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Charaとの親密トーク 愛を歌い続けて25年、言葉との関係は?

Charaとの親密トーク 愛を歌い続けて25年、言葉との関係は?

Chara『Sympathy』
インタビュー・テキスト
永堀アツオ
撮影:森山将人 編集:山元翔一
2017/07/19

「ピュアでいることに臆病になっちゃいけない」。

―“Sweet Sunshine”は、クリスマスのシーズンに合わせて書き下ろしたラブソングでしたよね。

Chara:そうだね。人が好きな人のために買い物したりするのすごく好きで、そういうのを考えてたらまた勝手な妄想が膨らんできて。私は、男の人には本当にロマンチックでいてほしいと思うんだよね。

それに日本人ってシャイだから、クリスマスとか、バレンタインのようなイベントがないと告白できない人もいるじゃない? 想いを伝えることがなかなか難しい人もいると思うけど、私がみんなのお母さんだったら、「自分らしくピュアな気持ちを伝えるべきだよ」って言いたいなと思ってて。

Chara

―ライブでも、「みんなの恋がうまくいきますようにって作った曲」とおっしゃっていました。

Chara:そう。やっぱり勇気を与えることを音楽でやりたいので。ずっと思ってるんだけど、この曲では「ピュアでいることに臆病になっちゃいけない」ってことを言いたかったんだよね。“Mellow pink”でも、ピュアでいることについて書いてる。

“Love pop”を一緒にやってた野村陽一郎くんには「やっぱり、ピュアですね!」って言われたし。でもそのときにあらためて感じたんだよね。それで「ああ、ピュアなのか」って。まあピュアでいるからこそ傷つくこともあるし、そういうのを繰り返してきました(笑)。

―「ピュア」っていうのは、少女性という意味とは違いますか?

Chara:少女性もある。私は、フェミニンっていうか、ガーリーも好きだからね。今回は、ジャケットで白いデイジーを使って、無邪気さ、ガーリー、ピュアさを表現してる。

Chara『Sympathy』ジャケット
Chara『Sympathy』ジャケット(Amazonで見る

―白いデイジーには、ピュアや無邪気に加えて、「あなたと同じ気持ちです」という花言葉があるんですよね。

Chara:ある種、強いよね、ピュアっていうのは。「純粋」ってふうにとらえたら、「濃い」っていうことじゃん? だから今回は、「Chara濃いめ!」みたいな感じだね(笑)。でも、「ピュアにやろう!」ってコンセプトがあったわけじゃなくて、「私って本当に好きだよね、音楽」っていう感じで、すごくまっすぐにやってるだけ。それは自分でも思うし、友達にも言われて思いましたね。

愛し合ってる人とは笑い合ってるときでもグッときたりするし、家族や友達でも、やっぱり笑い合ってるときって素晴らしいじゃない?

―前作から「秘密~親密~共感・共鳴」という流れが見えますが、“Symphony”では、<二人は親密性の世界へ>と歌っていますよね。

Chara:ほんとだね。もう歌いたくてしょうがないんだよ(笑)。

―mabanuaさんとのデュエットで、<秘密の挨拶>や<秘密の勘違い>をかわしながら、親密性に向かってて。

Chara:この曲には、<君と恋のマーマレード>ってフレーズがあるんだけど、デモでは「I will this」って歌ってて(笑)。この響きに合って、でも意味がちゃんとある言葉を使いたいと思って、歌詞を考えるわけですよ。

ジャムってさ、お砂糖と果物を入れて煮込むじゃん。マーマレードは皮まで使うんだけど、ジャムは皮を使わないのね。だからマーマレードは全部。ジャムじゃないの(笑)。

―全部っていうのは「Charaプロ」らしさのひとつですよね。

Chara:私はその意味を知ったときに「マーマレードって全部なんだ、カッコいい~!」って思って。前にも「マーマレード」って言葉を使ったことあるんだけど、あなたというマーマレードがあったら、そこに私は浸かりたいって感じ。

あと、この曲には<笑ってる時はなんでだろう? 涙が出そうになる大体ね>って歌詞もあるけど、愛し合ってる人とは笑い合ってるときでもグッときたりするし、家族や友達でも、やっぱり笑い合ってるときって素晴らしいじゃない? そういうときって、「何かを交換し合ってるんだね」って思うんです。それはまた「Intimacy」につながってくるんだけどね。だから全体的にそんなふうにつながっていて、今回はそれがすごく特徴的かなと思います。

