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「DASH村」はTOKIOをどう変えた? 番組プロデューサーに訊く

「DASH村」はTOKIOをどう変えた? 番組プロデューサーに訊く

Nature Tokyo Experience
インタビュー・テキスト
麦倉正樹
撮影:鈴木渉 編集:野村由芽、山元翔一

多摩地域や島しょ地域は「東京なのに!」という驚きが満ちている場所だと思います。

―その土地で暮らす人々と交流したからこそ、企画としても面白くなっていったんですね。

島田:農家の方たちの知識と経験が、エンターテイメントになったんです。彼らにとっては全部当たり前のことなんですけど、それだけで20分ぐらいの企画になる。だからもう、みなさんに頼りまくっていました。何かあったら、すぐに「教えてください!」ってお願いして。

彼らはウィキペディアに書いてないこと――家の直し方でも井戸の整備の仕方でも動物の飼育方法でも、本当に何でも知っているんですよ。それを僕らは教えてもらって実際に体験する。それは、テレビじゃなくても絶対エンターテイメントになると思うんですよね。

島田総一郎

―「体験がエンターテイメントになる」ということでいうと、東京都が立ち上げた新事業『Nature Tokyo Experience』では、東京の自然の魅力と、そこでの新しい体験価値を発信することを目的としていて、島田さんの番組作りの経験とも重なる部分もあるのかなと。今回の事業のなかでフィーチャーされている、多摩地域や島しょ地域(伊豆諸島と小笠原諸島)について、島田さんはどのような印象を持っていますか?

島田:都心から近いのが何よりの魅力ですよね。「自然と親しみたい」と言っても、みんな、腰は重いじゃないですか(笑)。なので、まずは日帰りで行けるところがいいし、「こんな場所が東京にあったんだ!」っていう驚きは、すごく人に伝えたくなると思うんです。

『ザ!鉄腕!DASH!!』で言うと、「新宿DASH」は「新宿なのに!」という点が、視聴者にウケているみたいなんですよね。同じように、多摩地域や島しょ地域は「東京なのに!」という驚きが満ちている場所だと思います。もう短時間でガラッと景色が変わりますから。

―なるほど。最初にお話しいただいたように、短時間で景色が変わることでスイッチの切り替えもできるでしょうし。先ほどソーラーカーで伊豆諸島を回ったとおっしゃっていましたが、そのときのお話を伺えますか?

島田:ソーラーカーで日本一周するという企画で、伊豆諸島の島々をリーダーと達也くんと一緒に回ったんですが、島って、一つひとつ個性があるし、食文化も島によって全然違うんです。島っていうのは、本当に個性の塊だと思います。

島田総一郎

実際に現地で話を聞いて、それをエンターテイメントに変えていく。僕らがやっているのは、そういうこと。

―その他、番組のロケで訪れることはどれくらいあります?

島田:結構行ってますよ(笑)。奥多摩町なんて、もう見渡す限り山みたいな景色だし、最高です。自分たちでもワサビを作ってみたくて、奥多摩町のワサビ田に、勉強しに行ったことがありますね。ワサビって、よっぽどきれない水じゃないと育たないんですけど、清流のきれいなところに、立派なワサビがなっていて。

―きちんとした自然が残っている証拠ですよね。それこそ、東京なのに。

島田:あと、「DASH海岸」という企画の関連で、城島リーダーと達也くんが、多摩川上流のアユの調査を定期的に行っているのですが、去年の秋、そこで偶然「スナヤツメ」っていう絶滅危惧種を捕まえたことがあって。かなり珍しいものだったから、それがYahoo!ニュースのトップになったりしました(笑)。もちろん、そういうのは、僕らだけでやっているわけではなく、その土地の人や専門家の方々にいろいろ教えてもらいながらのことなんです。

島田総一郎

島田:これは多摩川の漁協の人たちに教えてもらったことなんですけど、多摩川のアユって、今ものすごいレベル高いんですよ。去年、アユの全国大会で準グランプリを獲ったらしくて。それはつまり、今の多摩川が、いかに清流かっていうことなんです。そういう話を実際に現地で聞いて、それをエンターテイメントに変えていく。僕らがやっているのは、そういうことなんですよね。

