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Yogee New Waves×WONK対談 東京インディーは今さらに面白い

Yogee New Waves×WONK対談 東京インディーは今さらに面白い

『TOKYO MUSIC ODYSSEY 2017』
インタビュー・テキスト
金子厚武
撮影:小田部伶 編集:矢島由佳子

スペースシャワーTVが開催する、音楽とカルチャーの祭典『TOKYO MUSIC ODYSSEY 2017』。そのプログラムのひとつとして『ALTERNATIVE ACADEMY』が、3月4日にShibuya WWW Xで開催される。「TOKYOから世界の音楽シーンに自信を持っておススメする気鋭のアーティストが集結」するこのイベントには、昨年の出演キャンセルのリベンジを果たすceroを筆頭に、STUTS、Yogee New Waves、WONKという4組のライブアクトと、3組のDJが出演。

今回CINRA.NETでは、ライブアクトのなかから、Yogee New Wavesの角舘健悟と、WONKの長塚健斗という同世代のフロントマンを迎えて対談を実施した。今年1月にベーシストが脱退するも、すぐに新メンバー二人を迎えて新体制での活動をスタートさせたYogee New Waves。昨年発表した1stアルバム『Sphere』が大きな話題を呼び、世界基準のジャズとヒップホップのクロスオーバーを日本で体現するWONK。二人はこの日が初対面だったが、彼らの周りも含めた新しい世代の熱気が確かに伝わる対談になったように思う。

去年は問題点だらけだった。「欠陥だらけなんだけど、暴走機関車は走り続ける」みたいな状態。(角舘)

―まずは、それぞれのバンドについて聞かせてください。Yogee New Waves(以下、ヨギー)に関しては、1月15日のライブでベースの矢澤直紀くんが脱退して、その直後に新メンバー二人の加入がアナウンスされました。その決定に至るまでの2016年は、どんな1年だったと言えるでしょうか?

角舘:俺はいつも、どんな状況でも楽しもうとしちゃうから、逆に問題点があやふやになるっていう悪い癖があるんですけど……去年は問題点だらけだったんじゃないですかね? 「欠陥だらけなんだけど、暴走機関車は走り続ける」みたいな状態。今俯瞰してみると……結構ムチャクチャやってたなって思います(笑)。

角舘健悟
角舘健悟

―直紀くんの脱退はいつ頃決まったことだったんですか?

角舘:10月くらいですね。ただ、直紀くんが抜けてからまたメンバーを探していたら、時間の流れって速いから、もうヨギーが死んじゃうなと思って。なので、抜けるって決まったときから、みんなで話し合って、誰を起用するかをすげえ考えて、新しいメンバーともスタジオに入り始めて、合宿もして……。

だから、一時期はバンドを2個やってるみたいな感じだったんですよ。もともとのメンバーでもスタジオに入るし、新しいメンバーともスタジオに入って。結婚してるんだけど、愛人となにかしてるような感じだった(笑)。まあでも、どの状況も楽しくてしょうがなかったです。不思議とね。

―バンドの動きを止めないことがなにより重要だったと。

角舘:止まっちゃうと、お客さんも不安がるだろうから。ヨギーのファンってみんなめっちゃ熱いから、あいつらが悲しむのが一番嫌だったんで、できるだけ不安にさせるようなことは取り除かなきゃなって。まあ、環境がちょっと変わっただけというか、バンドとしては今まで通り、なにも変わらずで、今年もただやるだけですね。

新体制が発表されたタイミングに公開された新曲

今この世代が世に出るタイミングで、ムーブメントみたいな形になってるのは嬉しく思います。(長塚)

―WONKは昨年9月に1stアルバム『Sphere』が出て、一気に知名度が高まったように思うのですが、実際2016年はどんな1年でしたか?

長塚:『Sphere』に関して言うと、「このアルバムが売れるのかな?」って思ってたんですけど、リリースしてからいろんなイベントに呼んでもらえるようになったり、メディアにも取り上げてもらえて、「思ってた以上に聴いてもらえてるな」と、未だに驚き続けています。

長塚健斗
長塚健斗

―『Sphere』という作品は、WONKのどういう部分をアピールすべく作った作品だったと言えますか?

