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洋楽育ちのChouChoが語るアニソンとの出会いで拓けた歌手人生

洋楽育ちのChouChoが語るアニソンとの出会いで拓けた歌手人生

ChouCho『Elemental World』
インタビュー・テキスト
阿部美香
撮影:豊島望 編集:山元翔一
2017/02/17
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茨城県大洗町の聖地アニメによる町おこしが社会現象にもなった『ガールズ&パンツァー』を筆頭に、多数の話題作の主題歌を担当。2011年のデビュー以来、聴く人に癒しを与えるオーガニックな歌声でファンを増やし続けているChouChoが、ニューシングル『Elemental World』をリリースした。

洋楽に触れて育ち、子どもの頃からシンガーを目指してきた彼女が、なぜアニソンのフィールドで活躍するようになったのか。これまであまり語られることのなかったルーツミュージックとアニソンとの接点を紐解きながら、彼女がどのように「歌」と向き合ってきたのかを聞いてみた。

The Beatlesって優等生の音楽だと思っていたんですけど、初期のドキュメンタリー映画を見たら、すごくやんちゃな人たちだとわかってますます好きになりました。

―ChouChoさんには以前、CINRA.NETでレーベルメイトのfhánaと対談をしていただきましたが(fhána×ChouCho対談 売れるアニソンが生まれるチームの裏側)、単独で登場いただくのは初となります。そもそもなんですが、「ChouCho」という名前、めちゃめちゃインパクトありますよね。

ChouCho:そうですよね(笑)。私、大学で軽音学部に入っていたんですけど、蝶々をモチーフにしたグッズをたくさん集めていたら、バンドメンバーから「ちょうちょ」というあだ名で呼ばれるようになって。SNSもニコニコ動画への投稿もその名前でやっていたので、「CDを出さないか?」と声をかけてくださったランティスの方からも、最初から「ちょうちょさん」と呼ばれていたので……。

ChouCho
ChouCho

―そのままメジャーデビューしちゃったと。

ChouCho:はい。きっと1曲だけで終わりだろうと思っていたので、他の名前を考える意識もなかったんです(笑)。

―そんなChouChoさんは現在、アニソンのフィールドで活躍中ですが、もともとはバンドのボーカリスト出身で、もともとのルーツは洋楽にあると聞きました。どんな音楽体験をしてきたんですか?

ChouCho:いちばん影響を受けたのは、父親からですね。父は昔から音楽をやっていて、地元のラジオ番組のパーソナリティーをしていたことがあったり、今でも友達と親父バンドを組んだりしている音楽好きなんですよ。最近知ったんですけど、いつのまにか動画サイトに自分で演奏した動画を投稿していてビックリしました(笑)。そういう父が、家にいるといつもギターの弾き語りをしていたので、自然と音楽に親しんでいましたね。

ChouCho

―お父さんは、どんな曲を弾き語っていたんですか?

ChouCho:エリック・クラプトンとか、日本人だとスターダストレビューとか……。でもいちばんたくさん聴いたのはThe Beatlesですね。私は父が歌う曲しか知らなかったから、それが外国のアーティストの曲だとは気づかなくて、“Yesterday”なんかも父のオリジナル曲なんだと思い込んでいたくらいで(笑)。今ではアルバムを全部聴くほど大ファンなんですけど。

―そのラインナップは女性には、ちょっと通好みですね(笑)。ちなみに、The Beatlesで好きなアルバム、楽曲は?

ChouCho:アルバムは中期の、『Rubber Soul』(1965年)と『Revolver』(1966年)が大好きですね。The Beatlesって教科書に載っているような優等生の音楽だと思っていたんですけど、初期のドキュメンタリー映画を見たら、すごくロックでやんちゃな人たちだとわかってますます好きになりました。音楽的にもとても実験的だし、他の人がやらないサウンドに挑戦しているのがすごいと思ったし。楽曲だと“A Day In The Life”がいちばん好きです。

自分がアニソンを歌うようになったのはほんとに偶然で。

―その好みも相当シブいですよ(笑)。アコースティック寄りのスケールの大きな曲が好きなのは、お父様の弾き語り効果ですかね?

