『V』(2DVD)

2016年12月28日(水)発売
価格:4,860円(税込)
AVBD-92432/3

[DISC1]
『minus (-) LIVE 2016 “ecru” 2016.02.22 (MON) LIQUIDROOM』
1. No_9
2. No_6
3. The Victim
4. LIVE(Prototype)
5. No_4
6. RZM
7. Maze
8. BEAUTY
9. Descent into madness
10. Close
11. Peepshow
12. Dawn words falling
13. B612
[DISC2]
『minus (-) LIVE 2016 summer “Voltaire” 2016.08.13 (SAT) AKASAKA BLITZ』
1. No_9
2. No_6
3. The Victim
4. LIVE
5. No_4
6. RZM
7. Maze
8. BEAUTY
9. Descent into madness
10. No Pretending
11. Peepshow
12. Dawn words falling
13. B612
14. AFTER IMAGES

イベント情報

『minus(-) LIVE2016 “Vermillion #2”』

2016年12月28日(水)
会場:東京都 新宿 ReNY

『minus(-)?Jugendgedenken』

2017年3月5日(日)
会場:北海道 札幌 COLONY

2017年3月13日(月)
会場:愛知県 名古屋 ell.FITSALL

2017年3月14日(火)
会場:石川県 金沢 VANVAN V4

2017年3月16日(木)
会場:長野県 CLUB JUNK BOX

2017年3月20日(月・祝)
会場:大阪府 心斎橋 VARON

2017年3月21日(火)
会場:福岡県 DRUM SON

プロフィール

minus(-)(まいなす)
minus(-)(まいなす)

元SOFT BALLETの藤井麻輝と森岡賢によるユニット。2014年5月に結成。ニューウェイブ、エレクトロニカ、ノイズという要素を交え、他にはないオリジナリティーに溢れたサウンドを構築。10月22日に1stミニアルバム『D』をリリースし、その後、LUNA SEA主催のフェスを始め、ヒカシュー、BELLRING少女ハート、石野卓球、SUGIZO、THE NOVEMBERSといった幅広い相手との対バンを行なう。2015年12月9日には2ndミニアルバム『G』をリリース。12月28日には新宿ReNYでのワンマンライヴを成功させた。

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