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片平里菜×吉田山田×高橋マシ鼎談 親子で楽しめるフェスのあり方

片平里菜×吉田山田×高橋マシ鼎談 親子で楽しめるフェスのあり方

『夏びらきMUSIC FESTIVAL'17』
インタビュー・テキスト
黒田隆憲
撮影:豊島望 編集:山元翔一

毎年、初夏に開催される野外音楽フェスティバル『夏びらき MUSIC FESTIVAL』が、所沢航空記念公園で初めて開催されたのは2007年。昨年で10周年の節目を迎え、今年で4年目の大阪に加えて、福岡でも開催されることが決定した。都心から1時間で行ける「都市型近郊フェス」であり、12歳以下は入場無料という「子連れフレンドリー」なシステムをいち早く導入したイベントだ。SOIL&"PIMP"SESSIONSやSCOOBIE DO、RHYMESTERといったベテラン勢をはじめ、七尾旅人やハンバート ハンバート、SANABAGUN.、iriなど脂の乗り切った中堅勢から次世代を担う新人まで、今年も豪華なラインナップが発表されている。

今でこそ多くのフェスが、積極的に導入している託児所や児童向けのワークショップ。それを、まだまだ一般的ではなかった時期から『夏びらき MUSIC FESTIVAL』は積極的に取り入れてきた。「親子で楽しめるフェス」の意義とは一体どこにあるのだろうか。今回CINRA.NETでは、主催者の高橋マシと、出演アーティストの片平里菜、吉田山田という三組四名に集まってもらい、『夏びらき MUSIC FESTIVAL』ならではの魅力についてたっぷりと語ってもらった。

『夏びらき』はオーガナイザーである僕が、マネージャーさんも含め出演者を全員知っているんですよ。(高橋)

―まず、主催者の高橋マシさんがどんな方なのかを伺っていきたいと思います。

高橋:僕は「株式会社エスエルディー」(以下、SLD)という、カフェやダイニングバー、ライブイベントスペースなど様々な業態の店舗・施設を展開している会社の立ち上げ時からのメンバーです。もともとはクラブでイベントオーガナイザーなどをやっていて、SLDもそういう人間たちの集まりだったんです。

世代も一緒で、毎晩クラブで遊んだりしているうちに知り合った仲間だったんですけど、だんだんクラブ遊びに飽きてきて。「どこか変わった場所でやろう」ということになり、クルージングのクラブイベントを企画したら、大当たりしたんです。そこで「これをビジネス展開していこう」と思ったのが、会社を立ち上げたきっかけでした。

高橋マシ / 取材はSLDが運営する「#802 CAFE&DINER」で行われた
高橋マシ / 取材はSLDが運営する「#802 CAFE&DINER」で行われた

―ご自身もバンド活動をしていたのですよね?

高橋:はい。江川ゲンタさんという、山崎まさよしさんのツアーなどにも参加しているドラマーの方が組んだバンドで、僕はパーカッションを担当していました。当時、西麻布にあったYELLOWというクラブで月1のイベントをやっていたんですけど、そのときにミュージシャンとのコネクションがどんどん広がっていって。その縁もあって、青山のLOOPというクラブで昼にライブイベントを運営し始めたことが、『夏びらき MUSIC FESTIVAL』(以下、『夏びらき』)の開催につながったのだと思います。

『夏びらき MUSIC FESTIVAL'16』の模様
『夏びらき MUSIC FESTIVAL'16』の模様

高橋:たとえば今年、Nulbarichが出てくれますけど、彼らもLOOPを通して知り合った仲間たちですし、SANABAGUN.もそうで。高岩遼(Vo / THE THROTTLE)はLOOPでバイトしていたこともあって。そんなふうに『夏びらき』は、オーガナイザーである僕が、マネージャーさんも含め出演者を全員知っているんですよ。

―ライブハウスやカフェで培われた人間関係が高橋さんの軸になっているんですね。高橋さんにとって『夏びらき』はどんな位置づけなんですか?