ChouCho:あ、そうかも知れないですね……女性シンガーも、最初に大きな衝撃を受けたのはアラニス・モリセットで。高校時代に彼女のMTVアンプラグドを見たんですけど、歌声と楽曲が素晴らしくてすごく好きになりました。

―アコースティックサウンドとロックが融合したメロディックで深い歌声というのは、“A Day In The Life”にも共通しますね。

ChouCho:ほんとですね(笑)。高校時代には文化祭バンドで椎名林檎さんのコピーをしたんですけど、たくさんある曲の中から“ギブス”を選んだあたりも、歌とピアノのアコースティック感が好きだったからだと思います。でも、自分の楽器サウンドのルーツというと、じつはピアノじゃなくエレクトーンで。

ChouCho

―意外ですね、エレクトーンというのは。

ChouCho:4歳から音楽教室に通っていたんですけど、エレクトーンは14歳まで続けました。中学時代はエレクトーンのオリジナル曲を作ってコンクールに出たり、かなりのめり込んでましたね。

―エレクトーンって、ただの鍵盤楽器じゃないですよね。あらゆる音色が詰まっていて、両手は3段の鍵盤を弾き分けられ、脚ではベースを弾く。よく「一人オーケストラ」なんて言われますけど、高い音楽性が養われる楽器ですよ。シンセサイザー的な要素も強いですし。

ChouCho:たしかにそうですね、私も自分でリズムを打ち込んで曲を作ってましたからね。そのせいかデジタルっぽい音楽も好きなんです、Bjorkとか。歌とデジタルが融合しているような。

―そんなChouChoさんの洋楽中心のルーツミュージックから、むしろ遠い感覚もあるアニソンを歌うに至った経緯が興味深いですね。昔からアニソンが好きだったんですか?

ChouCho:もちろん、普通にアニメは見ていたし、アニソンも聴いてはいたんですけど、自分が歌うようになったのはほんとに偶然で。バンドではオリジナル曲ばかりやっていたんですが、ある日、曲を作っていたメンバーが脱退してしまい、演奏できる曲がなくなっちゃったんです。

そのときに、アニソンのコピーを始めたら、すごく楽しくて。アニソンをコピーすることには、オリジナル曲を演奏することにはない「原曲に近づけていく面白さ」があるんですよね。それでいろんなアニメソングを意識して聴いてみたら、「こんなにも多彩な曲があるんだ!」と驚いてハマっていきました。

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リリース情報

ChouCho『Elemental World』
ChouCho
『Elemental World』(CD)

2017年2月15日(水)発売
価格:1,296円(税込)
LACM-14572

1. Elemental World
2. 櫛風沐雨
3. Elemental World(off vocal)
4. 櫛風沐雨(off vocal)

イベント情報

『Lantis presents 「深窓音楽演奏会其の参」』

2017年3月20日(月)
会場:東京都 新宿BLAZE
出演:
ChouCho
fhána
GARNiDELiA
料金:前売5,400円

『ChouCho Acoustic Live “naked garden”』

2017年4月16日(日)
会場:東京都 渋谷 7th FLOOR
出演:ChouCho
料金:前売4,500円

プロフィール

ChouCho
ChouCho(ちょうちょ)

2011年夏、TVアニメ『神様のメモ帳』OP主題歌「カワルミライ」でメジャーデビュー。『ましろ色シンフォニー』『氷菓』『ガールズ&パンツァー』など、話題のアニメ主題歌を次々に担当。2013年12月には、待望の2ndアルバム『secretgarden』をリリース。2015年8月には、2度目の出演となる『Animelo Summer Live 2015 -THE GATE-』に出演。そして、同年11月25日公開の『ガールズ&パンツァー 劇場版』の主題歌を担当した。デビュー5周年の2016年、5月に自身初のベストアルバムをリリース、7月には5周年記念イベントを開催。ジャンルを問わないナチュラルで艶のある歌声が高く評価され、海外のアニメイベントの出演や、ハイレゾ配信等、今後も幅広い音楽シーンで活躍が期待されている。

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