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事業情報

『Nature Tokyo Experience』

豊かな山々に囲まれた多摩、青空と海が広がる島しょ。これらのエリアでは、日本の中心都市の顔とはちがった、「東京の自然」という今までにない魅力を感じることが出来ます。そんな東京ならではの自然エリアに注目し、新たな体験型エンターテイメントを創出するプロジェクトが今、始まります。これまでになかった新しい東京の楽しみ方を、ぜひ見つけに来てください。

プロジェクト情報

『東京の森に世界でいちばん美しいアウトドアフィールドを作る。 日本で唯一の移動式グランピング集団「CIRCUS OUTDOOR」が奥多摩に仕掛ける“常設型”グランピングプロジェクト』by株式会社NOX Intervillage

「東京の森に世界で一番美しいアウトドアフィールドを作る」ことを目標に掲げ、奥多摩こそが世界で一番美しいアウトドアフィールドであるという想いをもって、グランピング事業を展開。今回は、これまで多くが即時満員となっていた期間限定でのイベントシリーズから、「CIRCUS OUTDOOR」初の“常設型”グランピングとして展開します。奥多摩湖を眺望できる傾斜地に、日帰りでも楽しめる物販施設や飲食施設、温泉施設も併設予定です。また、多摩産材での建物やウッドデッキの制作や、地場の食材を用いた料理や食材販売など、地域の資源も積極的に活用していく予定です。

『島の魅力を熟知した大手旅行会社グループ出身者たちのチームが提案!“伊豆諸島の玄関口”調布地域と新島・神津島を舞台に新鮮な食材を調理して、食べて学ぶ「ガストロノミーツーリズム」』by株式会社USPジャパン

ガストロノミーとは、食べることで文化・歴史と料理の関係を学ぶ“美食学”。島の魅力を熟知した大手旅行会社グループ出身者がそれぞれ在籍するUSPジャパンと調布アイランドが連携し、“伊豆諸島の玄関口”調布地域で、伊豆諸島の食材をテーマにした体験型エンターテイメントを実施します。調布飛行場に空輸された朝採れ野菜や魚など、伊豆諸島の新鮮な食材を実際に調理して食べることで伊豆諸島の魅力に触れる環境を整備するほか、生産者をゲストに迎えたトークセッションなども予定。若年層、シニア層、在住・訪都外国人旅行者まで幅広い人々に“食体験”を通して文化を知ってもらう新しい取り組みです。さらに、参加者には、ここで学んだ知識、習得した技術を活かす機会として、実際に伊豆諸島の食材生産元である新島、神津島へ赴き、収穫体験や地元の人との交流を楽しむ「ガストロミーツーリズム」を体験してもらうプログラムも予定しています。

『遊びの達人・ASOBIBAが八丈島で“大人のアソビ”を新提案!1日1組限定のプレミアム体験「島グランピング」と島の楽しみ方や最新情報を24時間チャットで教えてくれる「島コンシェルジュ」をプロデュース』by 株式会社ASOBIBA

八丈島は羽田から飛行機で小一時間という好立地で、都心から最も早くウミガメと出会える島。さらに2016年からは鯨が現れるようになり、ホエールウォッチングスポットにもなっています。そんな八丈島で“大人のアソビ”を提供するASOBIBAが提案するのは、1日1組限定の「島グランピング」。島で唯一となるこのグランピング施設は、地域を代表する宿泊事業者である「リードパークリゾート八丈島」と連携し、ホテル内に整備される予定です。また、登録すれば誰でも利用できるスマートフォンのチャット機能を活用した「島コンシェルジュ」は、島の達人であるスタッフが観光客のコンシェルジュとなり、島訪問時のさまざまな疑問や不明点に答えてくれるサービス。現地での飲食店やアクティビティについても“訪問客の友だち感覚”で教えてくれます。

プロフィール

島田総一郎(しまだ そういちろう)

日本テレビ放送網制作局主任兼プロデューサー。1999年に入社。バラエティ番組のAD・ディレクターを経て、2008年より『ザ!鉄腕!DASH!!』の制作に参加。現在はプロデューサーを担当している。そのほか『幸せ!ボンビーガール』などを手がける。

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