やっぱりいるんですかね、音楽の神様って。

―ただ、最後の1曲、“小さなお家”だけは……。

Chara:最初は入れる予定なかったんですよ。でも、私の人生において、本当にこの曲のような出来事があって。最後の最後に、この曲は入れねばって思ったんです。その出来事は歌うことによっていい方向に向かっているんです。音楽のおかげで、笑顔で過ごせた。

―この曲だけ、言葉は意味を持たないし、心のどこもつながらないのって歌っているんですよね。それ以外の曲はいろんな人と共鳴・共感し合い、親密な関係を築いているのに。

Chara:そう。不思議でしょ。ま、人間って、幸せと不幸が背中合わせだったりするじゃない? だから、こういう曲も大事なんじゃないかなって。飛ばしたいっていうときは飛ばせるような曲間になってますし(笑)。

今日はCharaの心のなかにある「小さなお家」に入ってCharaと共鳴したいっていうときはそれだけ聴いてもらってもいいかなって。そういう曲がなかったんで、ちょっと入れたいって思ったんです(笑)。それがCharaらしさかなって思いますね。

―途中で、「音楽って薬みたいなもの」「勇気を与えることを音楽でやりたい」と話してくださいましたけど、最後にそういう音楽と言葉の不思議な力について話してもらえませんか?

Chara:やっぱり人が好きだから「誰かのために何かしたい」っていう気持ちが最初にあるのね。私は「音楽しかできないけど、音楽はできる」みたいな感じでやってて。その純粋な気持ちというか、私たちの共通点みたいなもの――それをシンパシーって呼ぶのかわかんないけど、それが伝わるといいなって思って歌ってる。

そういうものって音にも入るんじゃないかなと思います。ひとりで音を作るときって、泣きながら作ってることもあるんですよ。神秘的な感じというか、「なんでこれ出来たんだろう?」って思うこともあるし。やっぱりいるんですかね、音楽の神様って。そういう不思議な感じでやってます。

Chara

Chara:それに人ってひとりだと淋しいじゃん? 人を喜ばせたり褒めたり、「大丈夫だよ」って言えたりすることってすごく美しいし、それを口にしたり音にしてみると、その言葉を言った本人も受け取った側も、愛を感じられるというか――お互いを知ることができるし、思いやることができたり、言葉で気持ちを伝えることができたり、何か感じることがあると思うし。そういうことが私たちにはできるんだって気づくことが大事なんだと思いますね。

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リリース情報

Chara『Sympathy』
Chara
『Sympathy』(2CD)初回限定盤

2017年7月19日(水)発売
価格:3,780円(税込)
KSCL-2924/5

[CD1]
1. Tiny Dancer
2. Stars☆☆☆
3. Sympathy
4. Mellow pink
5. Funk
6. Love pop
7. Herbie
8. Symphony feat.mabanua
9. Intimacy
10. Darling Tree
11. KILIG
12. Sweet Sunshine
13. 小さなお家
[CD2]
1. 世界
2. Break These Chain
3. 大切をきずくもの
4. 月と甘い涙
5. あたしなんで抱きしめたいんだろう?
6. やさしい気持ち
7. Happy Toy
8. メンバー紹介

Chara『Sympathy』
Chara
『Sympathy』通常盤(CD)

2017年7月19日(水)発売
価格:3,240円(税込)
KSCL-2926

1. Tiny Dancer
2. Stars☆☆☆
3. Sympathy
4. Mellow pink
5. Funk
6. Love pop
7. Herbie
8. Symphony feat.mabanua
9. Intimacy
10. Darling Tree
11. KILIG
12. Sweet Sunshine
13. 小さなお家

ライブ情報

『Chara Live Tour 2017 “Sympathy”』

2017年9月1日(金)
会場:東京都 恵比寿 LIQUIDROOM

2017年9月3日(日)
会場:福岡県 DRUM LOGOS

2017年9月8日(金)
会場:愛知県 Zepp Nagoya

2017年9月17日(日)
会場:大阪府 Zepp Namba

2017年9月24日(日)
会場:東京都 昭和女子大学人見記念講堂

プロフィール

Chara
Chara(ちゃら)

1991年9月21日にシングル『Heaven』でデビュー。オリジナリティ溢れる楽曲と独特な存在感で人気を得る。1997年のアルバム『Junior Sweet』は100万枚を超えるセールスを記録し、ライフスタイルをも含めた「新しい女性像」としての支持も獲得。一貫して「愛」をテーマに曲を創り、歌い続け、2016年デビュー25周年を迎えた。2017年7月19日、『Sympathy』をリリースする。

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