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生粋のシンガーChouChoが、今ソングライティングを手がけた理由

生粋のシンガーChouChoが、今ソングライティングを手がけた理由

ChouCho『kaleidoscope / 薄紅の月』
インタビュー・テキスト
阿部美香
編集:山元翔一、川浦慧
2017/08/28
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「透明感のある歌」と形容されるアーティストは数多くいるが、ChouChoほどそれを体現しているシンガーは希有ではないだろうか。楽曲によって様々に歌と表現を変え、自身を曲に密接に寄り沿わせていくChouChoのアプローチとスタンスは、彼女がメインフィールドにしている「圧倒的な個性がモノをいう」アニメソングというカテゴリーの中でも、特別な存在感と輝きを放っている。

そんなChouChoが、ニューシングル『kaleidoscope / 薄紅の月』で初めて、主題歌の作詞だけでなく作曲にも取り組んだ。「でも私はシンガー・ソングライターじゃない。シンガーなんです」と言うChouCho。そんな彼女が、いまソングライティングを手がけた理由とは? ChouChoが「歌うこと」に込めた想いを語ってもらった。

私が彼女を見守ってきた5年間の道のりが、書かせてくれた歌詞だと思います。

—今年2月、“Elemental World”のリリース時に初めてお話を聞いたとき(洋楽育ちのChouChoが語るアニソンとの出会いで拓けた歌手人生)、これからは作詞だけじゃなく作曲もやりたいとおっしゃっていたのが印象的でした。そして、今回のニューシングルは“kaleidoscope”“薄紅の月”のダブルA面、しかも2曲ともChouChoさんの作詞・作曲。おおっ、ついに! と思いました。

ChouCho:はい、有言実行しました(笑)。

—最初から、次のシングルはそうしようという計画で?

ChouCho:いえ、制作会議で「私に書かせてください!」と自分から手を挙げたんです。今回のシングルは、私が今まで主題歌や挿入歌を4曲歌わせていただいているアニメ『Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ』シリーズ初の劇場版(『劇場版Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ 雪下の誓い』 / 8月26日公開)の主題歌になることが決まっていて。

私にとって思い入れの深い、大切な作品の曲なので、せめて1曲だけでも自分で作詞・作曲させて欲しいとお願いしたら……なんと2曲、任せていただけることになったんです。

ChouCho
ChouCho

—ChouChoさんから立候補したんですね!

ChouCho:はい。『プリズマ☆イリヤ』とは、私がTVシリーズ第1期(2013年)のOPテーマ“starlog”を歌わせてもらってからの長いお付き合い。だから、この作品では表現したいことがたくさんあって、今までのように歌詞を書くだけでは気持ちが収まらなかったんです。曲も自分で書いて全部を出し切りたい! という想いがあふれて、止まらなかったですね。

—それはどういう想いだったんでしょう?

ChouCho:やはり主人公の女の子、イリヤ(イリヤスフィール・フォン・アインツベルン)への想いですね。『プリズマ☆イリヤ』は、普通の小学生だったイリヤが、いろいろな出会いを経験し、困難を乗り越えてどんどん強くなっていくお話。最初はとても頼りなかった彼女を、物語を通じてずっと見守ってきたんです。

自分の生き方について、私たちには想像できないような選択をして成長していく姿がすごく魅力的だし、イリヤは私にとって、ものすごく頑張ってる妹のような存在。その彼女に対する想いを、自分の作った歌でまるごと支えたいなと思ったんです。

—シンガーがソングライティングを手がける意味は、自分の内側から湧き出た想いの丈の「自己表現」であることが前提だと思うんですが、ChouChoさんにとっては作品ありき。そこが他のシンガーソングライターとは違う、特別なポイントに感じられます。

ChouCho:そうですね。この作品がなかったら絶対に出てこなかったような言葉も歌詞に入っていますし、そこが主題歌を歌う立場での作詞・作曲の面白いところだと思います。

例えば、“kaleidoscope”のサビの<涙も痛みも運命さえも超えていく>というフレーズ。私は去年、今回の劇場版のお話に繋がるTVシリーズ第4期のオープニングテーマ“Asterism”でも歌詞を書いたんですけど、そのお話からさらにイリヤは成長しているんです。

—だから、苦難を前に涙や痛みだけでなく、もっと大きな運命すら超えていく存在に、今のイリヤはなっていると。

ChouCho:はい。私が彼女を見守ってきた5年間の道のりが、書かせてくれた歌詞だと思います。私自身の中に「運命を超える」なんて言葉は全くなかったし、自分からは絶対に出てこないです(笑)。イリヤ自身と、彼女が存在している私たちの日常とは違う世界観があるからこそ、出てきた。私自身とイリヤの間に立って歌詞を書いている感じがしました。

ChouCho

—初挑戦となった主題歌の作曲には、どんな風に取り組みましたか?

ChouCho:思いついたメロディーをスマホに録音しておいて、あとからパソコンでDAWアプリのLogicを使ってデモ音源に仕上げていきました。

—プロの手口をあっさり説明されましたが(笑)、作曲、初めてなんですよね?

ChouCho:主題歌の作曲は初めてなんですけど、アルバムの表題曲や収録曲の作曲はこれまでに何度かやらせていただきました。DTMソフトは前から使っていましたし、子どもの頃、エレクトーン教室に通っていたんですね。その時に、まずワンフレーズだけ曲があって、その後の部分を自分で作って1曲に仕上げるというような課題を、よくやっていたんです。

シンガーになってからも作曲にはチャレンジしていたので、曲を書くことは、今初めてというわけでもないかなって(笑)。

—なるほど。そのアプローチもChouChoさんならではかもしれないですね。

ChouCho:そうかもしれません(笑)。

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リリース情報

ChouCho『“kaleidoscope” / “薄紅の月”』
ChouCho
『kaleidoscope / 薄紅の月』(CD)

2017年8月26日(土)発売
価格:1,296円(税込)
LACM-14656

1. kaleidoscope
2. 薄紅の月
3. kaleidoscope(off vocal)
4. 薄紅の月(off vocal)

イベント情報

『Lantispresents深窓音楽演奏会其ノ四』

2017年9月17日(日)
会場:東京都 新宿 BLAZE
出演:
ChouCho
TRUE
fhána
MiaREGINA(オープニングアクト)
料金:5,400円

プロフィール

ChouCho
ChouCho(ちょうちょ)

2011年夏、TVアニメ『神様のメモ帳』OP主題歌『カワルミライ』でメジャーデビュー。『ましろ色シンフォニー』『氷菓』『ガールズ&パンツァー』など、話題のアニメ主題歌を次々に担当。2015年11月25日公開の『ガールズ&パンツァー劇場版』の主題歌を担当し、デビュー5周年の2016年、5月に自身初のベストアルバムをリリース、10月には全国5箇所をまわるツアーを開催し大盛況に幕を閉じた。ジャンルを問わないナチュラルで艶のある歌声が高く評価され、海外のアニメイベントの出演や、ハイレゾ配信等、今後も幅広い音楽シーンで活躍が期待されている。

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