長塚:『Sphere』の前に、1枚EP『From the Inheritance』をフリーダウンロードで出しているのですが、このEPはスタジオのセッションで作りました。『Sphere』に関しては、まずビートやコード進行を考えてから作っていったんです。そこに僕らの周りにいる素晴らしいミュージシャン――ドラムの石若駿くんとか、サックスの安藤康平くんとかに入ってもらって。「J Dilla(1974年アメリカ出身、ヒップホッププロデューサー)系譜のビートミュージックを生音でやる」っていう、バンドとしてもともとやりたかったアイデアと、そのときやりたいことが詰められたアルバムになったと思います。

―『Sphere』には昨年メジャーデビューをしたKANDYTOWNのDIANも参加していましたが、同世代の盛り上がりを感じた1年でもあったのではないかと思います。

長塚:そうですね。僕らはYouTube世代というか、昔に比べていろんな音楽が耳に入りやすくなった世代だと思うんですね。yahyelとかも含めて、やってる音楽はそれぞれ違うんですけど、今この世代が世に出るタイミングで、ムーブメントみたいな形になってるのは嬉しく思います。

左から:長塚健斗、角舘健悟

―WONKとヨギーにしても、音楽性は違うけど、世代意識を共有している部分はあるのかなと。

長塚:「面白いことをやろう」とか「いい音楽を作りたい」っていう想いは、ジャンル関係なく、みんな同じだと思うんですよね。

角舘:それだけっすよね、簡単に言っちゃうと。「売れてえ」とかはひとまず置いておいて、今納得してないから、納得できるものを作るみたいなスタンスっていうか。

長塚:周りのやつらと話していて感じるのは、みんな好き嫌いがはっきりしてるんですよね。「これは嫌い」って、すげえはっきり言うけど、かっこいいものに対しては素直に「かっこいい」って言う。それはいいことだなって思います。

角舘:WONKのメンバーって、歳はみんな同じくらい?

長塚:俺とベースが高校の同級生で、あとの二人は2個下。

角舘:みんなタメ口なの?

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イベント情報

『ALTERNATIVE ACADEMY』

2017年3月4日(土)
会場:東京都 渋谷 WWW X
ライブ:
cero
STUTS
Yogee New Waves
WONK
DJ:
okadada
サイトウ“JxJx”ジュン
Licaxxx

『TOKYO MUSIC ODYSSEY 2017』
『TOKYO MUSIC ODYSSEY 2017』

『TOKYO MUSIC ODYSSEY』とは、「都市と音楽の未来」をテーマに、東京から発信する音楽とカルチャーの祭典です。素晴らしい音楽と文化の発信、新しい才能の発掘、人々の交流を通して、私たちの心を揺らし、人生を豊かにしてくれるアーティスト、クリエイターが輝く未来を目指します。2017年は3月2日(木)~8日(水)の一週間にわたり、様々な企画を展開。

プロフィール

Yogee New Waves
Yogee New Waves(よぎー にゅー うぇいぶす)

2013年6月に活動開始。2014年4月にデビューep『CLIMAX NIGHT e.p.』を全国流通でリリース。その後『FUJI ROCK FESTIVAL'14』《Rookie A GoGo》に出演。9月には1st album『PARAISO』をリリースし、年間ベストディスクとして各媒体で多く取り上げられる。2015年2月に初のアナログ7inchとして新曲『Fantasic Show』を発表し、12月には2nd e.p『SUNSET TOWN e.p.』をリリース。2016年は『RISING SUN FES』『GREENROOM FES』『森道市場』『STARS ON』『OUR FAVORITE THINGS』など野外フェスに出演する。2017年1月にBa.矢澤が脱退し、Gt.竹村、Ba.上野が正式メンバーとして加入し再び4人編成となり始動。

WONK
WONK(うぉんく)

東京を中心に活動する「エクスペリメンタルソウルバンド」。ジャズやソウル、ヒップホップなどのジャンルをクロスオーバーに行き来し、その独創性の高さや圧巻のライブパフォーマンスは各メディアで話題となっている。2016年9月に待望の1stアルバム『Sphere』をリリース。『Sphere』はタワーレコード・バイヤープッシュ「タワレコメン」に選出。より一層、WONKへの注目を集める1枚となった。Dian(KANDYTOWN)や若手気鋭ドラマー・Shun Ishiwakaをはじめとした豪華なMCやミュージシャンを客演に迎え、各メディアが評する「世界水準の音楽」を十二分に感じられるアルバムとなっている。2016年11月には1stアルバム『Sphere』より抜粋された楽曲を収録した12inch Vinylをリリース。Jose Jamesの新アルバムへRemixerとして参加、2017年2月にはヨーロッパツアーを敢行するなど日本だけでなく世界からも多くの注目を集めている。日本のブラックミュージックシーンの新たな担い手としての呼び声も高いWONK。彼らの演奏スキル・音楽的な自由度の高さも魅力もひとつ。音源とはまた異なる「ライブならでは」のWONKも体験して欲しい。

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