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iriがNIKEキャンペーン曲に込めた「女性」ヘのメッセージとは

iriがNIKEキャンペーン曲に込めた「女性」ヘのメッセージとは

NIKE『わたしに驚け』
インタビュー・テキスト
三宅正一
撮影:豊島望 編集:飯嶋藍子、野村由芽
2017/02/24

昨年10月に1stアルバム『Groove it』でメジャーデビューを果たした女性シンガーソングライター、iri。このアルバムで彼女は、現行の日本の音楽シーンで、海外と時差のない洗練されたサウンドプロダクションを生み出すトラックメイカーたちを迎え、自身のタフな精神性と現代社会へ向けた真摯なメッセージが込められた歌を力強く提示した。

ニューシングル“Watashi”は、NIKEが世界中の女性のポテンシャルを引き出すために始動したプロジェクト『わたしに驚け』のキャペーンソングとして書き下ろされた。水曜日のカンパネラのケンモチヒデフミが手がけたフューチャーハウステイストのトラックにiriはすべての女性にエールを送り、個々人が持つ根本的な人間力の解放を促すような歌を躍動させている。

“Watashi”に込めた思いを皮切りに、自身が憧憬を抱く女性や現代社会に覚える違和感、そしてシンガーソングライターとしての譲れない指針をiriに語ってもらった。

子供のときって、かわいらしい子がもてはやされるじゃないですか。私もそこにとらわれて自分の声がコンプレックスだった。

―まず、“Watashi”はサウンドもリリックも、iriさんのボーカルもクールでありながらとてもパワフルで、ご自身もかなり手応えを覚えているのではないかと思います。

iri:そうですね。かなりパワフルな曲ができたと思います。今回、NIKEさんのキャンペーンソングのお話をいただく前からニューシングルに向けた制作をしていたんです。

今まではわりと「負けないぞ」と静かに燃えている自分のことを歌詞にしている曲が多かったんですけど、新曲はリスナーの背中を押せるような、それこそ「女性に向けたメッセージ性の強い内容にしたいね」ってスタッフとも話していました。

iri
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―じゃあ、NIKEからいいタイミングでキャンペーンソングのオファーが来たんですね。

iri:そうですね。ジャストなタイミングでお話をいただきました。

―“Watashi”のリリックは、シンプルなんだけど、かなり言葉の筆圧が強いですよね。

iri:曲を聴いてストレートに入ってくる歌詞にしたいなと思ったんです。昨年リリースしたアルバム『Groove it』では、ちょっと難しい表現もしていたんですけど、“Watashi”は誰が聴いてもシンプルに強さを感じられるような言葉選びを意識しました。

私自身、歌を歌いたい、音楽を作りたいと思ったそもそものきっかけは、音楽には曲を聴いた人を救ったり、一歩踏み出せる勇気を与えられる力があると思ったからなんです。実際に私も音楽に救われた経験もありますし。

iri“Watashi”が使用されているNIKE「わたしに驚け」の映像

―どういう音楽に救われたんですか?

iri:最初に大きな影響を受けた音楽は、アリシア・キーズの“If I Ain’t Got You”でした。女性がパワフルに歌い上げる姿が本当にかっこよくて。もともとかわいらしい女性というよりは、自分の芯をしっかり持っている強い女性に憧れていたので、私も歌手としてアリシア・キーズのような存在感をまとえるようになりたいです。

―iriさんのボーカルはハスキーかつスモーキーで、低音の魅力が際立っている。この声だからこそ表現できることや提示できる歌の強さがあると思います。

iri:小さいころは自分の声にコンプレックスを感じていたんです。でも、それこそアリシアの曲を聴いたり、自分で歌うようになったときにだんだん自信を持ち始められて。

iri

―コンプレックスに感じていたのは声が低いから?

iri:そうですね。特に小中高生のときって、かわいらしい子のほうがもてはやされるじゃないですか。それって一般常識というか、ある一定の範囲のなかでの価値観だと思うんですけど、私もそこにとらわれて自分の声がコンプレックスだったんですよね。

でも、今はこの声で音楽を表現することで評価してもらえていて。コンプレックスに思っていた声を自信に変えることができました。この声だからこそ、“Watashi”のようにストレートな歌詞をパワフルに届けられるのかなと思っています。

―今もそういった社会通念的な常識に違和感を覚えることはありますか?

iri:ありますね。私は去年の春に大学を卒業したんですけど、通っていたのが女子大だったんです。女子大生ってみんな同じような格好をしているように感じることが多くて。この服を着て、こういうヘアスタイルで、こういうヘアカラーをしていればOKみたいな。高級ブランドのバッグを持ってないと下に見られるとか(笑)。

―大学生になっても外見でスクールカーストのようなものが形成されてしまう傾向が強いと。

iri:そうそう。そういうのって本当にくだらないですよね。でも、それで自信をなくしたり、自分を出せない子も多いと思うんです。だからこそ、私は学生時代から広い世界に出て、音楽で自分を表現してかっこよく生きていこうって意識していました。

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リリース情報

『Watashi』初回限定盤ジャケット
iri
『Watashi』初回限定盤(CD)

2017年3月22日(水)発売
価格:1,296円(税込)
VICL-37258

iri
『Watashi』通常盤(CD)

2017年3月22日(水)発売
価格:1,296円(税込)
VICL-37259

イベント情報

『NIKEWOMEN TOKYO』

2017年2月25日(土)
会場:東京都 両国国技館
※参加応募エントリー終了

『iri × 向井太一』

2017年2月26日(日)
会場:神奈川県 鎌倉LOOP
料金:前売3,200円 当日3,700円(共にドリンク別)

プロフィール

iri
iri(いり)

シンガーソングライター。神奈川県逗子市在住。自宅にあった母のアコースティックギターを独学で学び、アルバイト先の老舗JAZZ BARで弾き語りのライブ活動を始め、2014年に雑誌『NYLON JAPAN』とSony Musicが開催したオーディション『JAM』でグランプリを獲得。HIP HOP的なリリックとソウルフルでリヴァービーな歌声で、ジャンルレスな音楽を展開。2016年には、サーフミュージック界の雄ドノヴァン・フランケンレーターのライブオープニングアクトを務め、『OCEAN PEOPLES』『サマーソニック』などのフェスにも出演。同年10月に1stアルバム『Groove it』でデビュー。2017年3月22日にはNIKEのキャンペーン『わたしに驚け』に書き下ろした“Watashi”をシングルとしてリリースすることが決定している。

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