高橋:「To Entertain People~より多くの人々を楽しませるために~」という想いが僕らSLDの精神の真ん中にあって。『夏びらき』もLOOPと同様に、出演者やスタッフも含め来てくれた人全員に120パーセント楽しんでもらえる、愛されるイベント、愛される場にしたいと思っています。

―『夏びらき』のイベントとしてのターニングポイントは、やはり「12歳以下は無料」としたことでしょうか。「親子で来てください」というメッセージを出したのは、他のフェスやイベントよりも早かったと思いますが。

高橋:そう思います。そこから雰囲気も変わりましたしね。僕はフェスの会場でもお客さんとガンガン話すんですけど、そこでグッとくる話もたくさん聞きました。たとえば、最初は恋人同士で『夏びらき』に来てくれて、その後結婚して子どもが生まれて。「小学生になった子どもと一緒に来てます」みたいな人たちもいる。11年やっていると、そういうドラマもあって感慨深いものがあります。

音楽だけでなく、出演アーティストの生き様も見てほしい。(高橋)

―まさに高橋さんの「壮大な遊び場」という感じですね。ベテラン勢をはじめ、中堅勢から新人までラインナップされていますが、『夏びらき』に呼ぶアーティストはどんなアーティストが多いのでしょうか?

高橋:音楽はもちろんのこと、自身の「生き様」を見せてくれるアーティストですかね。僕は今、36歳なんですけど、『夏びらき』に来ているお客さんって僕とほぼ同世代の人が多いんです。若い頃から音楽が大好きで、でも結婚してからは仕事や子育てなどでどんどん忙しくなってきて、ライブハウスから足が遠ざかっていた人たちが多いのかなと感じていて。

高橋マシ

高橋:そんな人たちが、仕事も育児も一段落して再びライブハウスに戻ってきたとき、アーティストたちに何を求めているかというと、「明日からまた頑張ろう」「一歩前へ踏み出そう」って思えるキッカケだと思うんです。それって、単に音楽だけを求めているんじゃないと思うんですよね。

―単に音楽を聴いて楽しみたいわけではないと。

高橋:だから僕は、音楽だけでなく、出演アーティストの生き様も見てほしいなって思っています。それが、トークセッションを設けた理由でもあるんですけど、アーティストの普段のライブだけでは見えない部分も伝えていきたいですね。そう思ったら、自分のなかでも「『夏びらき』っぽいアーティスト」が整理できたなと感じています。

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イベント情報

『夏びらきMUSIC FESTIVAL'17』

2017年7月1日(土)
会場:大阪府 服部緑地野外音楽堂
出演:
OVERGROUND ACOUSTIC UNDERGROUND
Nulbarich
七尾旅人
吉田山田
Nabowa
BASI(韻シスト)&THE BASIC BAND
iri
SOIL&"PIMP"SESSIONS
DJ:
SOUL ONE(Majestic Two)
MASATOSHI NAKAGAWA(FM802)
MC:竹内琢也(FM802)
デコレーション:大島エレク総業
キッズエリアプロデュース:SMILEKIDS GROUP
料金:前売4,500円 早割3,800円

2017年7月8日(土)、7月9日(日)
会場:福岡県 べイサイドプレイス博多サンセットパーク
7月8日出演:
PUSHIM×韻シスト
さかいゆう
SANABAGUN.
吉田山田
Nabowa
iri
Colteco
サイプレス上野とロベルト吉野
7月9日出演:
SOIL&"PIMP"SESSIONS
RHYMESTER
Fire Ball
SCOOBIE DO
佐藤タイジ×堂珍嘉邦
Creepy Nuts
Colteco
BimBomBam楽団
ライブペイント:WKW KEN IKEDA
DJ:
KC(chomoranma)
AKI YAMAMOTO
hisatoo (trearia / D&Lux / RJFF Atmosphere)
MC:TOM G(LOVE FM)
デコレーション:大島エレク総業
キッズエリアプロデュース:SMILEKIDS GROUP
料金:
前売 1日券4,500円 2日通し券8,000円
早割 1日券3,800円 2日通し券7,000円

