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KKBOX山本雅美の生き方。平日は「音楽業界」土日は「場所作り」

KKBOX山本雅美の生き方。平日は「音楽業界」土日は「場所作り」

CAMPFIRE
インタビュー・テキスト
黒田隆憲
撮影:豊島望 編集:矢島由佳子

実は今、いくつかのサブスク会社が集まって、月1でミーティングをやっているんです。

―ところで、山本さんが現在本業の「KKBOX」で手がけていらっしゃる、定額制音楽サービス / サブスクリプション(以下、サブスク)の現状についてもお聞かせいただけますか?

山本:サブスクに関しては、日本はまだ本当にスタートラインに立ったばかりだと思っています。メジャーとインディペンデントでも考え方が違うし、メジャーでも、国内会社とグローバルな会社では視点が違う。インディペンデントでも、パッケージにこだわりを持っている人と、そうでない人とでは違いますね。それぞれの立場によって温度差があります。

ただ、理解しよう、積極的に活用しようとしてくださるアーティストも出てきてはいます。もっともっとその理解の輪をつなげていきたいですね。もちろんそれは、我々1社だけの話ではなくて。実は今、いくつかのサブスク会社が集まって、月1でミーティングをやっているんですが、そこでも同じようなトピックが話し合われています。

山本雅美

―ユーザーへの普及のほうが、送り手の理解よりも進んでいるような気がします。現に「サブスクでしか音楽を聴かない」という人も増えていますよね。

山本:ユーザーと送り手の温度差は僕も感じています。サブスクで配信せず、ネット上でのマネタイズを生み出していないのに、違法アプリでいくらでもダウンロードされてしまっているような状況ですし、動画サイトは配信しているのに、サブスクは配信していないというケースもあります。数年前とはだいぶ変わって来たとはいえ、日本の音楽産業において、クラウドサービスの適切な使い方がまだまだ理解されていないように思いますね。そこは欧米との開きがかなりある。

―なぜなのでしょう?

山本:日本ではパッケージに対する独自の愛着の強さを感じます。たとえばライブハウスなどで活動している多くのインディー系バンドは、「DIYでパッケージを作って手売りする」ということに対するこだわりがとても強い。

私はそういう気持ちを否定するつもりはないのですが、たとえば彼らの音楽がKKBOXをとおして台北や香港で気軽に聴けるようになったら、ファンベースがグローバルサイズでもっと広がるかもしれない。KKBOXは、アジアグローバルで最大の利用者を持っていますから、そこを一瞬でつなげられるのが自分たちの強みだと思うんです。実際そういうアーティストも出てきています。パッケージ文化を大切にしつつ、もっと僕らを上手く使ってくれたらなと思いますし、グローバル視点で一緒にドキドキしたいですね。

―パッケージとサブスク、どちらも臨機応変で利用できたらバンド活動の可能性もぐっと広がるのかもしれないということですよね。

山本:やっぱり、台湾で遠征ライブを一度やって、それで終わりというのでは、現地でのファン作りは続かない。韓国アーティストのように、繰り返し足を運んで現地の人たちと深くコミットしないと、本当のファンにはなってもらえないんですね。その辺、韓国のプロモーション戦略は上手いです。

山本雅美

―今日は多岐にわたるお話をありがとうございました。最後に、今後のcomaecolorの活動の予定、抱負などをお聞かせください。

山本:先ほども言ったように、『タマリバ』を、今年は10月8、9日に開催します。昨年の『タマリバ』では素晴らしい音楽家やアーティストが集まってくれて、本当に感謝しています。それと、狛江駅前でのコーヒーイベントも開催したいと思っています。昨年よりも、快適な空間や新しい場所作りを行なっていきたいと思っているので、それに向けてまたクラウドファンディングを活用させてもらえると嬉しいですね。

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プロジェクト情報

GoodMorning
DIYスタイルで週末限定の多摩川ライフの拠点を作りたい

2016年10月に多摩川河川敷フェスティバル『TAMARIBA』を開催したcomaecolorが取り組む新しいDIYプロジェクトは、多摩川河川敷にみんながほっこりできるカフェスペース「SOTO KAWADA」。地元の方はもちろん、多摩川を愛する人たちの素敵な空間を作ります!
クラウドファンディングプロジェクトの支援募集は、2017年5月20日23:59まで。

プロフィール

山本雅美(やまもと まさみ)

1990年ビクターエンタテインメント入社。SPEEDSTAR RECORDS、マーケティング本部副本部長を経て、2008年にアミューズとKDDI合弁の音楽レーベル&マネジメント会社A-Sketchの設立に参画。同社取締役を経て2015年4月より現職。

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今年5月15日に渋谷WWWで開催された『蓮沼執太&ユザーン プレイ・ツートーン』で初演された“ベーグル”。当初はこのイベントのみの披露予定で作られたものだったが「もう一度聞きたい」という強いリクエストにより録音、今回のPV公開となった。ハドソン川や公園、デリなど、NY・ブルックリンの日常風景が心地よい。(宮原)