2017年7月15日(土)、7月16日(日)、7月17日(月・祝)
会場:埼玉県 所沢航空記念公園 野外ステージ
7月15日出演:
PUSHIM×韻シスト
ハンバート ハンバート
Nulbarich
七尾旅人
さかいゆう
片平里菜
LIVE PAINT:Gravityfree
MC:KTa☆brasil
DJ:
君嶋麻里江
gommissey
7月16日出演:
韻シスト
Fire Ball
Creepy Nuts
吉田山田
iri
RHYMESTER
山岸竜之介
LIVE PAINT:Kads MIIDA
MC:KTa☆brasil
DJ:
君嶋麻里江
gommissey
7月17日出演:
OVERGROUND ACOUSTIC UNDERGROUND
SCOOBIE DO
SANABAGUN.
佐藤タイジ×堂珍嘉邦
Nabowa
SOIL&"PIMP"SESSIONS
LIVE PAINT:BLACK BELT JONES DC
MC:KTa☆brasil
DJ:Namy
君嶋麻里江
gommissey
デコレーション:大島エレク総業、Tree Gladness & Co. KSK(ケースケ)
キッズエリアプロデュース:SMILEKIDS GROUP
料金:
前売 1日券4,500円 3日通し券12,000円
早割 1日券3,800円 3日通し券10,000円

プロフィール

高橋マシ(たかはし まし)

SLD Entertainmentプロデューサー。1児の父。 2003年12月まで西麻布 YELLOW にて行われていた怒濤の打楽器イベント『GENTA presenta BEAT』にて、『Jive Jamboree』の打楽器メンバーとして活動。並行して数々のクラブ・野外イベントのオーガナイズ / DJを経験。イベントプロデューサーを志す。2004年にSLD Entertainment入社後は、LIVE HOUSE LOOP / 船上クルーズ イベント / 『夏びらき MUSIC FESTIVAL』のプロデューサーとして活躍。ダンスミュージックシーン~ライブハウスまで幅広い現場をまたぐ人脈を武器に、唯一無二のイベント制作に情熱を燃やす。2011年~2015年、SHIBUA FM / KISS FM神戸にてラジオパーソナリティーを務める。2013年から、韻シスト主催イベント『NeighborFood』にてレギュラーDJも務める。豊富な人脈で様々なミュージシャンのインタビューや、トークセッション / スタジオライブをブッキングし大きな話題となる。

プロフィール

片平里菜
片平里菜(かたひら りな)

福島県福島市出身。25歳シンガーソングライター。『閃光ライオット2011』にて1万組の中から審査員特別賞を受賞。2013年8月7日シングル『夏の夜』でメジャーデビュー。これまで8枚のシングルを発売。2015年には、史上最年少での東京スカパラダイスオーケストラのゲストボーカルに抜擢(参加楽曲”嘘をつく唇”)。2016年2月、2ndアルバム『最高の仕打ち』のリリース。最新シングル『なまえ』は映画『パパのお弁当は世界一』の主題歌にもなっている。日本人女性初のギターブランド エピフォンの公認アーティストとして認定され、福島・東北から全国へさらなる活躍が期待される若手女性アーティストである。

プロフィール

吉田山田
吉田山田(よしだ やまだ)

吉田結威(Gt,Vo)と山田義孝(Vo)の男性2人組アーティスト。2009年10月に1stシングル『ガムシャランナー』でメジャーデビューを果たす。口コミで人気を拡大していくなか、NHK『みんなのうた』でオンエアされた“日々”が(13年12月リリース シングル)「泣ける歌」として注目を集め、同曲を収録した3rdアルバム『吉田山田』(2014年)は『第56回日本レコード大賞』で「優秀アルバム賞」を受賞。2016年3月に4thアルバム『47【ヨンナナ】』をリリースし47都道府県ツアーを敢行。ツアーファイナルを日比谷野外音楽堂にて行った。2017年5月、12thシングル『街』をリリースし、8月には『吉田山田祭り2017』の開催を控え、9月からは全国21箇所のツアーを行う。

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